VRIO分析 1.Value(経済価値)、2.Rarity(希少性)、3.Imitability(模倣困難性)、4.Organization(組織的活用)
物語戦略を読むとフレームワークのVRIO分析の重要性がよくわかります。
自社のストーリーマーケティングを構築・チェックするためには
このVRIO分析を活用することが効果的です。
VRIO分析を使って、自社の経営資源のプラスの部分を認識したり
不足している資源を把握すれば、企業を強くできる同時に
人々にシェアされるストーリーが作れるようになります。
物語戦略[本/雑誌] / 岩井琢磨/著 牧口松二/著 内田和成/監修 |
■Value
マーケットにおいてその物語が企業に
経済的価値をもたらすかどうかをまずは分析します。
その物語によって購買意欲が高まったり
その企業から買う価値が感じられれば、意味があります。
ストーリーが顧客の行動を変えられるかをチェックしましょう。
■Rarity
次に世の中において希少性があるかを分析します。
自社のオリジナリティや希少性をチェックしましょう。
情報が大爆発している現代においては
希少性がなければ、発信する情報が埋没してしまいます。
顧客から見つけてもらうためには、この希少性が価値を持つのです。
■Imitability
そのストーリーが他社から真似されないことも重要です。
他社では模倣されないストーリーでなければ
すぐに、競合に真似され、追いつかれてしまいます。
■Organization
魅力的な物語ができても、組織体制が整っていないと意味がありません。
現場で再現されなければ、ビジネスモデルの強化につながらないのです。
このBRIOの4つのステップをすべてクリアした物語こそが
真の経営資源になるのです。
以下ノードストロームをケーススタディに紹介します。
カスタマーサービスで有名なノードストロームには
「タイヤの返品」という伝説があります。
ある男性顧客がタイヤを4本を転がしながら来店しました。
ノードストロームではタイヤを扱っていませんから
このタイヤはノードストロームの扱い商品ではありません。
それでも、男性客は店に返品と返金を要求しました。
これに対して、ノードストロームは男性の要求に快く応じたというのです。
非日常な面白い話があれば、人はそれを話したくなります。
このタイヤの返品伝説はノードストロームに
顧客を満足させる店だという価値をもたらしました。(Value)
また、ノードストーロームのサービスには希少性がありますし
なかなか他社からも真似されないという強みがあります。(Rarity,Imitability)
企業のミッションを理解したノードストロームの販売員がいなければ
この伝説は生まれもしなかったですし、話題にもならなかったのです。(Organization)
VRIO分析の視点で見てもノードストロームのタイヤ伝説には価値があるのです。
実は前回のドラッカー実践会の理央さんの話が、このVRIO分析でした。
書評と前回の勉強会の話を復習しながら記事を書いてみました。
次回は私がアイデアのつくりかたについてお話しします。
5月26日19時から秋葉原にて開催します。
ドラッカー実践会の詳細はこちらをクリックください。
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今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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photo credit: Nordstrom Pacific Centre Vancouver via photopin (license)
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