仕事のミスや人間関係のトラブルなど、本当にダメなことが起こっていることもあるでしょう。そのようなときに「ダメではない」と考えるのは、よいことではありません。きちんと問題に向き合えていないのですから、問題がますます大きくなって解決しづらくなってしまいます。ダメなことはダメだと、きちんと受けとめる強さももつようにしたいと思います。だからといって、「ダメだ」と言い切ってしまうと、徹底的にダメなように思えてしまいます。そのバランスが大事です。(大野裕)
大野裕氏は「折れない心」をつくる40のルールの中で
ポジティブ・シンキングだけでは人生はよくならないと言っています。
ポジティブになんでもよい方向に考えるだけでは、物事を解決できません。
ポジティブに考えていると、自分のミスを認められなくなり
きちんと問題に向き合えなくなるのです。
現状認識が甘くなり、それがひどくなると現実から目を背けてしまいます。
まずは、自分のダメさ加減をしっかりと受け入れ
問題の存在を認めないと改善策が考えられなくなります。
その結果、いつも同じ過ちを犯し、成功を遠ざけてしまうのです。
逆に、ネガティブに考えすぎると、自分を否定するばかりで行動ができなくなります。
問題が起こった時には、まずは、自分のミスをしっかりと認め
その上でポジティブに考え、行動を起こすようにしましょう。
ポジティブ、ネガティブ、どちらかに両極端に走るのは
とても弊害があることなので注意が必要です。
「折れない心」をつくる40のルール [ 大野裕(精神科医) ] |
大野氏は問題がいくつかあった場合の解決法も紹介しています。
すべての問題が同じように大変に思えて、どこから手をつければよいかわからなくなっているのです。 問題が多すぎて混乱しているときには、問題の重みづけをしてみてください。 そのうえで、重要な問題であり、さらに解決できそうなものから、1つひとつ問題を選んで解決していくようにしてください。決して焦らないことです。 私たちは、つらければつらいほど、早く問題を解決したいと思います。できれば、すべての問題を一気に解決したいと思います。でも、問題を解決するには時間がかかります。
問題点が多すぎる場合には、それらをすべて書き出して
頭を軽くすることから、はじめましょう。
問題ばかりだと、気分が憂鬱になり、ますます行動できなくなります。
問題点をリストに書き出し、ひとつひとつチェックして
優先順位をつければ、解決策が見えてきます。
すべてを一気に片付けようとするのは、無理があります。
まずは、自分のできるところからスタートして
タスクを減らすことを考えましょう!
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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