大事なのは、自分がその人にとって、常に最初に頭に浮かぶ存在になれ。(岸田雅裕)
photo credit: Miranda Mylne ppt miranda melanie lola layla rosalynn rosie mylne 2016-09-09 via photopin (license)
ビジネスマンであれば、こうありたいものです。
相談される時に、一番最初に頭に思い浮かべてもらえたら、ビジネスは成功したも同然です。
そういう理想のビジネスマンになるために、読んでおきたい一冊を今日はご紹介します。
岸田雅裕氏のコンサルティングの極意: 論理や分析を超える「10の力」がそれなのですが
本書を読むことで、優秀なコンサルタントが、普段何をしているかがわかります。
この10の力をモデリングすることで、私たちは優秀なビジネスマンに変身できるはずです。
特に「聞く力」を養うことで、クライアンととの関係を強化でいます。
下準備をすることが大事なのは、コンサルタントだけでなく、ほかの業種にも言えることです。初対面の相手と会うとき、調べればわかることを改めて聞くのは時間のムダです。これだけインターネットが発達しているのだから、その会社がどんな新製品を出しているかとか、相手が何年生まれで何歳だとか、どこの部署を経験したかというようなことは、ちょっと検索すればわかることです。「下調べをしておくと相手は悪い気がしない」というよろむり、むしろ「会う前に下調べしておくのが礼儀」だというときもあるでしょう。ここまで準備するのも「聞く力」の一部なのだと思います。
初対面の相手、それも重要な相手に当たり前の質問をすることは時間の無駄です。
インターネットの検索結果をただ読むのではなく
質問リストを作りながら、相手の人生をイメージすると
よい質問ができるようになると著者の岸田氏は言います。
クライアントと仲良くなりたければ、相手に興味を持つことが肝心です。
相手に好意を持たなければ、こちらを好きになってもらえません。
やはり人間は、自分に対して本当に興味を持って、敬意を抱いているとわかる相手に対しては好意を持ち、その相手の質問には、ちゃんと答えてくれるものです。
初対面の相手の情報を事前にしっかりと調べ、興味を持つことが
豊かな人脈を築く第一歩になります。
コンサルティングの極意 [ 岸田雅裕 ] |
事前にこちらが知識を得ることで、先入観が邪魔をすることもあるかもしれませんが、そうならないよう、できるだけ相手の話を虚心坦懐に聞けばいい。思い込みが違っていたらそこを修正しながら聞くことです。
下準備をしたからといって、相手のことがすべてわかるわけではありません。
ネットや記事の情報はあくまで補足情報だと思って、相手の話を真摯に聞きましょう。
メディアやネットの情報を鵜呑みにするのは、とても危険なことです。
他人の噂を信じて、その人の素晴らしさを見つけられなかったら、面談の意味がありません。
ネットや新聞の記事を読んだら、自分の頭で一回相手について考えて
面談のストーリーをイメージするとよいでしょう。
先入観を極力排除して、相手の話を楽しむようにするのです。
これで、相手の課題や本心を聞き出せるようになります。
下準備を重ね、目の前の相手に集中することで、人間関係をより良くできます。
優秀なコンサルタントとは、相手の話をしっかりと聞ける人なのです。
コンサルタントのビジネスは相談されなければ、スタートしません。
相手の課題を聞き出さなければ、クライアントが喜ぶ解決策を提示できないのです。
そのために、私たちは聞く力を養わなければなりません。
この聞く力以外に、コンサルタントに求められる10の力が本書では紹介されています。
聞く力:相談されることから仕事は始まる
先見力:常にクライアントの利益を第一に考える
献身力:正しい方向にクライアントを導けるか
突破力:自分の限界を超えるまで考えて考え抜く
巻き込み力:志とコミュニケーションで人を動かす
共創力:共にプロジェクトを創っていく
好奇心:常に新しいことを学び続ける
歴史観:歴史ぬきにブランドは語れない
忘れる力:ストレスは上手にコントロールする
恋愛力:個人と個人で惹かれ合う関係を築けるか
今日はその中から「聞く力」を紹介しましたが
とてもよい本だったので、今後も記事に書きたいと思います。
クライアントから信頼されたい人に、是非よんでいただきたい一冊です。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
私の好きな本や自分の著書をピックアップしています。
ぜひ、書籍の表紙をクリックしてご一読ください。
ソーシャルメディアを武器にするための10カ条 [ 徳本昌大 ] |
コメント