ユニークな存在になるためにクロスオーバー読書術を身につけよう!

漫画意外の教養や知識が、最後にものを言う。また、ふだんの勉強も必要で、漫画本ばかり読んでいてはダメである。文学や科学書、紀行、評論集などの本に親しんで、知識を広めることだ。
(手塚治虫)

hoto credit: Antrell Williams Danky via photopin (license)

知識のクロスオーバーが、ユニークな立ち位置、他の誰にも真似のできない「知的戦闘力」の形成に寄与していると思います。(山口周)

知識のクロスオーバーを心がけよう!

人生100年時代は一つのスキルだけで生き乗るのは難しくなっています。
変化のスピードが早いため、自分の知識もあっという間に古くなります。
時代にフィットした人材になるためには
絶えず新たな知識を吸収しながら、自分を鍛えていく必要がります。
世の中が複雑になり、仕事の領域も広がり
ひとつの専門領域だけでは生きていけなくなりました。
自分の専門領域をいくつか組み合わせて、オリジナルな存在になる!
それが今後の自己プロデュースに求められるポイントです。

課題解決のためには、クロスオーバー戦略が必要です。
「掛け算を作る」ことを意識し、他者との差別化をはかりましょう。
アイデアを生み出すように自分の強みを掛け合わせ
確固たるブランドを作ると人から選ばれるようになります。
ユニークな要素の「掛け算」があなたを強くしてくれます。
そのためには、2つのジャンルのクロスオーバーを考えてみるのがよいと
山口周氏は知的戦闘力を高める 独学の技法の中で指摘します。

一つのジャンルで飛び抜けるのは難しいことですが、クロスオーバーを作るとユ二ークなポジションを作りやすい。これが一つ目のポイントです。そして二つ目のポイントが、掛け合わせるジャンルについては、「自分の持っている本性や興味」を主軸に選ぶべきで、他人が「持っているもの」で、自分が「欲しいもの」を主軸にしてはいけない、ということです。

専門領域を掛け合わせることで、自分独自に陣地をつくれます。
自分が学ぶべきジャンルを2つ選び、そのクロスオーバーを考えてみるのです。
私も自分のカテゴリーを掛け合わせることでビジネスを軌道にのせました。
広告会社出身の私はマーケティングが専門領域になりますが
この競合だらけのレッドオーシャンで戦うのは得策ではありません。

私はマーケティングに人を応援するコーチングメソッドを組み合わせ
スタートアップの方々の支援ビジネスを生み出し
ベンチャー起業家に貢献できるようになりました。

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知識のアップデートを幅広いカテゴリーで行おう!

現在の日本では、組織における「老害」がいろいろなところで問題になっていますが、老害というのは、この「知識のアップデート」に失敗した人、知識のクオリティと権力の大きさのバランスを崩した人が引き起こす問題だと考えられます。

多くのミドル世代が過去の知識にこだわり、自分の成長を止めています。
インプットやアウトプットの量が少ないために競争力を失っています。
この状態を続けているとやがては老害を引き起こし
社会の邪魔者になってしまいます。
これでは、せっかくの人生100年時代を楽しめずに
つなまらない人生を送ることになります。
では、どうすれば老害にならずにすむのでしょうか?

山口氏はそれを防ぐためには、「教養」を身につけるべきだと言います。
仕事をする上で求められる専門知識は、すぐに古びたものになってしまいます。
自分を時代遅れな存在にしないためには、思考の礎をつくるべきです。
自分はどのように振る舞うべきか?
これから何が起きるのか?といった難しい課題を考える際に
教養があれば、その解決策を見出せるはずです。
その際、クランボルツの計画的偶発性理論が役立つと
山口氏は次のように指摘します。

クランボルツの調査からは、成功する人は「さまざまな出会いや偶然を、前向きに楽しめる」という共通項があることがわかっています。これを読書術に当てはめて考えてみれば、将来の目標を設定して、その目標から逆引きして読むべき本を決めてそれに集中するというのは、効果的でないどころか、むしろ危険ですらあると言えるでしょう。

インプットにおいてひとつのカテゴリーに集中するのは危険で
自分を偏った存在にしてしまいます。
これでは、狭い知識の中からしか解決策を見出せず
時代に取り残されてしまいます。
インプットにも計画的偶発性を取り入れ
より多くの要素と要素を掛け合わせるようにすべきです。

未来の自分に役立ちそうな書籍をカテゴリーを決めずに読むことで
チャンスを広げるきっかけが見つかります。
読書においてもカテゴリーをクロスオーバーして
要素と要素を掛け合わせ、自分らしい思考スタイルを身につけるべきです。
いつかはその知識が役に立つはずだと信じて
好奇心や冒険心を持って、幅広いインプットを楽しみましょう。
予期せぬ本との出会いがあなたの人生をワクワクなものに変えてくれます。
未来の理想の自分を決めたら、大型書店を歩き回り
自分の直感を信じて、様々なカテゴリーの本を選択するのです。

まとめ

よほどのプロフェッシャナルではない限り
ひとつのカテゴリーにこだわっていては勝負ができなくなっています。
人から選ばれる存在になるためには
カテゴリーを掛け合わせたクロスオーバー戦略をとるべきです。
インプットもビジネス書にこだわらずに
教養書や歴史書、偉人伝などを掛け合わせることで
他者とは違う自分らしい力を養えます。
専門馬鹿にならずに、ユニークな存在になるために
インプットの幅を広げましょう。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

     

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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