成功する人の仕事のやり方 英国の超一流コーチが教えるすべての仕事に使える「5つの原則」
ナイジェル・カンバーランド
ディスカヴァー・トゥエンティワン
本書の要約
感謝の気持ちを組織に広げることで、メンバーの短所ではなく、長所に意識を向けるようになります。組織のメンバーから自分が受けている恩恵に気づくことができ、メンバーの力を引き出せるようになります。組織を強くしたければ、リーダーは感謝と承認を習慣にすべきです。
感謝の心を持つことを習慣にしよう!
いつも感謝の心を持つことを習慣にすれば、感情、思考、振る舞いに大きな変化が起こり、あなたはめざましい進化を遂げることができる。感謝の心には、それぐらい強い力がある。身の回りのものに感謝することは、不安と苦悩をやわらげ、魂を癒してくれる妙薬だと言っても過言ではない。常に感謝の心をはぐくめば、人生は劇的に変わる。(スコット・アラン)
スコット・アランのGRATITUDE 毎日を好転させる感謝の習慣を読むはじめましたが、読みすすめるうちに先日ご紹介したナイジェル・カンバーランドの成功する人の仕事のやり方 英国の超一流コーチが教えるすべての仕事に使える「5つの原則」を思い出しました。
ガンバーランドもスコット・アランと同じように、感謝の重要性を私たちに教えてくれています。このブログでも感謝日記を書くことで、自分のマインドセットを変えられることを何度もお伝えしてきました。今日のブログの前半は感謝日記の素晴らしさについて、後半ではガンバーランドの感謝に関するアドバイスをお伝えします。(感謝日記の記事はこちらから)
1日に起こったことを振り返り、感謝の言葉を残しておくと幸福度を高められます。マーク・レクラウの習慣を変えれば人生が変わるにも、感謝日記のことが書かれています。
1日の終わりに少し時間をとって、自分がうまくできたことを振り返り、幸せな瞬間を心の中で再現しながら日記に書きとめよう。(マーク・レクラウ)
私は就寝前に一日の出来事を振り返り、その日に出会ったすべての人に心の中ので感謝の言葉を伝えます。感情的にもつれたことがあっても、相手に必ず「ありがとう」と言って、嫌なことを水に流してしまいます。こうすることで、自分の気持ちを整理でき、相手のことでのモヤモヤがなくなり、無駄に悩まなくなります。
私は感謝を伝えることを夜の習慣にすることで、気持ちよく眠れるようになり、睡眠の質が高まりました。翌朝は感謝日記を書くことで、一日を良い気分でスタートできるようになり、結果を出せるようになりました。
「ありがとう」は魔法の言葉で、人を幸せにします。朝晩、感謝の時間を持つことで、私たちは幸せな気分を味わえます。
感謝と承認を習慣にしよう!
毎日仕事が終わったら、家へ帰る途中で「きょうは誰に感謝し、誰をほめ、認めたか」、その答えを正直に考えよう。毎日少なくとも1人になんらかの形で感謝し、その人を認めることを習慣にしてもらいたい。(ナイジェル・カンバーランド)
ナイジェル・カンバーランドはできれば毎日、さまざまな人に感謝と承認をするとよいと述べています。 彼は長年のコーチングの経験から、ごく小さな感謝や承認の言葉が、とてつもなく大きな効果を発揮することを発見します。
1日をさまざまな小さな感謝や承認の言葉で埋め尽くすようにし、それを習慣にすることで、一緒に働く仲間からも慕われるようになります。
次のような小さな承認を口癖にすることで、相手との関係を素晴らしいものに変えられます。
・ドアを開けてくれたことに感謝する。
・食堂のスタッフにおいしい食事をありがとうと言う。
・ミーティングで、議題の作成など小さな作業をこなしてくれた人に言及する。
あなたの感謝や承認が周りに広がることで、職場の雰囲気もよくなります。
感謝や承認の言葉のいいところは、伝染すること、つまり周囲もあなたのまねをするようになり、さらには家庭でもその習慣が当たり前になる点だ。
リーダーが感謝の言葉を伝えることで、チームワークがよくなります。
成果をまわりのメンバーと分け合うことで、組織の信頼関係も高まります。仕事でうまくいったとしても、裏方さんや部下のおかげで考え、手柄を独り占めしないようにしましょう。
ビジネスが成功したのは仲間のおかげだと考え、周り人に感謝したり、チームの働きを承認することで、組織の雰囲気が変わります。著者はアカデミー賞を受賞した俳優の姿勢をまねするとよいと言います。受賞者は多くの人の助けと献身がなければ成功できなかったと述べ、助けてくれた同僚の名前を次々に読みあげ、最後に伴侶や両親に感謝してからステージを降ります。この姿勢を真似するのです。
称賛と承認を求め、謙虚に受け入れつつ、リーダーが常にまわりの人間も承認の対象に含める度量も持つことで、メンバーの態度が変わります。感謝と承認によって、組織に良い文化が育め、成長スピードが加速します。
感謝の気持ちを組織に広げることで、メンバーの短所ではなく、長所に意識を向けるようになれます。組織のメンバーから自分が受けている恩恵に気づくことができ、メンバーの力を引き出せるようになります。組織を強くしたければ、リーダーは感謝と承認を習慣にすべきです。
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