何度でもリセット 元コンサル僧侶が教える「会社軸」から「自分軸」へ転換するマインドセット (安永雄彦)の書評

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何度でもリセット 元コンサル僧侶が教える「会社軸」から「自分軸」へ転換するマインドセット
安永雄彦
ディスカヴァー・トゥエンティワン

何度でもリセット  (安永雄彦)の要約

人生を豊かに楽しむ方法は、日々の小さな挑戦と前向きな姿勢を大切にすることにあります。「いまここ」にフォーカスし、行動を続けることが鍵となります。このような生き方を続けることが、人生の終わりに「面白かった」と心から思える人生を作り上げる秘訣となるのです。

迷ったらイエスという選択をしよう!

いろいろな野心を抱き、さまざまにチャレンジし、または、挑戦を避け、失敗しながらも、好奇心のままに、ご縁のままに、なんとかここまでたどり着いたというのが正直な自分の人生への感想です。(安永雄彦)

現代社会において、多くの人々が自己実現や幸福の追求に悩みを抱えています。そんな中、安永雄彦氏が執筆した何度でもリセットが注目を集めています。

著者の安永氏は、銀行員、コンサルタント、そして僧侶という3つの異なる世界を経験した独特の経歴の持ち主です。この多様な経験を通じて、安永氏は人生に対する独自の洞察を得ています。 本書では、「自分らしい生き方とは何か」という根本的な問いを読者に投げかけています。

その中で著者は、「会社軸」から「自分軸」への転換という核心的なメッセージとして提唱しています。この考え方は、組織や社会の価値観に縛られるのではなく、自分自身の価値観や目標に基づいて人生を設計することの重要性を説いています。

長年、日本社会では会社や組織への忠誠心が重視されてきました。しかし、経済のグローバル化やAIの普及により、従来の価値観が通用しなくなってきています。安永氏は、このような時代だからこそ、個人が自分自身の価値観や目標を中心に据えた生き方をする必要があると説いています。

著者は、何度でも新たなスタートを切ることの重要性を強調しています。人生において失敗や挫折は避けられませんが、それらを恐れずに前に進む勇気が必要だと述べています。過去の枠組みにとらわれず、常に自分自身を見つめ直し、新たな可能性を追求することが、現代社会を生き抜くための鍵となるのです。

自分では、そのときそのときの判断で決断してきたように思いますが、後から振り返ると常に一貫した「自分の軸」があることに気付きました。 失敗や後悔の念も多い人生キャリアではありますが、ただひとつ大事にしてきた「自分の軸」は、あえて言えば「好奇心」でしょう。

人生という長い旅路において、私たちは数え切れないほどの岐路に立たされます。日々の些細な選択から、人生を左右する大きな決断まで、私たちの人生は決断の連続であると言っても過言ではありません。これらの選択の一つ一つが、私たちの未来を形作り、人生の航路を決定していくのです。

人生の後悔を最小限に抑え、より充実した人生を送るために、著者は「好奇心を持って行動する」ことの重要性を指摘しています。好奇心は、私たちを新たな経験へと導き、視野を広げ、成長の機会をもたらします。未知のものに対する探究心は、私たちの人生を豊かにし、様々な可能性を開くのです。

特に、人生の岐路に立たされたとき、悩みや躊躇いを感じるのは自然なことです。しかし、そのような時こそ、「イエス」という選択をする勇気が必要です。新しい挑戦や経験に対して前向きな姿勢を持つことで、私たちは自己成長の機会を掴むことができるのです。

人生の後悔を減らし、自分の人生を楽しむ方法

行動を変えると、景色が変わる新しい景色は、思考も新たにする。

人生は常に変化の連続です。しかし、多くの人々にとって、変化は恐怖や不安の源となります。過去の延長線上にない未知の自分になることは、時として大きな勇気を必要とします。では、どうすれば変化を恐れない精神を鍛えることができるのでしょうか。

変化を受け入れる姿勢の重要性は、いくら強調してもし過ぎることはありません。変わることそのものへの心理的ハードルを取り払い、変化をポジティブに捉えることが、成長への第一歩となります。

自己変革のプロセスでは、小さな可能性にも目を向けることが大切です。たとえ1%でも自分を成長に導く可能性が見えたなら、それに賭けてみる価値があります。 新しい挑戦を決意したら、その選択を後悔しないよう全力を尽くすことが肝心です。結果がどうであれ、自分の勇気ある決断と努力を認め、自らを褒めることが大切です。

人生の転換点は、往々にして予期せぬ形でやってきます。私はかつてアルコール依存症に苦しんでいました。しかし、人生を変えることを決意し、その苦しみから脱却する道を選びました。覚悟を持って、出版に挑戦することを決めたのです。

最初は無理だと思っていた本を書くというチャレンジでしたが、インプットとアウトプットを重ねるうちに、そのチャンスが現実のものとなりました。この決断が、人生の大きな分岐点となったのです。

この経験をきっかけに、人生でやりたいことをリストに書き出すことにしました。いわゆる「バケットリスト」です。このリストを作成し、一つ一つ実行に移していくことで、人生は劇的に変化していきました。現在では社外取締役や大学教授として活躍し、人生の後半戦を存分にエンジョイしています。

私の例が示すように、変化を受け入れ、新たな挑戦に踏み出す勇気は、予想もしなかった素晴らしい結果をもたらす可能性があります。たとえ現在の状況が困難に満ちていても、そこから抜け出す道は必ず存在します。重要なのは、その可能性を信じ、行動を起こす勇気を持つことです。

もちろん、全ての決断が成功につながるわけではありません。失敗は人生の一部であり、避けられないものです。しかし、著者は「失敗するのが当たり前」というマインドセットを持つことの重要性を説いています。失敗を恐れるのではなく、それを学びの機会として捉えることで、私たちは行動することへの恐怖を克服し、より積極的に人生に取り組むことができるのです。

すべての人生は、すでに十分に満たされているのです。いつかは迎える死の瞬間を、どこで誰と過ごし、何を思うかは誰も決めることはできません。しかし、人生を振り返って「ああ、ここまでよく生き延びて、なかなか面白い人生を送れたな」と思えたら十分にありがたいではありませんか。そのときそのときの人生の片鱗を、あるがままに受け入れる心の構えを持ちたいものです。

人生を楽しむ秘訣は、日々の小さな挑戦と自己肯定的な姿勢を大切にすることです。「今ここ」に集中し、やりたいことを決めて行動し続けることが重要です。

日々の小さな挑戦と自己肯定的な姿勢を積み重ねることで、やがて変化を楽しみ、成長を喜べる自分に出会えるはずです。そして、そのような姿勢で人生を歩むことこそが、最後に「面白い人生だった」と微笑める秘訣なのかもしれません。

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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