これからの人生、下り坂と決まったわけじゃない。まだ50代なら、この先5年でも10年でも、今よりもっと元気に生きていける可能性が十分にある。冗談ではない。嘘ではない。もちろん生物学的に「歳には逆らえない」部分もある。最大心拍数は加齢にともなって落ちていくし、それなりにしわや白髪も増えてくるだろう。しかし加齢にともなう肉体的変化の70%までは、その気になればある程度まで逆らえるものだ。もちろん、座して加齢に抗することはできない。大事なのは「その気」になって行動を起こすこと。まだ50代、あなたならできる。(クリス・クロウリー)
若返る人―50歳のまま、80歳、それ以上を迎える方法
(クリス・クロウリー、ハリー・ロッジ著)には
50歳ののまま、80を迎えるという若返りの秘訣が書かれています。
「人間は誰でも1年に1歳ずつ機能的に若返ることができる」と著者たちは力説しています。
そして、そのためには、生き方を変える必要があるのです。
早すぎる死の70%までは、生活習慣病が影響しているのなら
そのもとを断ち、自分の生活を改善していく必要があります。
そして、著者の一人であるドクター・ハリーによれば
その改善ポイントはたったの3つだけなのです。
■運動
■栄養(体に良い食材)
■参加(人との関係)
「私たちは脳に成長の信号を送ることによって、機能的に若返ることができる」と
ハリー・ロッジは言います。
そのために「運動、栄養、参加」=健康のケアが鍵になるのです。
その気になって、生活習慣を変えさえすれば
50代以上の病気を半分以下に減らせるのです。
私たち現代人は狩猟時代の常識とはかけ離れた生活をしています。
運動しない=病人のような暮らしを選択することで老化を早めているのです。
あなたが身体を動かさなければ、身体は食糧不足を感じ取って警戒信号を発し、脳と肉体を衰弱モードに切り替える。こうして「老化=衰え」が始まる。だんだん活力がなくなり、無気力になる。新陳代謝が落ちているから、余分な食べ物はすべて脂肪として蓄えられる。免疫系も半分寝ているから病気になりやすい。使わないから筋肉は減り、関節は固くなる。その昔、寒い冬に洞窟でうずくまり、震えながらひたすら春を待ったように。あなたの身体は、もう衰弱モードに入っているかもしれない。それは私たちの意思とは無関係に始まるし、いつ始まるかわからない。身体を動かさなければ、運動しなければ、今すぐにも衰弱信号が送られてくる。(ハリー・ロッジ)
太古の昔に私たちは日々走り回って、狩りをしていたのです。
運動は日常に欠かせないものだったのですが、私たちはそれを避けています。
結果、現代人、特にホワイトカラーは狩猟時代の病人のような生活を送っているのです。
あなたが身体に対して行うことのすべて、食べるもののすべて、考えたり感じたりすることのすべてが、何億年も前に身体に刻み込まれたルールに従って、あなたの身体と脳を変えていく。身体を動かし、積極的に人と交われば元気信号が発信され、大きなうねりとなっていく。正しいメッセージを送れば、数十億年の進化の賜物を味方につけることができる。少なくとも現代社会では、運動が私たちの肉体と身体脳を調和させる唯一の方法だ。それを正しく行えば、あなたは「若返る」だろう。文字どおりの若返りは無理だが、いくらかは若さを取り戻せる。(ハリー・ロッジ)
私たちは運動することで、70歳になっても、50代のままでいられるのです。
実際にクリス・クロウリーの話を読めば、それが事実だとわかります。
70代の患者のクリス・クロウリーと40代のドクターのハリー・ロッジの
掛け合いで構成される本書はとても読みやすく
運動を自分ゴトかできるように作られていいます。
ハリーの医学の話とクリスの過激な発言のバランスがよいので
読み進めるうちに運動したくなってきます。
最後にドクター・ハリーの7つのルールを紹介します。
1、これからずっと週に6日は運動する。
2、これからずっと週に4日は有酸素運動をする。
3、これからずっと週に2日は筋肉トレーニングをする。
4、収入より支出を少なく。
5、クズを食らうな!大事にしよう。
6、大事にしよう!
7、誰かと深く関われ。
「過去とはきっぱり訣別し、未来に向けて新たな一歩を踏み出すのだ!」という
クリスの言葉に触発されて、筋肉トレーニングにもチャレンジしようと思います。
なお、本書と脳を鍛えるには運動しかない!
(ジョン J. レイティ、エリック ヘイガーマン著)を併読すると
より運動したくなるはずです。
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