もしおまえが、現在によく注意していれば、おまえは現在をもっと良くすることができる。そして、おまえが現在を良くしさえすれば、将来起こってくることも良くなるのだ。未来のことなど忘れてしまいなさい。そして、神様は神の子を愛していると信頼して、毎日を神様の教えにそって生きるがよい 。毎日の中に永遠があるのだ。(パウロ・コエーリョ)
パウロ・コエーリョのアルケミスト―夢を旅した少年の中には
前兆というキーワードがなんども繰り返し出てきます。
未来に起こることは、必ず今に兆しがあり
今に集中することによってのみ、私たちは未来の変化に対応できるようになるのです。
私たちは未来を恐れがちですが、実は未来は現在の延長線上にしか存在しないのです。
言い換えれば、今の決断や行動が私たちの未来をつくりだすのです。
朝起きるのが嫌だと時間を無駄にすることで、私たちは貴重な今を失ってしまいます。
やりたいことがあれば、ワクワクして早く起きられます。
何をやりたいかを決めれば、今に集中できるようになるのです。
また、ほんの小さな偶然が、未来を変えることを
多くの成功者は知っていますから、彼らは偶然の出会いを大事にします。
また、良いと思えば、すぐに行動を起こし、体験を重ねていくのです。
前兆を見つけたら、失敗を恐れずに行動することを彼らは習慣にしています。
多くの体験によって、ざまざまな前兆が見つかり
自分がどう動けば、良いのかがわかるようになるのです。
なりたいものを決めることで、私たちはいろいろなものを引き寄せられるのです。
秘密は、現在にある。もしおまえが現在によく注意していれば、おまえは現在をもっと良くすることができる。そして、おまえが現在をもっと良くすることができれば、将来起こってくることも良くなるのだ。
今を大切にしよというこのパウロ・コエーリョのメッセージが響きます。
本書には、今の重要性を私たちに教える象徴的なシーンがあります。
突然、主人公のサンチャゴはオアシスで死を意識せざるをえなくなります。
その時の彼の考え方とても印象的でした。
毎日を精いっぱいに生きて、明日死ぬ方が
なにもせずに長生きするよりも幸せかもしれないと彼は結論づけるのです。
他の羊飼いよりも多くのものを見てきた自分を、彼は誇りに思うのです。
今できること、行動を最大化することで、人生は大きく変わり始めます。
いろいろな体験や、多くの人との出会いによって、チャンスが運ばれてきます。
何かを始めれば、ヒントが見つかったり、必要な人が現れるのです。
運が良い人は、このシンプルなルールを知っているので、行動を惜しまないのです。
今に集中し、兆しが見つかったら、次の行動を起こすことを
私は最近では心がけています。
今回、アルケミスト―夢を旅した少年を再読することで
ますますその思いが強くなりました。
photo credit: the storm is coming via photopin (license)
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