複数の問題を一気に解決するインクルージョン思考(石田章洋著)の書評

そもそも、インクルーシブなアイデアは、まったく関係のないもの同士が突然、くっついて生まれるケースがほとんどです。イギリスの作家アーサー・ケストラーは、それを「異縁連想」と呼びました。一見、何のつながりもないようなかけらが、異分子として結びつくことで、それまでになかったアイデアが生まれるのです。(石田章洋)

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複数の問題を一気に解決するインクルージョン思考
(石田章洋著)
の帯には
あらゆる難問を0.1秒で片付ける書かれていますが
アイデアを生み出す手法を覚えておくと
本当に短時間でビジネスの悩みを解決できるようになります。
アイデアとは「既存の要素の新しい組み合わせ」だと
かのジェームス・W・ヤングは、名著アイディアのつくりかたで喝破していますが
アーサー・ケストラーはできるだけ異なるものを組み合わせる「異縁連想」という言葉で
アイデアつくりのヒントをわかりやすく教えてくれています。
なんのつながりもないようなかけらを意識し
自分の脳に刷り込み、組み合わせることでアイデアが生まれるようになるのです。

石田氏が言うように、100%新しいアイデアはないと割り切ることで
時間を無駄にせずに、既存のアイデアを組み合わせるようになるのです。

つねに先人に畏敬の念を抱きながら、それをベースにして、新しい組み合わせを考えることが、アイデア発想の基本です。

インクルージョン思考 [ 石田章洋 ]
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そして、アイデアを組み合わせる時に重要なことは、異分野の材料を選ぶことです。

重要なのは、必ず異分野の材料と掛け合わせることです。同じようなカテゴリー同士の組み合わせでは、新しいものは生まれません。あなたのなかに眠っているものにしても、異分野から持ってくるものにしても、ここで当てはめる最後のカケラは、異分子でなければならないのです。「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ」と言ったヤングは、重要な「第2の大切な原理」として「既存の要素を新しい組み合わせに導く才能は、物事の関連性を見つけ出す才能に依存するところが大きい」と言っています。

私は最近広告会社をやめて、みらいチャレンジを起業しましたが
ここには士業、PR、スタートアップ支援、金融関係など
各業界のスペシャリストが集まっています。
この専門家たちの視点を自分に取り入れることで、私のアイデアつくりは変わりました。
違う業界の考え方を意識し、異なる視点で考えることで
物事の関連性を見つけ出せるようになったのです。
より広い視点に立つことで、今まで以上に
インクルーシブなアイデアを生み出せるようになったのです。

また、難しく考えない、フツーの感覚が大事だという石田氏のメッセージが響きました。
共感されない崇高なアイデアは意味がないと考えることで、アーティスト感覚から抜け出せます。

本書には、面白い事例がたくさん紹介されていますが
以下のアイデアがとても参考になりました。

それはスペイン内戦の最中のこと(中略)陸路は敵に包囲されていて、物資を補給するには空路しかないのですが、もはやパラシュートはありません。航空機から直接、落としてしまえば、物資は粉々になってしまいます。ところがそんなとき、たったひとつのアイデアが窮地を救いました。なんと、生きた家禽の七面鳥に補給品をくくりつけて、飛行機から投下し始めたのです。

食料、薬、武器などを七面鳥にくくりつけることで、食べられるパラシュートが完成したのです。
このインクルーシブなアイデアによって、多くの人たちの命が助かったのです。
七面鳥とパラシュートという異なる組み合わせを考えた人のセンスには脱帽です。

また、合鴨農法によって農薬を使わずにオーガニック米を生産する
岸田芳朗教授などのアイデアづくりも現実的、かつインクルーシブで刺激を受けました。

関係性がないと思われていたものに、意外な共通点を見つけて、組み合わせられるかどうかが、インクルーシブなアイデアを生み出すための鍵となります。

最終章のインクルージョン思考のための「7つの習慣」は、今すぐ使えるメッソドです。
このブログの考え方にとても近かく、共感を覚えました。
自分は世界とつながっている、仲間を笑顔にしようと考えることで
脳をよりアクティブにできると私も考えているので、この習慣はお勧めできます。

1.好奇心を持ち続けてストックを増やす
2.必ず「日付の入った」メモを取ろう
3.インプットは雑食系を心がける
4.デスク周りは「綺麗に」散らかそう
5.ぼーっとする時間を「意識的に」つくる
6.毎日、誰かを笑顔にしよう!
7.自らを世界の一部だと考える

できると思っている人だけにアイデアの女神が微笑む」という
石田氏のメッセージを読むことで、今日もやる気をチャージできました。
アイデアは必ずつくれる、自分にはできる!と考えることと
インプットとアウトプットをやめないことが重要だと本書から学べました。
また、ぼーっとする時間も意識的につくるようにしたいと思いました。(笑)

今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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photo credit: Breakthrough Green Road Sign via photopin (license)

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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