1時間睡眠を削ると、幸福度、生産性、健康、思考能力の低下を招く。(トム・ラス)
睡眠はもちろん、健康的なダイエットだけではなく、すべての長寿の秘訣です。睡眠不足ですと気分も粗くなりますが、十分な睡眠があれば気力がみなぎっているため、食事にも気を付けることが出来るし、運動習慣も自然に発揮されます。(勝間和代)
PDFA習慣術の徳本昌大です。
睡眠がダイエットにも、効果があることをご存知でしたか?
多くの著者から睡眠の重要性は指摘されていますが
驚くことに、睡眠は肥満とも関係していることがわかっています。
平均睡眠時間によって肥満度が変わるというコロンビア大学の研究結果が
勝間和代氏のメルマガで紹介されていました。
肥満と睡眠の関連性を読むと、食事や運動だけでなく睡眠を意識したくなります。
睡眠時間7時間のグループを基準ににすると
睡眠6時間のグループは肥満の人が23%増え
睡眠5時間のグループになるとその数字は50%増
なんと睡眠4時間以下のグループでは73%も肥満度が高まるのです。
痩せない原因はもしかしてコレ? 睡眠不足による肥満のリスクという記事に
睡眠と肥満の関係が詳しく書かれていますが、これを読むとダイエットの常識が変わります。
以下この記事を抜粋しながら、睡眠の重要性を整理します。
では、なぜ睡眠時間が短いと、太りやすくなるのでしょうか?
大きな理由は2つあります。
一つは睡眠に関係するホルモンです。
特に、食欲をつかさどる二つのホルモンの乱れによって、人は太ってしまうのです。
「レプチン」と「グレリン」という二つのホルモンが肥満に影響することが
アメリカの大学の研究からわかってきたのです。
レプチンは、脂肪を貯蔵する脂肪細胞が分泌するホルモンで
脂肪細胞内の脂肪量などに合わせ、代謝アップや食欲抑制の命令を脳に送っています。
一方のグレリンは、胃から分泌されるホルモンで
脳の視床下部に食欲の増進と血糖値を上昇させる指令を出しています。
この二つのホルモンが、私たちの食欲をコントロールしています。
座らない! [ トム・ラス ] |
スタンフォード大学の研究者たちは、睡眠時間とホルモンの比較をしています。
睡眠5時間の人は、8時間の人に比べて
レプチン分泌量が15.5%減り、逆にグレリン分泌量が約15%増えたそうです。
シカゴ大学の研究では、グレリン分泌を睡眠4時間の人と10時間の人で比較すると
4時間の方が約30%近くも分泌が増え、食欲を増進させていることがわかりました。
睡眠時間が短い→グレリン増加→食欲も増加
睡眠時間が短い→レプチン減少→代謝も落ちる という悲惨な結果を引き起こすのです。
この2つのホルモンの働きを見ても、睡眠が肥満に影響していることがわかります。
また、ホルモンといえば、ストレスホルモンのコルチゾールも肥満と関係しています。
睡眠が不足すると、コルチゾールが分泌され、基礎代謝が下がります。
22時から2時までが睡眠のゴールデンタイムと呼ばれていますが
この時間帯には、成長ホルモンが多く分泌します。
この成長ホルモンは、美容だけでなく、体脂肪を減らしてくれるのです
こう考えると早寝早起き、1日7時間の睡眠が欠かせません。
肥満の二つ目の原因は、深夜の食べ過ぎによるものです。
あなたは夜遅くまで起きているとお腹がすくことはありませんか?
私も広告会社に勤めている時に、よく徹夜をしましたが
起きて作業をしているとついつい何かを口に入れていました。
睡眠中は食べることができませんが、起きていれば食べてしまうのが人間の性です。
起きて活動していれば、代謝はしますが、それ以上に食べれば、肥満につながります。
徹夜の際の夜食は、ダイエットには厳禁なのです。
とにかく、日付が変わる頃には寝る、朝は日光を浴びて健康的な朝食を取る、夜寝しなにたくさんの食事はしないことです。寝しなに血糖値が高いまま寝ると、脂肪が蓄積しやすくなります。
食べ過ぎ、運動不足だけでなく、睡眠不足が肥満の原因になります。
7時間程度の良質な睡眠を優先し、それを自分の習慣にしましょう。
睡眠ファーストの習慣が気力を生み出し、健康体を取り戻してくれるのです。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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