私たちの脳は心に不安を感じ続けるように進化しました.そのおかげで私たちの先祖は生き長らえることができたのです。脳が囁き声で不安を煽るため、私たちは自分の内外に何か問題がないかいつも見張り続けています。(リック・ハンソン)
リック・ハンソンの脳を鍛えてブッダになる52の方法の書評を続けます。
私たちの祖先はいつも生命の危機と隣り合わせだったため
脳はいつも心に不安を感じています。
虎や蛇に狙われなくなった現代でも、何か問題が起こらないかを心配し続けています。
日常生活の中でも、不安や警戒心が極めて自動的に生じてしまうのも
私たちのこの遺伝子が影響しているからなのです。
安全であることが分かっている環境下でも、何の不安もなく過ごすのは大変難しいことです。
いつもビクビクしているとストレスを感じ、疲れてしまいすから
「何も起こらないから安心しよう」とマインドをシフトする必要があります。
リック・ハンソンは、そんな時の対処法を教えてくれます。
今の状態を切り取って、もう一度目の前の現実を見ることで
私たちは問題なく生きていることを確認できます。
今のこの瞬間あなたには何の問題もないのではないですか?ちゃんと息をしていませんか?心もしっかり働いていませんか?心臓もしっかり脈打っていませんか?答えは間違いなくイエスです。根本的に何の問題もないというこの感覚は、日常生活の中でも呼び覚ますことができます。
私たちは何をしていても、今何の問題もないということを
ごく自然に観察することができます。
今の状態を実況中継したり、ゆっくりと呼吸している自分を見れば
何の問題がないことがわかるはずです。
脳を鍛えてブッダになる52の方法 [ リック・ハンソン ] |
リック・ハンソンは、「私は今問題ありません」と考えることで
気持ちを平穏に保てるようになるとアドバイスしています。
夕食の準備をしている時に「私は今問題ありません」と気づいて心の中でそっと呟いてください。あるいは車の運転をしている時に「私は今問題ありません」、誰かと話をしている時に「私は今問題ありません」、電子メールをやりとりしたり、子供を寝かせつけたりする時に「私は今問題ありません」と心の中で眩いてください。「今問題がない」と感じながら仕事をこなし、問題を片づけることができます、そのことに気づいてください。
気を許して安心していると、何か悪いことが起こるのではないかと
不安を感じたり、心配になるかもしれませんが、それには何の根拠もありません。
問題ないと感じることを恐れる必要はないのです。
人生の中で、時には本当にうまくいかないこともあるでしょうが
それは永遠に続くわけではありません。
何かとんでもないことが起きたり、心がひどく動揺したりするかもしれませんが
それは一瞬で終わると思って、マインドフルネスで心を落ち着かせましょう。
心を落ち着かせて、嵐が過ぎ去るのを待てば、やがてよいことが起こります。
嫌なことが怒っている時でも、あなたの核心部分は何の問題もありません。
荒れ狂う海も海面下数メートル潜れば、静かだということを認識できれば
取り乱していること自体が、バカらしく思えるはずです。
「私は今問題ありません」を口癖にすれば、たいがいのことを乗り越えられるはずです。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
リック・ハンソンの関連記事はこちらから
私の好きな本と私の著書を以下にピックアップしています。
ぜひ、書籍の表紙をクリックしてご一読ください。
ソーシャルメディアを武器にするための10カ条 [ 徳本昌大 ] |
photo credit: danielfoster437 Problem Solving via photopin (license)
コメント