アリアナ・ハフィントンのスリープ・レボリューションの書評

睡眠は、人類を一つに結びつける重要な要素だ。私たちを他者と結び、祖先と結び、未来にも結びつける。誰であっても、また、世界のどこにいても、人生のどの時期にあっても、睡眠が必要であることは共通している。このニーズそのものは人類史上ずっと変わらないが、私たちと睡眠との関係は変化し続けてきた。そして現在、この関係は危機に瀕している。(アリアナ・ハフィントン)

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photo credit: Leo Hidalgo (@yompyz) Daydreaming via photopin (license)

健康のための新会社スライブ・グローバルを立ち上げたアリアナ・ハフィントン
スリープ・レボリューション 最高の結果を残すための 「睡眠革命」の中で
睡眠の重要性を力説しています。
「成功するには燃え尽きという代償が不可欠」という集団妄想を終わらせ
自分の働き方や生き方を変えることをアリアナは新たなミッションにしたのです。

以前の彼女は睡眠を削りながらハードワークを続けていましたが
狂ってしまった生活のバランスは、彼女にあることを教えてくれます。
無理がたたり、ついには倒れてしまったアリアナは
そこでようやく睡眠を削ることが愚の骨頂であることに気づきます。
休息を取らない働き方は大きな間違いで、結果として自分を犠牲にしてしまうのです。
極端な睡眠不足を続けていると、やがて過労死という悲劇を私たちにもたらします。

多くのアメリカ人は理想の睡眠である1日7〜8時間の睡眠を確保できていません。
日本人はもっと悲惨で厚生労働省の「国民健康・栄養調査(2015年版)」では
なんと4割の日本人が睡眠6時間以下だというのです。
これは大変危険な状態で、過労死の可能性を高めているのです。

最近の私も年末の忘年会シーズンになり、良質な睡眠が取れずにいました。
睡眠の重要性を理解していても、年末になると
忘年会と仕事を両立させるために、ついつい無理をしてしまいます。
それが心と身体に悪影響を与えることをわかっているにも関わらずに
夜遅くまでついつい予定を入れてしまい、自分の健康を犠牲にしているのです。

私たち人類は、睡眠についての知識を獲得し続け、体と頭と心と魂の健康のあらゆる面で睡眠がいかに大切かを知るようになったが、それにもかかわらず、実際に充分な睡眠を取ることはむしろ難しくなる一方だ。

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睡眠は健康と幸福にかかわる鍵であり、私たちの生活の他の部分とも深く相互作用している。私は1日7~8時間眠るようになってから、瞑想や運動が楽にできるようになり、判断力が高まった。

睡眠を削ることは、私たちの健康にとって、大きなリスクになります。
睡眠不足の時は、脳は酒気帯びと同じ状態に陥り
判断力も生産性も低下してしまうのです。 
自分に無理を強い続けると糖尿病や癌、認知症など病気のリスクも高まります。 
寝不足は身体抱けでなく、心の病の原因にもなります。
イライラを感じたり、気分が落ち込むことで 
下手をするとうつ病を発症してしまいますから
睡眠には十分に気を使わなければなりません。

ほんとうに豊かになりたいのなら、何を置いても、まず睡眠から始めなくてはならない。睡眠は、健康で幸福な生命が通過しなければならない門だ。私たちは、生まれた瞬間から死ぬ瞬間まで、睡眠と切っても切れない関係にある。

私たちが幸せになるための鍵は、お金を稼ぐことではなく
睡眠をしっかりと確保し、健康を維持することなのです。
長い人生を考えると睡眠を削って働くことも、寝溜めも意味がないのです。
生まれた瞬間から死ぬまで、私たちには適度な睡眠が欠かせませんから
無理を長期間続けることは不可能なのです。

睡眠は、ほかのどんな方法よりもプラス効果がきわめて高い「究極の健康法」だと
本書スリープ・レボリューションを読むことで、再確認できました。
夜、頑張って無理するのではなく、朝の早起きを意識し
自分の睡眠時間をしっかりと確保しましょう!

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

    

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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