ハーバード集中力革命の書評・マルチタスクに陥らないための10のアイデア

やるべきことが増えるほど、先延ばしにすることが増え、生産性が下がっていった。(エドワード・M・ハロウェル)


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エドワード・M・ハロウェルハーバード集中力革命の中で
マルチタスクの弊害とその処方箋を紹介しています。
私たち現代人のタスクは日々増加しています。
周りの人から 何かお願いされるたびに
多くの人たちは断れずに「はい」と返事をしてしまいます。
これを積み重ねているうちに、時間がなくなり、自分をどんどん追い込んでしまうのです。
逃げ場がなくなるとストレスを感じ、人は食べることやアルコールに逃れ
ますます疲れを感じるようになります。
二日酔いの状態で目覚めるのが習慣となり、自分の生産性を下げてしまうのです。
忙しくなると人はマルチタスクで対応しようとしますが
マルチタスクは、集中力を削ぎ、結局は多くを生み出せずに終わるのです。
そして、先延ばしが常態化し、自分の評判を落としてしまいます。
マルチタスクによって、一見成果を出せそうな気になりますが
私たちは集中できない環境を自ら作り出し、泥沼から抜け出せなくなります。

自分を取り戻すために、まずは、時間をコントロールすることから始めましょう。
その際、エドワード・M・ハロウェルがすすめるCDE方式が効果的です。
C(Curtail)減らす
D(Delegate)委ねる
E (Eliminate) 止める ことで色々な要求から逃れることができます。
自分がやるべきでないタスクをお願いされたら
「はい」という返事の代わりに「いいえ」と思い切って答えてみましょう。
まずは、やってはいけないことを明確にし、それを断るのです。

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マルチタスクを使用になった時には、本書の以下の10のヒントを思い出し
自分の思考と行動を変えて、集中力を取り戻すようにしましょう。
1.神経学的に、一度に2つの課題に集中することは不可能である。
「マルチタスク」とはーつの課題からもうーつの課題に自分の注意を切り替えることです。
携帯電話でつまらない相手の話を聞きながら、食器洗い機から食器を取り出すといったように
どちらの課題も簡単なものなら問題なくこなせます。
しかし、難しい話をしながら、複雑な投資レポートを仕上げるような場合は
会話とレポートの両方が悪影響を受け、結果を残せません。
まずは、一つの重要なタスクを仕上げてから、次タスクに取り組みましょう。

2、マルチタスクは楽しいし、時間を節約しているような幻想をもたらす。
多くの人が携帯電話で話をしながらメールをチェックしたり
タブレット端末でストリーミング動画を見たりします。
このようにマルチタスクをしているときには、自分が生産性を高めていると誤認します。
まるで、世界の王様のような気分で行動しますが
同時にこなす課題を増やすごとに、重要な情報を見逃す可能性が指数関数的に増加します。
結果として、マルチタスクがミスを増やし、余計な時間を費やすことになります。

3、両方のタスクに集中を必要としない場合は、マルチタスクが可能である。
車を運転しながら、音楽を楽しむくらいであれば問題なくこなせます
集中力を必要としないマルチタスクなら、時間を節約できます。

4、「2つ以上の課題に対して、注意と集中が必要とされる場合」に危険なものとなる。
マルチタスクの危険度は、飲酒運転と同程度であると
著者のエドワード・M・ハロウェルは指摘しています。
運転中に携帯電話の画面にメッセージを書いていたとしたら
とんでもない事故を起こしかねません。
自分を死に追いやるようなことは、今すぐやめましょう。
運転中のスマホの使用は、絶対にやめるべきです。
時間だけでなく、貴重な命も失ないかねません。

5、「いいえ」と言えないことは、親切で良心的な人々にとっては仕事上の危険を伴う。
仕事を断れないことで、慢性的ないつも負荷を感じ、ストレスを抱え込みます。
これを避けるために、自分に向いていないタスクは断るようにしましょう。
礼儀正しく、相手の要求を断ることが自分の生活を楽にしてくれます。

6、「時間があれば喜んでやります!」を口癖にする。
「今は時間がないので、タスクをこなせません」と丁寧に断れば
人間関係を壊すことなしに、自分の仕事に集中できます。

7、自分に向かって、相手に「いいえ」と言うことは適切であると言い聞かせる。
常に「はい」と言うことで、実は自分の未来を暗くしています。
会社にとっても、家族にとっても、自分自身にとっても
最悪な選択肢だと考え、断る勇気を持ちましょう。

8、他人に任せることを学ぶ。
一人で仕事を抱え込むのはやめましょう。
仲間と仕事を共有することが、自分を追い詰めない秘訣です。

9、自分が得意で、かつやりたいことをする場合は、積極的に「はい」と言う。
やりたいことは断らずに、自ら手をあげましょう。
ワクワクすることを仕事にできれば、パフォーマンスが高まります。

10、「いいえ」と言うことで、あらゆる人にメリットをもたらしているのだと理解する。
「自分がいま現在、その課題にとって最適な人材ではない」と
周りに知らせることはとても大事なことです。
会社や周囲の人はそれを知ることで、利益を得ているのだと
断ることを積極的評価してみましょう。・

自分に向いていないことは、なるべく引き受けないようにすることで
時間と感情をコントロールできるようになります。
また、マルチタスクは弊害だと考え、二つの重要なことを同時に行うことをやめましょう。
自分の大事なタスクを決めて、それにフォーカスすることが成功の秘訣です。

今日もお読みいただき、ありがとうございました!
ハーバード集中力革命の書評はこちらから

     

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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