生きている限り、すべてが思い通りに進み、悩みやストレスが完壁に消えるということはありません。また、まったく欠点のないパーフエクトな人はこの世には存在しませんし、初めから何でも完璧にできる人は一人もいません。ところが、私たちは何かをやろうとする時、なぜか完壁を求めてしまいます。(枡野俊明)
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完璧などないと考え、コツコツを習慣化する。
私たちは目標を達成するために、日々努力を重ねますが
思い通りの結果が得られなことも多々あります。
こんな時、人はすぐに落ち込み、あきらめてしまいます。
結果が出せないと言って、自分を卑下するのはやめましょう。
私たち人間はそもそも不完全な生き物なのですから
それを認めて、最初から完璧を求めないようにすると気分を楽にできます。
思い通りにいかなかくても、そんな自分をしっかりと受け入れ
どうすればできるようになるかを考えればよいのです。
コツコツと目標に向かって前進することで、やがて道は開ます。
禅僧の枡野俊明氏は、結果に執着しないことが大事だと言います。
なぜなら人生においては、結果が出ることのほうが少ないからです。もちろん、「何が何でもいい結果を出すぞ」と決意し、懸命に努力することは大切ですし、だからこそ素晴らしい成果を残せるということもあります。それでも、そこにたどり着くまでには時間がかかります。また、試練もあるでしょう。しかし、そこで「もう、嫌だ」と努力をやめてしまえば、今までの状況を変えることはできません。
何かを成し遂げようとすれば、時間がかかるのは当たり前です。
しかし、多くの人は、すぐに結果を求めようとします。
焦ると周りが気になりったり、もう嫌だと言う感情が頭の中に浮かびます。
そんな時には初めから完璧にできる人は一人もいないと考えてみましょう。
マルコム・グラドウェル氏の有名な1万時間の法則を思い出せば
多くの天才と言われる人たちも、長い時間をかけて
必死に努力を重ねてきたことがわかります。
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禅語の「水到渠成」(すいとうきょせい)を日々意識しよう!
禅語にも、1万時間の法則を言い表した「水到渠成」と言う言葉があります。
水が流れる場所には、おのずから渠ができます。
はじめは細々とした渠であっても、水が流れ続ることで
次第にそれが太くなり、最後には豊かな水路が出来上がります。
わずかな時間だけチャレンジしても、すぐに結果は出ません。
完壁にできないからと言って、途中でやめてしまったら
今までの努力が水の泡になってしまいます。
渠の水を沮らさずに、自分の中に立派な水路を作るためには
1万時間ほど必要だと考えてみましょう。
自分を成長させるためには、結果にこだわらずに
無心に努力を重ねることが重要なのです。
まとめ
日々、あきらめずに行動を続けることで、徐々に結果が出るはずです。
たとえ、失敗したとしても、小さな変化を毎日の糧にして、明日につなげるのです。
短期間で自分の目標が達成できるわけがないと
初めから考えることができれば、焦らずにすみます。
完璧な人など存在しないと思って、経過を楽しみながら、行動を続けましょう。
この書評ブログも毎日更新しはじめてから、6年の時が経過しました。
このペースを続ければ、あと7年ぐらいで1万時間に到達します。
その時の自分の変化を楽しみにしながら、今日も記事を書くことができました。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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