藤本靖氏の「つながり」を感じれば疲れはとれるの書評

習慣化

疲れを含む身体に起こるあらゆる不都合は、身体の内側の「つながり」が断たれることで起こっています。現代社会では、身体まるごとフルに使う機会が非常に少ないのです。1日中デスクワークをしている、車移動ばかりで足腰を使う機会がないなど、偏った姿勢や身体の使い方をしているために「つながり」の感覚を失いがちです。疲れない身体をつくるためには、「つながり」をとり戻すことが必要ですが、それぞれの機能をより効率的に働かせるためには、身体の役割ごとのつながりをとり戻すことが重要です。(藤本靖)


photo credit: rbatina Desiree – Hike in the Woods via photopin (license)

健康のためには5つのつながりを意識する!

先日、みずかみまゆこさんの繭ごもりの茶会でご一緒した藤本靖氏の
「つながり」を感じれば疲れはとれるを読了しました。
茶会の時の藤本氏の姿勢や健康法のアドバイスが
とてもよかったので、本書を手に取りましたが
藤本氏のつながりという切り口と自分の体に意識を向けるという考え方に
とても共感を覚えました。

現代人はデスクワークや車移動が当たり前になり
自ら体を動かす機会が減っています。
パソコンやスマホを使って、一日中座って作業することで
姿勢が偏り、本来人が持っているつながりが失われているのです。

昔の人たちは、呼吸器系、脳神経系、消化器系、筋骨格系、循環器系の
5つのグループのつながりを意識していましたが
現代人はこの「つながり」感を失っています。
藤本氏は真に疲れない身体をつくるためには
5つのグループごとのつながりをつくることが大事だと指摘しています。

今日はその中から呼吸のメソッドを紹介しようと思います。

呼吸器系は、身体に必要な酸素をとり込み、不要な二酸化炭素を排出する、外と内の”つなぎ役”のような役割を持っています。「浅い呼吸は不健康の象徴」と言われるように、呼吸は命の源であり、私たちの生命維持・健康維持に欠かせないものです。

私たちは呼吸をする際に、口や鼻、胸やお腹など
それぞれバラバラに意識を向けていますが
呼吸をする際に、つながりをもっと意識すべきです。
実際は口と鼻から入った空気は気管を通って肺まで行き渡ります。
酸素と二酸化炭素の出入りロである鼻や口だけでなく
気管や肺までをまるごと呼吸器として感じることが重要なのです。

気管や肺までを意識しない呼吸を続けていると
呼吸器系そのものの機能低下が起こります。
目、鼻、首、肩など上半身を中心とした部位にトラブルが生じます。
また、身体全体に酸素が行き渡りづらくなることによって
脳神経系、消化器系、筋骨格系、循環器系といったほかの4系統にも
悪影響を及ぼしてしまうのです。

私も朝晩瞑想する際に、深呼吸をしていますが
気管や肺をあまり意識していませんでした。
ゆっくり、大きな深呼吸を行っていましたが
これからは呼吸の際につながりを意識するようにしたいと思います。

藤本流呼吸メソッド

藤本流の呼吸は体の部位をそれぞれ意識することです。
各部位を使って呼吸することで、体全体にフレッシュな空気を送り込めます。
■副鼻腔呼吸
「副鼻腔」というのは、鼻をとり囲む骨の内部にある空洞のことです。
鼻から入った空気が気管を通り、肺に入っていくための通り道が
副鼻腔で、鼻の奥のほうにあります。
副鼻腔の位置にやさしく手を当て、呼吸が気持ち良く通ることを感じながら
副鼻腔全体にフレッシュな空気を行き渡らせることで
頭のモヤモヤや目鼻がスッキリします。
副鼻腔呼吸によって、背筋までも自然に伸びるようになります。
同時に呼吸器系の要である「肺」にも手を置いてみましょう。
副鼻腔と肺の間に呼吸を通すことで両者に「つながり」を持たせ
呼吸器系全体の機能を改善できるのです。

■下部肋骨呼吸
鈍りがちな下部肋骨横側の動きをスムーズにするため
両脇に手をあてたり、丸めたタオルを挟み
横脇に呼吸を入れていくようにします。
普段は気にしない肋骨を意識し、呼吸をするだけで
肩の部分が緩んで、ツラい肩こりがラクになります。

上部肋骨呼吸
上部肋骨は鎖骨の上まで来ており、肺はそこまで広がっています。
この上部肋骨は本来は呼吸運動で自然に動いているはずなのですが
そこに意識を向けないため、肩が緊張し、固くなってしまうのです。
ふだん忘れ去られている上部肋骨に「呼吸を入れる」という感覚を持つことで
コリ固まりやすい上部肋骨を動かしていきます。
やり方は簡単で、ただ肩の上にやさしく手を当てて
「ここにも呼吸が入ってくる」と感じるだけでいいと言います。
肩や首のダルさ、目の疲れ、頭痛などに効果があるとのことです。

■気管のワーク
呼吸をするときに「のど」が詰まっている人はかなり多いと藤本氏は言います。
ここが詰まってしまっていると意味がありませんから
呼吸の通り道である気管の詰まりをとることは
「つながり」をとり戻すうえでとても重要なのです。
しかし、気管を直接触ることはできませんから
直接触ることができる甲状軟骨(のどぽとけ)を介して、気管にコンタクトします。
甲状軟骨(のどぼとけ)に触れながら、鼻、ロから、気管、肺へと
「空気が通り抜ける」と感じることです。
気管から気管支へ空気を通わせることで、呼吸器系全体が本来の働きをとり戻し
のどの詰まりもとれてスッキリします。

■舌骨のワーク
舌の緊張もロと気管のつながりを悪くします。
言いたいことを我慢し、ストレスを感じているときは
舌も緊張しやすくなります。
それを避けるためには、舌骨から舌を自由に動かせばよいのです。
舌骨とは、両手の指でのど元を押さえ
舌を出したときになくなり、ひっこめたときに出っ張る部分です。
この舌骨から舌を自由に出し入れしたり
動かしたりすることで、舌の緊張をゆるめます。

■耳ひっぱり
頭蓋骨の中心には蝶形骨と呼ばれる骨があり
筋膜で肺の下にある横隔膜ともつながっています。
頭が緊張し蝶形骨に伝わると
呼吸器系の中心である横隔膜まで固まり、その結果呼吸が浅くなります。
呼吸を深くするためには耳をひっぱるだけでよいと藤本氏は言います。
耳をひっぱることで蝶形骨のバランスをとり
蝶形骨~横隔膜という呼吸器系全体を意識できるようになります。
耳はあまりひっぱらずに、呼吸に意識を向けるだけで
呼吸器系全体の「つながり」をとり戻せます。

以上のメソッドを組み合わせることで
新鮮な空気が、身体全体に空気が行き渡り
私たちは身体のバランスを整え、健康になれるのです。

まとめ

車やパソコンのおかげで私たちは便利な生活を送れるようになりましたが
人間本来の身体の能力をどんどんサビつかせていしまっています。
自然に身体のバランスをとる能力である「自己調整力」を引き出すためには
身体に対する「意識づけ」が必要になります。
そのためには、呼吸器系、脳神経系、消化器系、筋骨格系、循環器系の
5つのグループのつながりをつくることが求められます。
自分の身体の部位の感覚を取り戻すだけで
健康を取り戻せるという藤本氏のメソッドを習慣にしたいと思います。
本書はイラスト入りでわかりやすく書かれているので
すぐに実践できるのもうれしいですね!

今日もお読みいただき、ありがとうございました。
    

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