さらに言えば、よい休息をとらなければ、よく働くことはできない。すべてとは言わないが、歴史に名を残す創造的な人々、芸術、科学、文学で優れた業績をあげた人々は、休息を疎かにしなかった。野心を実現し、望む仕事をするには、休息が欠かせないことを彼らは知っていた。正しい休息はエネルギーを回復させるだけでなく、その人の心に宿り、創造の女神に命を吹き込むのだ。(アレックス・スジョン-キム・パン)
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休息を偉大な贈り物と認識しよう!
アレックス・スジョン-キム・パンは
シリコンバレー式 よい休息の中でよい休息をとることをすすめています。
古代ギリシャ人は休息が重要なことを見抜いていました。
休息を偉大な贈り物と認識し、文化的な生活の頂点と見なしていたのです。
昔の人たちはよい生活のためには
労働と休息の両方が欠かせないことを認識していました。
前者は生活の手段をもたらし
後者は人生に意味をもたらすことを知っていたのです。
現代人はその知恵を忘れ、忙しく働くことを選択します。
その結果、多くの人は疲れ切り、本来のパフォーマンスを発揮できずにいます。
特にリーダーと言われる人たちは働きすぎを美化しがちです。
今日のリーダーは、
ストレスと働き過ぎを名誉と見なし、 睡眠時間が少ないことや休暇をとらないことを自慢し、 雑誌の広告でもテレビコマーシャルでも、 自らをワーカホリックとしてアピールしている。
私たちは常に働き続け、それが当たり前だと思っています。
しかし、過剰な労働は生産性や創造性に悪影響を及ぼします。
「働いている時間」はとても大事ですが
「働いていない時間」の過ごし方を意識すると
より結果を出せるようになることがわかっています。
戦略的に休むことを選択することで
私たちのパフォーマンスがアップするのです。
シリコンバレー式 よい休息 [ アレックス・スジョンーキム・パン ] |
労働と休息はパートナーだ!
偉大な天才はときとして、あまり働いていない時に大きな成果を上げる。(ジョルジョ・ヴァザーリ)
fMRIのおかげで、脳の動きがわかるようになりました。
私たちは休んでいる時でも脳の創造的な活動を続けています。
休息している時でも脳はさまざまな問題に取り組み
必要なものを調べたり、不要なものを捨てています。
これがアイデアを生み出す原動力となり
うまく休息する術を学ぶことで結果を残せるようになるのです。
言い換えると働くことを優先すると
脳の中のつながりが弱くなり、よいアイデアを作れなくなるのです。
労働と休息はパートナーだとマインドセットを変えることが
自分の人生をよくする秘訣です。
実際、多くの成功した科学者や数学者は積極的に休んでいました。
チャールズ・ダーウィンは午前に90分、午後に90分しか働かず
それ以外は散歩をしたり、自然との対話を楽しんでいました。
集中と休息がダーウィン創造力の源になり
あの「種の起源」を生み出せたのです。
また、有名な数学者のジョン・エデンサー・リトルウッドは
研究の時間は1日に4、5時間が限度だと考えていました。
真剣な仕事には「強い集中」が求められるので、
数学者は「だいたい1時間おきに(おそらく散歩のための) 休憩を取りながら、1日に4時間か、多くても5時間」しか働けない。(ジョン・エデンサー・ リトルウッド)
ジョンは必ず日曜日には休んでいたそうです。
結果を残す研究者は1日あたり4〜6時間集中し
上手に休息をとっているという研究結果もあります。
まとめ
働きすぎは美徳ではありません。
私たちは古代ギリシャ人の考え方を見習い、休息をとるべきです。
私たちの集中力には限りがありますから
重要なタスクを見極め、それに力を注ぎましょう。
散歩や瞑想などの休息を生活の中に取り入れ
自分のパフォーマンスをあげる工夫をしましょう。
過労はあなたの健康を害すだけでなく、脳に悪影響を与えるので
あらかじめ休息する時間を決め、スケジュールに入れ、習慣にすべきです。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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