PDCAではなく、DCPAがインターネット時代には相応しい!

自分からギブすることに加えて、ぼくが12回の転職を通じて身につけたインターネット時代にふさわしい働き方とは、頭でっかちになるよりも、まず行動したほうがたいてい勝つということです。あれこれ悩んでいるヒマがあったら、とにかく動いたほうが、結果的に速く正解にたどり着く。トライ&エラーで、失敗してもすぐにやり方を見直して、再度トライすればいいわけです。(尾原和啓)


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インターネット時代はPDCAではなく、DCPAの方が良い理由

尾原和啓氏のどこでも誰とでも働ける――12の会社で学んだ“これから”の仕事と転職のルール書評ブログを続けます。前回の記事ではギブすること、他人に貢献することがこれからの時代は大事だとお伝えしましたが、今日はインターネット時代には、プランより行動が重要だという話を紹介したいと思います。

PDCAに関する書籍が売れていますが、尾原氏はこれは古いメソッドで、周回遅れになりつつあると述べています。ダメな理由は、プランづくりに時間がかかりすぎるという致命的な問題がPDCAにはあるからです。

ネット時代にふさわしいのは、とにかくどんどん実行してみて、あとから軌道修正をはかるDCPAです。より正確には、DC→DC→DC→DC→……とドゥとチェックを短期間で何度も繰り返して、とにかく答えを見つけること。求められているのは、できる限り速く(あるいは限られた期間内に)結果を出すことだからです。

世の中の変化は激しく、プランに時間をかけるのはもったいなく、その時間をアクションに振り分けるべきです。完璧なプランに時間を費やしても、アクションがなければ、結果を残せません。それよりもアイデアをすぐに形にして、ユーザーに見せた方が早いのです。私たちはできるだけ短期間で、結果を出さなければ、他の誰かにアイデアを形にされてしまいます。精緻なプランにこだわるのをやめ、DCPAを自分の行動指針にすべきです。

日本の会社はプランを重視する傾向があり、会議のために資料をなんども作り変え、タイミングを逸しています。パワーポイントの見栄えをよくしたり、無駄な調査を繰り返すよりも、実践的に動いた方が結果を残せます。頭の良い人ほどプラン作りを大事にしますが、結果を残すためには失敗を繰り返し、再度トライした方がよいのです。

働き方でもDCPAを意識しよう!

もちろん、いきなり実行すれば、失敗はつきものです。10回実行するうちの9回は失敗かもしれません。でも、失敗したらすぐに軌道修正すればいいだけの話です。失敗してもいいという割り切りが、DCPAサイクルをうまく回すコツです。わずか1、2回しかチャレンジできなければ、失敗できないというプレッシャーが大きすぎて、慎重にならざるを得ません。準備にも時間がかかるし、それだけ苦労して、いざ実行してもうまくいかなかったら、その影響は甚大です。一方、あれこれ悩むくらいなら、まずやってしまおうという環境なら、小さく失敗することができます。実行する回数が多ければ、失敗しても大事には至らないのです。

DCPAの基本ルールはあきらめないことです。なんどもチャレンジすることを習慣にして、成功するまで行動を続けましょう。回数を重ねるうちに失敗が気にならなくなり、次のアクションを起こせるようになります。失敗の理由を明らかにして、行動を繰り返すうちに、よい答えが見つかり、成功の確率をアップできます。

多くの人は先延ばしに悩んでいると思いますが、まずはやってみるを基本にすると人生を変えられるようになります。私も出版する時に、様々なプランを考えましたが、まずは、できることからやってみることにしました。何人もの著者に会いに行き、どうすれば本を出せるのかをヒアリングしたのです。TwitterやUSTREAMなどのソーシャルメディアで情報発信を重ねるうちに、編集者と偶然出会え、本を出版できたのです。それ以来、アイデアを思いついたら、小さなアクションを繰り返し、いろいろな人からフィードバックをもらうようにしています。私の場合はDCPAというよりもDCFAといった方が的確かもしれません。行動すれば誰かのフィードバック(F)をもらえます。それをしっかりと取り入れることで、目標を達成できるようになるのです。

尾原氏は働き方にもDCPAを応用できると述べています。

働き方も同じです。昔と比べていまは取り返しのつく世の中になっています。自分の人生を会社に預けていた時代には、会社での失敗は即、仕事人生の終わりを意味しましたが、いまはいくらでも逃げ道があります。

転職や起業もまずはやってみるとよいかもしれません。独立する前に、自分の好きなことを副業でスタートし、周りの人からフィードバックをもらうことで、自分の価値を高められます。

3年前にサラリーマンを卒業してから、私は自分の好きなことを仕事にしています。好きな人と好きなことを追求しているうちに、よいことを引き寄せられるようになりました。好きなことを好きな人とやっていれば、ワクワクな時間を過ごせます。あきらめずに行動を続けるうちに、豊かに生きられるようになりました。みなさんも尾原氏のDCPAの法則を信じて、まずは、小さな一歩を踏み出してみてください。行動を繰り返すうちに、やがて結果を残せるようになるはずです。

まとめ

プランを完璧にするよりも、まずは行動を起こしてみましょう。インターネット時代は短期間で結果を残すことが大事ですから、PDCAではなくDCPAを自分ごと化した方がよいのです。小さなアクションを繰り返し、周りの人からフィードバックをもらいながら、自分の価値を高めることを意識しましょう!あれこれ悩むのではなく、さっさと行動する人がこれからの時代に求められる人材なのです。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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