奥さんとのけんかを避けるために、夫がやるべきたったひとつのこと。

目の前の大切な女性がキレたら、彼女の脳の中では、過去の悲しい思いが累積して溢れたのである。今の一回がどんなに些細なことかなんて、説明している暇も権利もない。なじる人は、傷ついている。なじった理由が、この際、理にかなっていなくても、その人の傷ついた気持ちを受けとめて慰撫しよう。これは、男の度量である。(黒川伊保子)

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女性との会話でもめたら、さっさと謝ること!

黒川伊保子氏の女の機嫌の直し方書評ブログを続けます。できれば、奥さんとのけんかはしたくないものですが、男性と女性の脳の特徴がことなるため、それを避けるには至難のわざです。女性の脳には何か「心の動き」があったとき、その「心の動き」をトリガーにして、「過去の関連記憶」を芋づる式に引きだすことができます目の前の小さな怒りから瞬時に関連記憶を引きだして、感情を爆発させてしまうのです。この時、相手に対してつまらぬ攻撃をすると、更に怒りが大きくなり、相手との関係が最悪になります。私の夫婦げんかもここから長引くことが多いので、注意が必要です。些細なことでけんかになりそうになったら、さっさと謝ることが、夫に残されたたった一つの選択肢なのです。

そんな時には、著者のアドバイスに従って、奥さんに向かってすぐに次の言葉を伝えましょう。「きみの気持ちに気づかなくてごめん」と言って、その場の空気をさっさと変えてしまうのです。男女の脳の特徴は大きく違うのですから、その事実を受け入れ、相手に寄り添うことが肝心です。

目の前の事実と、その事実に関わった人たちの、それぞれの脳で起こっている現実は、大きく違う。目の前の事実が些細なことでも、その事実が引きだしてくる脳の「思い」が深刻ならば、それに寄り添うのが人としての道であかいりる。人の思いと事実は乖離する。人類が時空を超えて想念する脳を手にしたときから、それは、人類の課題になったのである。この世の多くの争いが、これに起因している。せめて家族のそれくらい、容認し合いたいものである。男も、女も。

奥さんがなんども同じことを蒸し返すのは、謝り方が足りないせいだと著者は述べています。奥さんの心の氷を融かすためには、真摯に謝ることが必要で、無駄な口論をしても勝ち目はないとあきらめましょう。

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女は察する天才である!

女は、察する天才でもある。理由は、臨機応変力と同じ。もの言わぬ赤ん坊を育て上げてきた人類の女性たちの、大いなる才覚である。

女性脳には、右脳と左脳の連携の密度と頻度が、男性脳に比べて圧倒的に高いという特徴があります。2013年にペンシルベニア大学のラギーニ・ヴエルマ博士らの研究チームがMRIによる可視化に成功しました。8~21歳(男女差が生活経験などに影響されずに顕著に出やすい年齢層)の男女949人の脳の画像からわかったことは、女性は、右脳と左脳の連携がよく、脳の異なる機能を連携させて使う傾向が強いことがわかりました。

右左脳の連携がよい女性脳は、感じたことをどんどん行動に移していきます。女性は嗅覚や視覚などの五感からはいいてきた情報を脳内で結びつけ、家族の病気に気付いたりします。複雑系の非線型演算でリスクを回避する能力が高いのです。女性は大切なわずかな変化を見逃さず、知らず知らずのうちにリスクヘッジをしているのです。うちの奥さんも子供の病気には敏感で、いつも彼女の察する力に助けられています。病院に早めに連れて行ってもらうことで大事に至っていないのですから、奥さんの脳のすごさを認めて、もっと感謝の気持ちを伝えた方がよさそうです。

スタートから時系列に沿ってプロセスを語るのが女性脳で、ゴールから遡る男性脳とは時系列が全く逆です。右脳と左脳の連携がよい女性脳は直感が鋭いのですが、男性脳は連携が悪いため、女性の意を汲んで動けません。家事や育児が苦手な男性と女性がもめるのもここに原因があります。

結局、違う脳を、私たちは真に理解することなんかできないのである。しかしながら、違うことを知れば、「この脳は間違っている。どうして正しいことができない?」というストレスから解放される。共感してみれば、がぜん、コミュニケーションがスムーズになる。そうすれば、相手のいいところが、きっともっと見えてくる。

脳の構造が異なるのでもめるのは当たり前です。違うことを認めて、相手に共感するようにしましょう。できないことを頑張るのではなく、自分にやれることで貢献するのです。奥さんとのコミュニケーションも相手の話し方や感情を理解し、共感や感謝の言葉を伝えるようにしましょう。何かトラブルが起こったら、それが大きくなる前に謝る方が悪い結果を引き寄せずにすみます。

まとめ

男性の脳と女性の脳は異なることを認識すれば、夫婦の揉め事を減らせます。話し方が男女では全く異なるため、女性の話をしっかりと聞き、共感を伝えるようにしましょう。また、問題が起こりそうになったら、事態を悪化させないためにすぐに謝ることが肝心です。女性が過去の記憶を芋づる式に引き出す脳を持っていることを覚えておけば、無用なけんかを避けることができるのです。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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