男親が巣立つ子供のために伝えるべき言葉。H・ジャクソン・ブラウンの明日を生きる言葉―幸福な人生に必要な511の知恵の書評

親の義務は子供のために道を切り拓いてやるのではなく、地図を用意してやることだ(H・ジャクソン・ブラウン)

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親から子供のために伝える言葉を用意すると幸せな気分を味わえる!

夏休みの間、子供と接する時間が増え、いくつかのアドバイスを送りました。その際意識したのが、H・ジャクソン・ブラウンの子供のために地図を用意することが親の義務だという言葉です。せっかく彼のことを思い出したので、数年前に読んだ明日を生きる言葉―幸福な人生に必要な511の知恵を再読することにしました。父親が自分から巣立つ子どもにプレセントしたH・ジャクソン・ブラウンの511の言葉を身につければ、人との問題を減らせ、有意義な時間を増やせそうです。そして、自分のルールを明確にすることで、人生をエンジョイできるようになります。

人生を楽しくするために、私が知っていることがここにある・・・」という冒頭の言葉を読むだけで、幸せな気分を味わえます。自分が人生でつかんだ知恵や体験を言語化し、息子のために送ること、それに感謝の言葉をもらえることは最高の幸せかもしれません。当然、幸せを感じるだけでなく、多くの学びを本書から得られます。

私は息子を駐車場に呼び出しました。手渡すときが来たのです。車のシートの下に手を伸ばし、「人生を楽しくするために、私が知っていることがここにあるんだ」と言って渡したのです。息子は私に抱きつき、手を強く握りました。それは本当に感動的な一瞬でした。タイプで打ったものがこうして可愛い本になりました。もちろん読者には全部は賛成しがたいものもあるでしょう。人それぞれの経験からもっと多くを追加することもできます。この本の中にはそれほど重要ではないものも含まれていますが、私の人生にとってはすべてが意味を持ち、有効なものなのです。このノートを渡してから数日後、息子が電話をしてきて、「お父さん、あれ、読んだよ。今までにもらったプレゼントの中で最高のものだね。僕もいくつか付け足して、いつか自分の息子に贈ることにするよ」と言ってくれました。人生は時として、とてつもなく貴重な時間を与えてくれるものです。私もたった今それを感じたところです。

自分の体験や思いを言語化し、手紙に残すことで、自分の元を巣立つ子供たちのためになれます。人間関係を改善したり、逆境を乗り越えるためのルールを伝えることで、社会の荒波に呑まれずにすみます。そのための地図を残すことが親の務めかもしれません。私も2人の娘のために伝える言葉を用意したくなりました。

H・ジャクソン・ブラウンの名言をセレクトしてみた!

1、対人関係をよくするための名言

◆毎日、3人を褒めなさい。
◆人の長所を探しなさい。

◆握手する時は、強く握ること。
◆自分から「こんにちは」と言うようにしよう。
◆己の欲するところ、これを人に施せ。。
◆新しい友達を作りなさい。でも、旧い友達も大切に。
◆他人を責めるのをやめなさい。自分の人生すべてに責任をもつ。
◆見放さない。誰でも隠れた能力はあるものだ。信じられないようなことが毎日起きているのだから。
◆折角できた関係は絶たないように。いずれそれが大切になってきます。

人を褒めることで人間関係は劇的に改善します。他にも相手が喜ぶことをすることで、良い仲間がどんどん増えます。自分の価値を磨き、それを提供することを子供たちに伝えれば、それだけで可愛がられる存在になれるのです。人は変わることを子供たちに教えるのも大事ですね。何歳になっても人は変われる!奇跡は毎日起きているという言葉には共感を覚えました。自分の未来も他者の未来も変わることが子供時代には理解できません。未来の可能性を伝えることが親の務めだと再確認できました。

2、自分を磨く名言

◆春になったら、花を植えなさい。
◆誕生日には、植樹する。
読まないとしても、すばらしい本を買うこと。積読も読書のうち。いつか読む
◆ニュースは全て、偏っているとこころえよ。

◆一生に一度は、コンバーチブルのオーナーになろう。
◆ショパン、モーツアルト・べ一トーベンを聞き分けられるようにしなさい。

生活に潤いを与えるために、花や木に囲まれた生活をすることはとても大事です。仕事だけでなく、趣味や教養に時間を割かなければ、偏った人生を送ることになります。自分を楽しませることを考え、行動に移すことも子供たちに伝えるべきことだと実感できました。幸せになるための方法は今ここを楽しむことです。私たちは仕事だけでなく、趣味も、家庭もエンジョイすべきです。

3、習慣の名言

◆お礼状は、すぐに書くこと。
車が渋滞している時でも他の車に道を譲ってあげなさい。
◆ダイエットしていることを言わないように。
◆歯みがきののふたは、元通りに締めること。
◆言われなくても、ゴミは捨てる。
◆褒められた時は、心から『ありがとう』とだけ言う。
◆毎日、元気よく30分の散歩をする
◆いつも否定的な人は避けなさい。
◆常に独創的であれ。
◆常に自己改善を心がける。
◆時間と言葉をいいかげんに使わない。両方とも取り戻せないものである。

人脈の達人の多くはお礼状を書くという素晴らしい習慣を身につけています。これを自分の習慣に取り入れるのです。最近はメールやメッセンジャーがありますから、お礼をすぐに伝えましょう。親切を習慣にすることで人間力を鍛えるだけでなく、自分のファンを増やすことができます。ダイエットが成功するまで頑張れば、ダイエットを口外する必要もありません。良い習慣の力があなたの体も心も変えてしまうのでしう。ただし、宣言することは大事なので、自分にフィットした物を選びましょう。

4、仕事の名言

◆仕事の成果を一人占めにするな。
◆充分でも充分と思ってはいけない。
期待されている以上のことをする。
◆あなたが出会う人はすべて、あなたが知らない何かを知っているものです。学ぶことは多い。すべてを学んでいる時間は、人生にはないと思う。
どんな仕事でも、成功する秘訣の80%は、交渉能力にある、ということを覚えておきなさい。
◆時計は、5分進めておく。いつも約束の5分前、これで正確な人間だというイメージを作れ。
◆電話での応答は心から、元気よく。
◆よく耳を澄ましていなさい。好機は時々とてもそっとノックするから。
◆他の仕事を見つけるまでは仕事を辞めてはいけない。

他人から学ぶ姿勢を持つこと、チャンスを逃さないために人の話をしっかりと聞くことは本当に大事ですね。チャンス到来だと自分が思えば、いつでもチャンスが手に入ります。時間に正確でいる、元気に笑顔で対応する、期待されている以上のことをすることで、良い仕事が引き寄せられてきます。

4、逆境を乗り越える名言

◆死ぬ前にやりたいことを25項目を作りなさい。そして財布の中に入れて、しばしば参照すること。
◆何かにとりかかったばかりの時、十分なお金がなくても気にしない。限られた資金は天の恵みであって、天罰ではない。こういう状態のほうが、良いアイデイアが浮かぶ。
◆本当にしたいことは、決して諦めない。大きな理想を持っている人の方が、現実主義者より力強いものだ。
◆「やっかいなこと」だと思わずに「チャンス」だと思え。
◆きちんと計画して、どの方向に行くか見極めておく。でも、予想外に何か素晴らしいことが起きたら、それを受け入れられる柔軟性は持っていること。
◆人生には、苦労や失望はつきものだ。
◆自分が人間的に成長するチャンスとして問題をとらえる。

問題はチャンスを引き寄せるための入り口です。その苦労をどう生かすか?落胆や失望からどう立ち直るか?を考え、自分自身の解決策を持つことで、未来は明るくなるはずです。また、ビジョンがあれば、つらいことも乗り越えられるはずです。ワクワクな気持ちを持ち続けるための、ビジョンの重要性を教えるべきです。レジリエンスやビジョンの重要性を親は子供が若いうちに、伝えるべきですね!

5、健康の名言

◆健康を当然のことと思わないこと
◆嬉しいときは喜べ。
◆体を鍛えて、維持する。
◆身体と歯の定期検診を受けること。
同い年くらいの医者を選びなさい、そうすれば一緒に年をとっていきます。
◆重大な健康問題と直面した時、少なくとも3つの医学的所見をもらうこと。

健康は当然のことと思わずに、それを維持する方法をいくつも考えるのです。体に優しい食べ物をしっかりと摂り、運動を習慣化しましょう。そのために、定期検診を受診するように子供にすすめましょう。

6、家族の名言

◆結婚を成功させる2つの事柄は、①よい人を見つける②よい人になる。
◆言葉や仕草や心遣いで毎日家族にどれだけ愛しているかを伝えたい
◆慎重に生涯の伴侶を選びなさい。この選択ひとつで、あなたの幸と不幸の90%は決められてしまうでしょう。
◆自分の妻の最良の友たれ
◆子供たちに、彼らがどれだけ素晴らしくて、あなたが信用しているかをしよっちゆう話してやること。
◆いつも食事の前に感謝する。
◆夕食の時は、テレビを消す。

感謝の気持ちを伝えること、人の関係を大事にすること、今ここに集中する、この当たり前の3つのことで人生はよくなります。家族と過ごす時間の中で子供たちにそれを身につけさせることが親のもっとも大切な務めなのかもしれません。

まとめ

自分の体験や思いを言語化し、子供たち伝えることで、幸せな気分を味わえます。人間関係を改善したり、逆境を乗り越えるためのルールを伝えることで、社会の荒波に呑まれずにすみます。そのための地図を残すことが親の務めかもしれません。子供のために自分の思考法や体験をメモにして、伝えるようにしましょう。

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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