犬塚壮志氏の東大院生が開発! 頭のいい説明は型で決まるの書評

シビアに聞こえるかもしれませんが、自分がこれから伝えていくことの目的を初めに理解しておいてもらわないと、結果的にお互い不幸になります。(犬塚壮志)

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IKPOLETのフレームワークとは何か?

先日、江上治さんのご紹介で東大大学院に通いながら、塾を経営している犬塚壮志さんにお会いしました。その際、わかりやすく自分のビジョンやミッションを説明いただき、彼のビジネスに共感を覚えました。犬塚氏は短時間で私との距離を縮め、私を虜にしてしまったのです。彼は私との面談した時に「IKPOLET」という自分が見つけたフレームワークを活用していたのですが、これを身につければ、人とのコミュニケーションがスムーズに行えるようになります。

今日は犬塚氏の東大院生が開発! 頭のいい説明は型で決まるで紹介されているされているこの「IKPOLET」のフレームワークについて書こうと思います。犬塚氏は予備校で授業を行う中で、生徒たちの成績を上げるための説明法を見つけます。難解なことを難解なまま説明しても、多くの生徒は理解せず、成績をアップできずにいました。犬塚氏は授業で悪戦苦闘をしながら、生徒に理解してもらう説明の型を考えたのです。そこから生まれたのがIKPOLETのフレームワークで、これが彼の強力な武器になりました。

IKPOLETは以下の7つのステップの頭文字からネーミングされています。
■Interest(興味を引く、わかってもらうメリットは?)
■Knowledge(聴き手の知識にアクセス、相手がすでに知っていることは?)
■Purpose(目的を示す、わかってもらう目的は?そのための手段は?)
■Outline(大枠を見せる、全体像?進捗状況は?)
■Link(つなげる、因果関係、仕組み、周辺知識などをまとめると?)
■Evidence(証拠を示す、具体的に事例や証拠を示す。)
■Transfer(転移、どこで使えるかを明確に!)

この中から今日はPurpose(目的)の重要性について紹介したいと思います。

多くの目的を伝え過ぎたり、目的を言わずに話を進めたりしていくと、相手はあなたが本来意図していることをまったく理解してくれません。その行為・知識習得の目的や意義を説明することで、相手の理解の方向性が明確に定まり、相手の理解を最短距離で促すことができるのです。

説明の早い段階で目的や意義を相手にしっかり伝えることで、説明がよりわかりやすくなります。目的や意義が”理解の羅針盤”となり、相手をやる気を引き出すだけでなく、具体的なアクションを促し、結果を出せるようになるのです。人は「何のために?」を意識すると脳の吸収率が上がり、積極的に行動できるようになります。

 

目的と手段を明らかにして、行動を促そう!

目的と手段が混在してしまうと、思考が脇道に逸れて、理解のために時間がかかってしまう可能性があるからです。

「価値ある成果を出す」ためには、目的と手段を明確にしておく必要があります。伝え方を間違えるとパフォーマンスが落ちますから、話す際に注意しましょう。「これが目的で、こっちは手段だから」と、目的と手段をセットにしながらも、切り離して説明すると相手の理解が進み、やることが明確になります。目的と手段が混在してしまうと、思考が脇道に逸れてしまいます。多くの人は目的と手段がごっちゃになり、的確な行動ができなくなっているのです。

シンプルに言いますと、人は目的や意義だけでは成果は出せません。ある意味で当たり前のように聴こえるかもしれませんが、目的や意義を理解できたからといって、成果を出せるとはかぎらないのです。なぜなら、現場で成果を上げるためには、具体的なアクションに直結する行動指針やノウハウなどの手段が必要不可欠だからです。現実の世界では、人は具体的な行動に落とし込まないと成果を得ることはできません

目的において成果をあげるためには、具体的な行動に落とし込める手段まで相手にわかるように説明しなければならないのです。ビジョンや考え方を説いて相手の心を動かすことができたとしても手段までしっかり伝えないと実際にアクションを起こせません。目的と手段は分離して、なおかつセットで説明しなければ、人は動けないと捉え、伝え方を工夫するようにしましょう。

手段を説明するときには、できるだけ具体的に噛み砕くべきだと犬塚氏は言います。具体性が行動のカギを握っていますから、アクションプランを明確にするのです。私は自分のクライアントをコンサルする際に、結果目標と行動目標を明らかにするように伝えています。具体的に結果をイメージしながら、アクションプランを立て、実行することで結果が伴うようになります。この確認を怠ると意味のないことに人は時間を使ってしまうのです。

自分の目的を明らかにして、行動を起こすためには、ビジョンボードを活用するとよいでしょう。目的をビジュアルで何度もリピートすることで、潜在意識に刷り込まれます。目的をなんども繰り返し見ることで、やる気が起こり、積極的に行動できるようになるのです。

まとめ

相手にしっかりわかってもらうためにはフレームワークが重要です。犬塚氏が見つけたIKPOLETのフレームワークを身につけ、これを活用することで相手の理解が進み、積極的に行動できるようになります。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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