沖本るり子氏の期待以上に人を動かす伝え方の書評

「伝える」のゴールは相手を動かすこと(沖本るり子)

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相手に期待以上に動いてもらう伝え方とは?

沖本るり子氏の期待以上に人を動かす伝え方を献本いただきました。沖本氏とは長い付き合いになりますが、先日、マイナビニュースでもインタビューさせていただきました。間も無く記事が公開されますが、そのインタビューのテーマが伝えるスキルでした。難しいと思われるコミュニケーションですが、実は型を覚えれば、誰でもうまくなれると沖本氏は言います。コミュニケーションのうまい人はほめたり、共感する力が高いのですが、それを誰もが真似できるわけではありません。沖本氏もコミュニケーション下手で何度も苦労を重ねますが、その経験から人に動いてもらう伝え方の型を見つけます。本書はその沖本氏のメソッドがすべて紹介されているので、書かれていることをまずは実践してみましょう。

実際、ビジネスでは相手に動いてもらわなければ意味がありません。私たちは結果を出すためにどう話せばよいのでしょうか?

人は誰しも、人生経験が違います。受け取った言葉から、あれこれ自分なりの解釈で物事を考えます。ですから、「相手は自分とは違うことを想像するかもしれない」という前提で、伝えなければなりません。お互いの解釈の違いを小さくする工夫が必要なのです。

まずは、相手との距離を埋めることを考えるべきです。言ったつもりを続けていては、相手は動いてくれません。人生経験・価値観が異なれば、聞く力も異なります。相手の聞く力を過信するのをやめ、伝わる言葉を選ぶようにしましょう。

相手に合わせて、自分の話し方を変えないと、良い結果は得られません。相手に期待以上に動いてもらえれば、お互いがWin-Winになれるのですから、相手の気持ちをプラスにするような話法を身につけるべきです。

 

「伝えた」つもりから抜け出す伝え方

では、どうすれば相手に動いてもらえるのでしょうか?私は以前スピーチのスクールに通っていましたが、その際自分の動画を撮られ、欠点を直すレッスンで話し方を修正しました。その際、気づいたのが、要領を得ない話し方では人は動いてくれないということです。自分のダメなところを客観的に指導してもらうことで、コミュニケーション力が一気に高まりました。

今回本書を読みながら、その時のことを思い出しました。多くの人は自分の頭を整理せずに話したり、1つの文章の中にいくつものメッセージを詰め込んでしまいます。こういった話し方をしていては、相手はあなたの話を理解できなません。沖本氏は「伝えた」つもりから抜け出すために、以下の6つのポイントに注意を払うべきだと述べています。
1、初めに何を伝えるかを宣言する
2、1つの文で伝えることは1つだ
3、話の構成に「枠」を活用して、論理的に伝える
4、句読点を意識する
5、相手に期待させる「間」を入れる
6、カタカナ語と専門用語は使わない

相手に動いてもらうためには、相手の行動・思考・感情をみながら会話を組み立てるようにするのです。相手をほめる質問を意識したり、過去の成功体験を引き出せば、あなたへの好感度は高まります。「悲しかったんですね」「うれしいですね」など相手の感情の部分を繰り返すと相手は反応してくれます。相手の気持ちをプラスにさせるメソッドが本書には満載ですから、話し方で悩んでいる方は、ぜひご一読ください。

まとめ

「伝えた」つもりの話法から抜け出さないと相手に動いてもらえず、なかなかよい結果を出せません。ビジネスを成功させたければ、自分の話し方を見直し、相手に伝わる話し方を身につけましょう。話が相手にしっかりと伝わると相手が“期待以上”に動いてくれるようになります。相手をファンにするWin-Winの話し方を身につければ、人から応援してもらえ、成功が手に入ります。

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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