昨日は、もう過ぎ去った過去である。古代ギリシャのぺロポネソス戦争と同様に。(ウエイン・W・ダイアー)
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過去の常識に囚われるのをやめよう!
ウエイン・W・ダイアー氏の勝ちぐせをつけるクスリーーー今日1日を“最高に生きる知恵”! の書評を続けます。 私たちは過去に囚われ、身動きが取れなくなることがあります。過去の経験から何らかの信念を抱き、その信念に固執するのは、現実から逃げることにつながります。
本書には、過去を捨て、成功した若い女性の声楽家の話が紹介されています。彼女はすばらしい声のもち主だったので、何度もオーディションに呼ばれました。ところが、彼女はステージ・フライト(舞台負け)を起こして、いつも失敗を繰り返していたのです。
心理学的にいうと「恐怖」は潜在意識に対する命令であって、潜在意識はその恐怖を実際に表現することにとりかかり、彼女を失敗させてしまったのです。以前のオーディションでは、音符を間違えて歌ってしまい、くずれ落ちて泣き出すという醜態を演じました。
彼女はこのようなステージ・フライトをイメージの力を使って、克服しました。彼女は一日3回、部屋に一人きりになり、体をくつろがせました。目を閉じ、心も体もできるだけ静かにしました。心を受動的にすることで、自分に暗示をかけやすくしたのです。
彼女は「私は美しく歌います。私は落ち着いていて、平静で自信があって安らかです」と自分に言い聞かせました。そして自分が美しく歌う場面をイメージしました。彼女はこうして恐怖の暗示を反対の暗示で打ち消したのです。毎日、5分ないし10分間、この言葉をゆっくりと静かに感情をこめて繰り返しましたた。彼女は昼間に1日3回、夜、眠る直前にもこの暗示を行いました。
1週間後に、彼女は完全に落ちついて、自信をもち、オーディションでの成功を勝ち得ました。イメージの力で恐怖を克服することで、目標を達成できるようになったのです。
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結果を変えるために、言い方を変えよう!
数学ができない人も、自分は数学ができないと言わないで、自分は学生のときに数学を十分勉強しなかったと言い換えるべきである。英語が不得意であると言うかわりに、自分は中学、高校で英語をサボったという事実で考えるべきである。だから、サボらなければうまくなる可能性はつねに残っている、という事実がそこにはふくまれている。そのようなわずかな「言いかた」の集積が、長い間にはその人全体を大きく根本的に変えていくのである。
成功したければ、自分の可能性を否定する言葉を使うのはやめましょう。自分が成功できると考え、言葉使いを少しだけ変えるだけで、結果を変えられるようになります。
先延ばしをするのをやめ、今日を大事にしないといつまで経っても人生を変えることはできません。過去に囚われずにこれからの人生を意識するのです。
やりたいことをやらないで死んだ人がいかに多いか。そうすると、われわれが一番大切にしなければならないのはこの現在なのだ。
ウエイン・W・ダイアー氏は、自分の道を歩むことをはっきり決めると、嫉妬が消えて創造力が増すとは言います。哲学者のフランシス・べーコンも、「愛の反対は憎しみではなく、嫉妬である」という名言を残しています。
嫉妬とは他人のよいことを否定し、それがなくなることを望む心理なのです。深層心理学では、「あいつが失敗するように」と願っても、「あいつ」という主語が抜け落ちるそうです。相手に嫉妬し、他者の失敗を願うと、結果として自分を失敗させてしまうのです。相手への嫉妬が自分の未来を暗くするというルールを信じて、嫉妬心をなくすようにしましょう。嫉妬心をなくすことで、私たちは成長のためのマイナス要因を減らせます。
まとめ
成功したければ、過去に囚われるのやめましょう。失敗経験を何度も思い出すのではなく、未来の自分の成功をイメージしましょう。自分が成功できると考え、言葉使いを少しだけ変え、暗示をかけるだけで、結果を変えられるようになります。
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