礼儀正しくなるための3つの基本動作

より礼儀正しくなるには、また、礼儀を重んじる文化を組織に根づかせるには、まずは基本に目を向ける必要がある。常に周囲の人に気を配ること。他人の立場でものを考えること。笑顔でいる時間を増やすことも大事だろう。一つひとつは難しいことではない。ロケットを打ち上げるような困難な作業ではないのだ。どれも皆が幼稚園の頃から教わってきたはずのことである。ところが、大人になるにつれ、せっかく教わったことを忘れてしまう人が多い。子供の頃とはまず、ものの見方が変わる。またそれに伴って習慣も変わっていく。そして知らず知らずのうちに、礼儀正しさからはほど遠い場所にまで行ってしまうのである。(クリスティーン・ポラス)

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人の名前を覚えるなどの子供の頃の習慣を取り戻そう!

クリスティーン・ポラスThink CIVILITY(シンク シビリティ) 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略であるの中に、礼儀に関する面白い事例が紹介されいました。私が株式投資の際に参考にするモトリーフール社CEOのトム・ガードナーのケーススタディです。

2012年トム・ガードナーは、同社の250人の社員全員に、その年の末までに、自分以外のすべての社員の名前を覚えるという課題を与えました。もし、全員が全員の名前を覚えられたら、年間賞与の20パーセントに相当する額の特別ボーナスを支給することにしたのです。支給の条件は、全員の名前を覚えることで、覚えられない社員がひとりでもいたら、だれもボーナスはもらえません。

年末まであとーヶ月という時期には、ひとりのメンバーを除いてそのミッションを達成しました。最後の一人は、全社員に「私は、皆さんと20パーセントボーナスの間に立ちはだかる最後の障壁です。よろしければ、私をランチに誘ってくださいませんか?」というメールを送信しました。多数の社員が次々に彼にコンタクトをとり、最終的に彼も全社員の名前を覚えることができました。

ガードナーは、社員どうしの絆を強め、多様な文化を受け入れる風土を社内に根づかせたいと考えました。彼は上から「互いを家族のように扱うようにせよ」とお触れを出すこともできましたし、社員間の人間関係がどの程度、良くなったか、社内にどのくらい良い文化が浸透したかを、評価するというアプローチも取れたはずです。

しかし、ガードナーは小さく、基本的ないくつかの行動が人間関係を大きく変えると考え、社員が互いの名前を覚えることを優先しました。名前を覚えることで、社員間の交流は活発化し、それが様々なことを好転させると信じたのがその理由です。

その結果、モトリーフール社は2015年、グラスドア社の選ぶ「企業文化の優れた小~中企業ランキング」で1位になったのです。特に素晴らしかったのは、同社の離職率が2パーセントを下回ったことです。これは、業界の平均と比べると驚異的な数字だと著者は指摘します。

名前を覚える、笑顔になる、人に優しく接することなどは、どれも皆が幼稚園の頃から教わってきたはずです。ところが、優秀なビジネスマンを目指すうちに、子供の頃のよい習慣を忘れてしまい、悪い習慣を身につけてしまいます。

まずはとにかく、取り組みやすい、簡単なことから始めてみよう。普段は見過ごしているような小さなふるまいに注意を向けるのだ。それができれば、今までよりも周囲の人を気遣うようになるはずだ。ちょっとしたことが人と人との結びつきを強めることになるだろう。ふとした瞬間に自分がどういうふるまいをしているかを知り、自分の行動を少しずつでも変えようと努力をすることが大切だ。皆がそうすれば組織の礼儀正しさは必ず向上するはずだ。

バスケットボールのヒーローのマイケル・ジョーダンはスーパースターになっても礼節を忘れず、コーチや仲間に接しました。感謝の気持ちを持って練習に励み、練習後もチームメートに感謝の言葉を忘れなかったそうです。スーパースターの彼の礼儀正しい態度が強いチームを作り、試合で結果を出せた理由だったのです。人と何かをする時には、礼節を保ち「お願いします」「ありがとう」という言葉を積極的に使うようにしましょう。

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礼儀正しくなるための3つの基本動作

礼儀正しい、些細なふるまいが重要であることが調査結果からも明らかになりました。人間の200種類を超える行動特性が調査した結果、「温かさ」と「有能さ」の2つが特に重要だったのです。この2つが、他人に与える印象を大きく左右するのです。

あなたが誰かに「温かい」「有能」という印象を与えることができれば、その人はあなたを信頼する可能性が高い。あなたを信頼してくれた人とは良好な人間関係を築くことができる。その人はあなたが何かをする時に、おそらくそれを支持し、応援してくれる。ただ、ひとつ注意しなくてはいけないことがある。「温かさ」と「有能さ」は相反する特性と思われがちだということだ。

しかし、先ほどのマイケル・ジョーダンの態度を思い出せば、有能さと温かさという特性を所有することは可能なのです。 あなたが会社で管理職やチームリーダーを務めているのなら、部下やメンバーと良好な関係を築くには、まず温かい人になることを目指すべきです。

人は一度、温かい人だと感じると、その人に対する評価をあげるようになります。温かい人になることは、自分の影響力を高めるための早道なのです。温かい人は信頼を得やすく、一度信頼が得られると、自然に周囲から情報やアイデアが多く集まってくるようになります。

本書には礼儀正しくなる基本動作が3つ紹介されています。・
1、礼節ある人は笑顔を絶やさない→1日に何回笑っていますか?
作家のマルコム・グラッドウエルは「感情は顔から始まり、顔で終わる」と述べていますが、微笑むと、それによって身体には良い変化が起きます。自然に笑うためには、楽しくなること、幸せになることを思い浮かべるとよいでしょう。笑顔になれば、感情と行動の間に良いサイクルが生まれ、よいことが起こるようになります。

2、礼節ある人は相手を尊重する
他者が自分の幸福に関心を向けていると感じれば、人はやる気を出します。相手の存在を認め、尊重するということが重要になります。たとえ、自分より地位が下の人間であっても、その存在を認め、尊重しなくてはなりません。部下相手のコミュニケーションでも、一瞬の態度に気を使い、相手に挨拶したり、笑顔で接するようにしましょう。

3、礼節ある人は人の話に耳を傾ける
他人の存在を認め、話をよく聞くことで、相手との関係を良好に保てます。今、自分がいる場所にすべての神経を集中させ、耳を澄ませて心を開いて話を聞くようにしましょう。同僚であれ、部下であれ、とにかく相手を尊重して、相手の話を傾聴することを自分の習慣にするのです。

まとめ

笑顔を絶やさない、相手を尊重する、人の話に耳を傾けるという礼節ある人になるための3つの基本動作を実践していれば、他人はあなたのことを、周囲に気配りができ、積極的に関わろうとする人間だとみなしてくれます。リーダーになりたければ、いつも笑顔を心がけ、相手に感謝の言葉を伝えることが大事です。

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