ジョン・ウッデンの成功するための8つの提案


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元祖プロ・コーチが教える 育てる技術
著者:ジョン・ウッデン、 スティーブ・ジェイミソン
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン

本書の要約

名将ジョン・ウッデンは「成功するための8つの提案」を残していますが、その基本は規律を守り、練習を続けることです。常勝軍団のリーダーや選手は、能力以上に人格が優れています。明日は今日よりもさらにやらなければならないことが多いと考え、自分の強みを伸ばし、弱みを修正するようにしましょう。

ジョン・ウッデンの成功するための8つの提案

成功のための8つの提案
1、対戦相手を恐れるのではなく尊敬しよう。
2、最もささいなことに完全を期すことが、大きなことを成し遂げることにつながるのを忘れてはいけない。
3、一生懸命やることが多くのミスをカバーすることを覚えておこう。

4、評判よりも人格に関心を持とう。
5、迅速さが大切だ。しかし、あわててはいけない。
6、努力すればするほど、多くの幸運に恵まれることを理解しよう。
7、向上するためには自分を明確に分析することが不可欠だと知ろう。
8、努力と周到な計画にとってかわるものはないことを忘れてはいけない。準備しそこなうことは、しそこなう準備をすることだ。ジョン・ウッデン)

ジョン・ウッデン元祖プロ・コーチが教える 育てる技術書評を続けます。ウッデンはカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)を10度全米王者に導いた名将ですが、彼は人として当たり前のことが重要だと述べています。成功のためには、礼儀、規律、努力(練習)が欠かせず、それを8つの提案にまとめています。ビジョンを持ち、日々努力を重ねることで、チームは結果を出せるようになるのです。

特に、慢心しないと言うマインドセットを勝者は身につけるべきです。常勝軍団を指揮してきたウッデンは、慢心し、準備を怠ることで、多くのチームが自滅していくと言います。大切なのは頂点にたどり着いたあとでも、自生し、日々の練習をやめないことです。

能力があれば、頂点にまでたどり着くことができるが、それを維持するには人格が必要である。人格の大部分は自制心だ。自制心は、自己満足を避け、誘惑に抵抗し、過去の成功は将来の成功を保証しないということを理解するために必要である。 人はいったん目標を達成すると、安易な気持ちで手を抜き、気をゆるめ、準備をろくにしなくても自動的に成功をおさめられると考える。

何度も何度も勝ちつづけるスポーツ選手やチームは、能力以上に人格が優れています。明日は今日よりもさらにやらなければならないことが多いと考え、自分の強みを伸ばし、弱みを修正するようにしましょう。昨日いくらか成功したからといって、そこに安住していると、必ず失敗が待ち受けています。

リーダーは成功の「後遺症」に陥らないようにしよう!

過去から学べ。しかし、過去に生きるな。過去の成功にとらわれると、過去に生き、過去に起こったことが自動的にまた起こると信じるようになる。そうなると、過去の成功という「病気」に冒されていることになる。

私たちは過去の成功にとらわれるのをやめ、過去からは学ぶだけにすべきです。私たちができることは、今ここに集中するだけでだと考え、変化を怠らないようにするのです。過去の成功に酔って、現時点での未来への準備を軽んじるようになると、やがて失敗を引きこ起こします。成功の「後遺症」に陥らないために、リーダーは傲慢にならないようにしましょう。

ジム・コリンズビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階の中で、ウッデンと同じことを指摘しています。偉大だった企業も盛者必衰の理通り、やがては衰退を始めます。衰退する企業は成功から生まれる傲慢→規律なき拡大路線→リスクと問題の否認→一発逆転策の追及→屈服と凡庸な企業への転落か消滅の5つの段階を転げ落ちます。
リーダーは自らを律し、傲慢にならないように注意を払うべきです。(ジム・コリンズの関連記事

リーダーは詩人のオグデン・ナッシュの次の詩を読み、傲慢にならないようにしましょう。

自分が重要人物だと感じたり、エゴが前面に出てきたり、自分が今の地位についているのは当たり前だと思ったり、自分がいなくなったら、その穴は埋められないと感じたりするときは、次に書いてある簡単なことをやってみよう。そして、どれだけ謙虚な気持ちになれるか、試してみよう。バケツを水で満たし、 手首まで水に入れ、その手を出す。あとに残った穴が、あなたの値打ちを測る目安だ。手を水の中に入れるときは、好きなように水しぶきをあげてよい。思う存分、水をかき回してもよい。でも手を出して一分ほどたてば、以前となんら変わらないことがわかるはず。奇妙なたとえ話だが、学べることがある。それはつまり、こういうことだ。全力を尽くせ。自分に誇りを持て。しかし、これだけは覚えておけ、かわりが見つからないような人などいやしないということを。(オグデン・ナッシュ)

過去の成功に酔って、変わろうとしないことは、頑固さに原因がある場合が多いとウッデンは言います。学ぼうとする姿勢が欠けていて、自分を客観視できていないリーダーは変化に適応できません。自分が完全でないと認識できていれば、変化する道をリーダーは選択するはずです。「変化しなければ進歩はありえない」と言うウッデンの言葉を信じ、傲慢にならずに学びを続けます。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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