成毛眞氏のアフターコロナの生存戦略 不安定な情勢でも自由に遊び存分に稼ぐための新コンセプトの書評


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アフターコロナの生存戦略 不安定な情勢でも自由に遊び存分に稼ぐための新コンセプト
著者:成毛眞
出版社:KADOKAWA

本書の要約

アフターコロナ時代は以前とは異なる社会が到来します。過去に戻るのではなく、時代に適応しながら、変化を楽しむべきです。今までの常識を信じて、同じ組織や業界に属することがリスクになることもありますから、転社や起業をするという選択肢も考慮し、積極的に行動しましょう。

転社ではなく、転職を楽しもう!

変化というのは常に不可逆であって、「あの頃はよかった」と嘆いても仕方がない。変化を否定し、気づかないふりをするのではなく、積極的に感じ、楽しんだ者だけが、これからの時代を謳歌することができる。変化を楽しむのだ。(成毛眞)

2020年はコロナに振り回された年になりましたが、この激動の時代に必要なマインドセットは何なのでしょうか?元マイクロソフト代表の成毛眞氏は、この変化を積極的に楽しむべきだと言います。在宅勤務やZoom会議が当たり前になるなかで、転職なども積極的に行うことで、よいことが引き寄せられるようになります。

コロナパンデミックはこれから成長する業種と衰退する業種を炙り出しました。今までの常識を信じて、同じ組織や業界に属することがリスクになることもあります。そんな時代にダメな会社で、自分に合わない仕事をやり続けるのは意味がありません。やりたくない仕事なら、さっさと見切りをつけて、新たなことにチャレンジすべきです。これから成長しそうな業界に転職し、自分の能力を高めた方が未来を明るくできます。若いビジネスパーソンも、社会の仕組みやビジネスパーソンの最低限のルールやマナーを身につけたら、転職や起業を選ぶのもありだと思います。

また、1度の転職で成功しなくとも、また違うことをやれば、成功する確率が高まります。

本当は、転職したってしなくたって何も変わらない可能性のほうが高い。もし転職して失敗しても、気づかないふりをしてまた転職すればいいのだ。5回くらいやれば確率的に1回は成功する。それを知らずにたった1回の転職で諦める人は成功しないのだ。

成毛氏は、転社と転職を区別します。同じ業界の会社に移ることは転社でしかなく、違う業界で働くことが転職だと言います。業界を替えるぐらいのことをしない限り、自分の人生に大きな変化は起こりません。

私は過去に広告業界におり、3回転社をしましたが、6年前に業界を横断する職業に就くことを決めました。ITやマーケティング、コンサル会社の社外取締役になることで、自分の可能性が広がりました。うまくいく会社もあれば、うまくいかない会社もありましたが、様々な会社の経営に携わることができました。多くの知識と体験、人脈を得ることで、自分らしい働き方を追求しながら、幸せな時間を過ごせるようになりました。転社という選択をした過去の自分に感謝しています。

成功の9割は運だと信じて、チャンスを探そう!

目の前にあるチャンスに飛びつかないのはもったいない。無責任なように聞こえるかもしれないが、仕事人生9割は運だ。

著者はマイクロソフト退職後、ベンチャーキャピタルを始めますが、投資先すべてが成功するなどという甘い考えを持っていません。投資の世界では、5件中1件でも成功すれば御の字だと考え、目の前にきたチャンスに投資するとよいと言います。

成毛氏が投資会社でうまくいったのも運で、多くの経営者もこの運を大事にしています。経営の神様・松下幸之助も「運」を大事にしていたのは、有名な話です。ビジネスパーソンも自分の運を試すために、新たなチャレンジをした方がよいですし、運気がある人と仲良くすべきです。

以前、マックス・ギュンター運とつきあう 幸せとお金を呼び込む13の方法を紹介しましたが、成功している人は運が良くなる方法を実践していると言います。(マックス・ギュンターの関連記事

1、運良くうまくいったときには、運がよかったと認めること。(運と計画を区別する)
2、人の流れに飛び込み、幸運に巡り会うチャンスを増やす。多くの人と会い、自分が何者であるかを伝える。
3、自ら進んで、リスクを取る。(スプーン一杯程度のリスクに限ること)
4、引き際をわきまえ、欲張らない。
5、損は小さいうちに切り捨てる。
6、長期的計画を立てるのはよいが、それに固執しない。思いがけない幸運が近づいてきたら、計画より目の前の出来事を優先する。
7、自分の直感を信じる。
8、最悪を前提に考える。
9、不必要なおしゃべりをしない。特定な立場に自分を縛り付けないようにする。
10、教訓にならない教訓に惑わされない。
11、人生の不公平を素直に受け入れる。
12、チャンスは一つではない。いくつものことを同時にこなす。忙しすぎる人の方が運をつかみやすい。
13、「運命の相手」に出会い、そのチャンスを大切にする。

もし、「俺の実力だ」といっている経営者がいたら、気をつけたほうがいい。運で切り抜けたことを自分の才覚のお陰だと勘違いしている可能性が高い。私からすると、元上司のビル・ゲイツが大成功したのも運によるところが大きい。

運の存在を認め、運を引きよせるような行動をしましょう。自分の成功は運が良かったからだと謙虚になり、人への感謝を忘れないようにすべきです。人のご縁があなたに良い話を運んできてくれるのです。運は字のごとく、周りの仲間が運んできてくれます。

ビジネスの世界でも、思いがけない幸運は人と人のつながりからもたらされます。私は日々いろいろな業界の人に会うことを習慣にしていますが、このご縁が私に良い話を運んできてくれます。出版、連載、転社も人の流れに乗ることからスタートしました。運を高める行動を積極的に行うようにしましょう。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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