桑原晃弥氏のイーロン・マスクの言葉の書評


イーロン・マスクの言葉

著者:桑原晃弥
出版社:きずな出版

本書の要約

「世界を救う」ことを人生のテーマとし、火星移住を本気で目指しているイーロン・マスクは子供の頃からビジョナリストでした。理想の世界を実現するために、失敗を恐れず、すぐに行動を起こします。クレイジーな目標を設定したら、そこに向かって全力を傾けるのがマスクの強さであり、凄みなのです。

イーロン・マスクの子供時代の圧倒的な知識欲

もしいまの勢いで会社を経営し続けることができれば、10年後の自動車市場はいまとは違うものになるでしょうし、もしかしたら火星に向かってロケットが打ち上げられるかもしれません。イノベーションの条件は「クレイジー」であることですが、まさにマスクはみんなが「クレイジー」という夢を、本当に実現する正真正銘のイノベーターなのです。(桑原晃弥)

テスラの快進撃が止まりません。株価は今年になってから6倍以上になり、テスラやイーロン・マスクへの注目度が高まっています。このブログでも定期的にイーロン・マスクを取り上げていますが、今日は彼がどんな子供時代や青春時代を送っていたかを紹介しようと思います。参考にしたのは、桑原晃弥氏のイーロン・マスクの言葉です。

「世界を救う」ことを人生のテーマとし、人類の火星移住を本気で目指しているイーロン・マスクは子供の頃から読書家でした。マスクの両親は彼が8歳の頃に離婚し、マスクと弟は南アフリカの都市を転々とします。引っ越しが多くなる中で、マスクは本の虫になり、1日に2冊の本を読んでいたと言います。

マスクは「自分はなぜ存在しているのか」という課題を解決するために、哲学書から宗教関係などの本をむさぼるように読んでいました。

学校の図書館でも近所の図書館でも読むものがなくなった。3年生か4年生の頃だ。新しい本を入れてくれと図書館に頼んだこともある。(イーロン・マスク)

圧倒的な知識欲が後のマスクに成功をもたらします。マスクは幼い頃から「世界を救う」物語が大好きで、学生時代には早くも人類の未来にとって「持続可能な方法でのエネルギーの生産と消費、さらに火星や月に自給自足できる環境をつくり、地球と行き来できるようにすることが大切だ」と考えるようになったのです。様々な知識を書籍から吸収することで、彼は自分の壮大なビジョンを生み出していったのです。

イーロン・マスクの強みは何か?

両親の離婚後、母親と暮らしていたマスクは、12歳のとき父親と暮らすという決断をします。マスクは父親に連れられてアメリカを訪問した際に、テクノロジーの凄さに圧倒されます。「やる気さえあれば何でもできる」という精神に惹かれ、マスクはアメリカへの移住を決意します。

1989年6月、カナダに単身移住したマスクは母親の親戚の家を転々としながら、1日1ドル以下の生活を続けた後、オンタリオのクイーンズ大学に進学します。1992年に奨学金を得て、アメリカのペンシルベニア大学ウォートン校に進み、物理学と経済学の学士号を取得しています。そして1995年、マスクはいよいよアメリカ・カリフォルニア州のシリコンバレーへと乗り込みます。

彼は高エネルギー物理学を学ぶため、スタンフォード大学大学院物理学課程という超エリートコースに進んだものの、たった2日で退学してしまいます。弟のキンバル・マスクとともに、オンラインコンテンツ出版ソフトを提供するZip2社を起業します。新聞などのメディア向けに、ウェブサイトの開発などを支援するソフトウェアを提供するというアイデアを思いついたことが、退学の理由でした。

起業時の最初の課題は、資金調達でした。当時、マスクは多額の学費ローンを抱え、預金はゼロでした。兄弟や父親から出してもらった2万8000ドルは、オフィスの拡張やソフトのライセンス契約、機材調達などであっという間に使い果たし、オフィスに寝泊まりして、食事は近所のハンバーガーチェーンで安く済ませるという日々を送ります。シャワーは近所のYMCAですませ、たった一台のコンピュータを使ってプログラムとサーバーの2つの役割をさせていたほどです。

すごく貧しかったのですが、私はそれを恐れたりはしませんでした。なぜなら私は貧しくても不幸ではなかったからです。貧しくてもハッピーであることは、リスクを取る際に大きな助けになります。

それでもマスクは四六時中オフィスで過ごしながら、常にソフトの改善を続けました。やがてこうしたマスクの「異常とも言える会社一筋」の姿がベンチャーキャピタルに評価され、 300万ドルの資金調達につながっていきます。

マスクはベンチャーキャピタルに「私はサムライの心を持っています。失敗で終わるくらいなら切腹します」と言い切りました。マスクの自分の人生を会社づくりに賭けるという姿勢が、ベンチャーキャピタルを動かしたのです。マスクのパッションと猛烈な働き方が周りの人を動かし、遂には投資家を巻き込むことに成功します。

この会社はのちにコンパック社のAltaVista部門に3億7百万ドルで買収され、イーロン・マスクは2200万ドルを手にしました。 その後PayPal社のCEOとなり、会社の売却益で念願のロケットビジネスに進出します。

2002年に宇宙輸送を可能にするロケットを製造開発するスペースX社を起業し、その後、テスラ社に投資し、2008年10月には同社の会長兼CEOに就任しました。その後、何度もの危機を乗り越え、現在の地位を手に入れます。

電気自動車や火星への移住のどちらも壮大なテーマですし、個人でできることには限りがあります。普通の人であれば、「個人では無理だ、国や政治家に任せよう」と考えますが、マスクはビジョンを実現するために、無謀なチャレンジを選択します。EVとロケットという成功が見込めないビジネス領域に、自ら飛び込んでいくのです。

世界の未来にとって重要だと思うことがいくつかある。その中でも私が自分自身の努力で変えられると思っているものを、EVのテスラとスペースXでおこなっている。

とてつもない成果を上げる人は「何ができないか」にフォーカスするのではなく、「いま、何ができるか」を考え、それに全力を尽くします。

地球環境が破壊されるづける中、火星への移住を成功させることで人類を本気で救おうとするイーロン・マスク。テスラもロケット事業もそれを実現するための手段でしかないのです。自分のビジョンを実現するために、クレージーだと言われようが積極的に行動するマスクの姿が多くの人たちをファンにしています。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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