経営者は空白の時間を持とう!グレッグ・マキューンのエッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にするの書評

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エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする
著者:グレッグ・マキューン
出版社:かんき出版

本書の要約

優秀な経営者はやらないことを明確にし、重要なことに時間を使います。自分が何をやるべきかを明確にするために、彼らは考える時間を確保しています。少しの時間でもよいので、自分のために時間を使うようにしましょう。空白の時間を自らつくることで、よりよい決断ができるようになるのです。

考える時間を確保しよう!

仕事が忙しくなればなるほど、考える時間を確保することがより必要になる。生活がノイズに満ちてくればくるほど、静かに集中できるスペースがより必要になってくる。(グレッグ・マキューン)

優秀な経営者はやらないことを明確にし、最重要事項に大半の時間を使います。自分が何をやるべきかを明確にするために、彼らは考える時間を確保します。いくつかの選択肢の中から、本当に重要なことを見極め、決断することで、結果を出せるようになるのです。

グレッグ・マキューンは最小の思考で最大の効果が得られるようになるとエッセンシャル思考の中で述べていますが、私たちは結果を出すために何をすればよいかをもっと真剣に考えるべきです。もっとも効果を出すための本質にこだわることが経営者には求められます。

そのために、思考する時間を作るようにしましょう。スケジュールをタスクで埋め尽くすのをやめ、空白の時間をつくって、本質的な問題を考えるようにするのです。3年後や5年後の自社の姿はどうあるべきか?そこから逆算し、今何をすべきかを考えるようにするのです。自分の心を充電し、気持ちを切り替える時間を持つことで、経営者は正しい決断を行えるようになります。

ジェフ・ワイナーはワーナー・ブラザースやヤフーを経て、2008年にLinkedInのCEOになり、昨年その座をライアン・ロスランスキー氏に譲ります。彼はLinkedInの会員数を6億7500万人以上、売上高を75億ドルまで伸ばすことに成功します。2019年にはアメリカの求人の口コミサイト「Glassdoor」が行った調査で、97%もの従業員支持率を獲得するなど、従業員との関係も良好な稀有な経営者です。

彼は経営にマインドフルネスを取り入れ、空白の時間を自分や従業員に持たせることで、同社を成長させることに成功します。

今でもよく覚えていますが、朝の5時から夜の9時までぶっ通しでミーティングをやっていた日があるんです。1日を終えたとき、すっかり消耗しきっていました。これじゃ仕事の奴隷じゃないかってね。でもそのストレスのおかげで、変わる気になれたんだと思います。その日までは、そういう感覚すら忘れていましたから。(ジェフ・ワイナー)

ジェフは毎日合計2時間の空白をスケジュールに組み込んでいます。その時間には何も予定を入れずに、思考する時間を作り出したのです。自分のための時間を確保することで、ジェフは人生の主導権を取り戻し、正しく行動できるようになったのです。

ビル・ゲイツも空白の時間をつくっている!

人間にはものを考える時間が必要だ。(ビル・ゲイツ)

マイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツも、思考する時間を定期的に確保しています。驚くことにマイクロソフトが巨大な組織になって、ゲイツが忙しくなってからもこのよい習慣を続けています。

ゲイツは年に2回ほど時間をつくって、必ず1週間仕事や家族から離れ、大量の本や記事を読み、最新の技術について学ぶそうです。ゲイツはその時間によって本当に自分のやりたいことを明確にし、ビジョンを取り戻すことで、マイクロソフトを強い組織に変えていきました。ゲイツの未来を生み出す力が現経営陣にも引き継がれ、マイクロソフトはいまだにGAFAMの一角を占めています。

著者のグレッグ・マキューンは、1週間引きこもることが難しければ、少しの時間でもよいので自分のために時間を使うべきだと言います。グレッグは朝時間を活用して、 古典を読むようにしています。古典は読む者の視野を広げ、時の試練に耐えた本質的な思想に立ち戻らせてくれると言います。

1日に2時間でも、1年に2週間でも、あるいは毎朝5分でもいい。忙しい日常から離れ、自分だけでいられる時間を確保しよう。 (グレッグ・マキューン)

私は毎朝、昨日を整理する感謝日記と未来のためのビジョン日記を書いています。その後、この書評ブログを書きますが、朝時間を自分のためのクリエイティブなことに使うことで、様々なアイデアが浮かぶようになりました。その中から自分が何をやるべきかを自問し、メモに書き出すことで、本当に重要なことに集中できるようになりました。朝時間をクリエイティブな時間にすることで、私はよりよい人生を送れるようになったのです。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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