本田直之氏のパーソナル・トランスフォーメーション コロナでライフスタイルと働き方を変革するの書評


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パーソナル・トランスフォーメーション コロナでライフスタイルと働き方を変革する
著者:本田直之
出版社: KADOKAWA

本書の要約

人生は壮大な実験だと考え、自ら変化する道を選びましょう。コロナ時代に新たな自分を見つけ、本当にやりたいことに時間を使うのです。パーソナルトランスフォーメーションを実践し、自らの価値を発信をすることで、周りの人から応援してもらえるようになります。

パーソナル・トランスフォーメーション(PX)を実践しよう!

コロナは、人の意識を大きく変えたのです。わかりやすくいえば、人を大きく二極化させていきました。その最たるものは、これぞチャンスと新しいことに踏み出していった人。そして、元の世界に戻ってくれるのを、じっと待ち続けている人。強制的にいろいろなものがリセットされていく中、多くの気づきを得た人も多かった。おぼろげに思っていたことを、確信したという人も少なくありませんでした。なるほど、幸せはここにあったのか、と気づいた人もいる。はっきり理解しておかなければならないことは、もう元の世界には戻れない、ということです。待ち続けても、戻らない。戻ったとしても、そこには元の社会はありません。(本田直之)

今年になってもコロナウイルスは猛威を振るい、ついに2回目の緊急事態宣言が発出されました。昨年の春ごろから、私たちの生活は大きく変わり、思考や行動を変える必要が出てきました。私もテレワークの時間が増え、オフィスに出社する時間が減りました。また、海外出張や国内出張もなくなり、移動時間を大幅に削減できました。私は空いた時間を新たな出会いのために使い、変化を選択することにしたのです。

コロナ時代は長引くと考え、変化を自ら起こそうという経営者が増えています。新規事業をスタートしたい経営者や、新たに起業する経営者からの相談が私のところにも来ています。6年前に社外取締役やアドバイザリーの旗を立てたおかげで、日々、アクティブな経営者と出会えるようになり、そこから新たなビジネスが生まれています。(クライアントやパートナーの皆様のご紹介のおかげです。本当に感謝です。)FBやZoomを積極的に使うことで、移動を気にせず、コミュニケーションが取れるようになりました。

本田直之氏は人生は壮大な実験で、動き、失敗しない限り何も始まらないと言います。コロナという過去の常識が通用しない時代だからこそ、私たちは実験を繰り返すべきなのです。

最も危険なのは、じっとしていること。待っていることです。じっとしていても、何も起きないから。何も得られないし、何も成長できないから。だからこそ、アクションを起こすためのキーワードが必要になると思いました。それが、「実験」です。私はもともと、人生は実験だと思ってきました。思うようになど、簡単にいくはずがないのです。人生は壮大な「実験」だ。

経営者のリスクは変化の時代に何もしないことです。何もしなければ、失敗もしませんが、時代に取り残されてしまいます。正解のない時代には、誰も答えがわかりません。行動を先延ばしすることはリスクになり、実験を重ねた人、失敗から正解を見つけた人が果実を得るのです。今、私たちがやたなければいけないことは、実験を通じて、自分トランスフォーメーションすることなのです。

アフターコロナのキーワードは、「踏み出さないと何も得られない」

コロナで生まれた新しい時間を投資に回すことで、結果を変えられます。通勤や会食がなくなったことで生まれた1日2時間を、別のことに使えば月40時間の時間を活用できます。空いた時間をポジティブに使うことで、人生を大きく変えられます。時間を有効に使う人と使わない人との間に「時間格差」が生まれています。この格差が今後、リモートワークが続く中で、どんどん広がっていきます。新たなに生まれた時間を成長のために投資することで、パーソナルトランスフォーメーションを起こせるようになります。

私の取引先はベンチャー、スタートアップが多く、出会う経営者は自分よりはるかに若い世代の方々です。彼らは斬新なアイデアや新たなテクノロジーで、世の中の課題を解決しようとします。そこに私の知見や体験、ネットワークを掛け合わすことで、ビジネスに化学反応が起こります。

今回のコロナ禍の中で、私はいくつかの一般社団法人をスタートしたり、新しいプロジェクトや勉強会に参加してみました。自分の価値を今までとは異なるチームに提供することで、いくつものケミストリーが起こっています。様々な実験をすることで、自分と対話する時間も増え、自分の新たな可能性に気付けました。コロナのおかげでマインドをリセットでき、自らの行動を変えることができたのです。

自分で決めることが当たり前になる!

コロナは間違いなく人の意識を大きく変えました。しかも、表面的なところで変えたのではない。極めて本質的なところで変えたのです。ビジネスにおいても、自身のキャリアや生き方についても、それを理解しておかないと間違った選択をしかねません。

今後、ビジネスはどんどんプロジェクトベースにシフトします。会社に頼れない時代が始まり、複数の収入源を確保しないと、苦しい生活を余儀なくされます。働く選択肢を増やしておくこと、クリエイティブな人間にしかできない仕事を増やしていくことが求められます。複数組織に所属したり、複数のプロジエクトに参加したり、仕事も複線化します。自分のスキルのポートフォリオをしっかり管理し、様々なプロジェクトに参加できるようにしましょう。

今の会社にぶら下がるのをやめ、価値を提供することで、評価が変わります。スキルを持っていれば、他社から仕事を依頼されるようになります。オンラインのコミュニティに所属したり、SNSで仲間を持つことで、ビジネスのチャンスは広がっていきます。

コロナがもたらすのは、日本の仕事の概念の革命なのかもしれないと思っています。とりわけ会社員の仕事のあり方が劇的に変わる。フリーランスや自分でビジネスをやってきた人たちよりも、会社に勤める人たちのあり方が劇的に進化するのではないかと思うのです。何しろ働き方や、仕事のあり方が、世界に比べても圧倒的に古かったからです。これから、会社員の仕事のあり方が、大きく変わっていきます。何もしていない人たちは、 あぶり出されていくでしょう。そして、できる人の複業は当たり前になる。だからこそ、何かアクションを起こさないと、危険だと私は思っています。

個人だけでなく、企業も変化すべきです。組織も変化しなければ、時代に取り残されてしまいます。何も行動を起こさなければ、共感も生まれませんし、人も集まりません。アフターコロナ時代のキーワードは進化で、個人も会社も進化を続けなければなりません。自分の意思を明らかにし、積極的に動き、様々な人と出会うことで、私たちはチャンスに巡り合えるようになります。何が正しいか分からないのですから、とにかく実験を続け、答えを見つけるようにしましょう。

コロナで時代が激変している時には、今までのやり方を一旦見直し、自分の本能に耳をすませ、やりたいことをリストアップするのです。経営者もSNSやYouTubeでパーソナルブランディングを行い、自分の価値を発信することで、今までとは異なる新たなネットワークから応援してもらえるようになります。人生は壮大な実験だと考え、コロナ時代に新たな自分を見つけ、本当にやりたいことに時間を使いましょう。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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