ジェイ・シェティのモンク思考: 自分に集中する技術の書評

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モンク思考: 自分に集中する技術
著者:ジェイ・シェティ
出版社:東洋経済新報社 

本書の要約

僧侶(モンク)のように思考し、行動することで、人生を豊かにできることに気づきます。せわしなく飛び回るだけで、何一つ解決しない心の状態の「モンキー・マインド」にさよならし、「モンク・マインド」を手に入れることで幸福度をアップできます。

モンク思考とは何か?

現代社会では、かつてないほど多くの人が不満を抱えながら生きている。不満がない人でも、たいていは「幸福」を追いかけることに躍起になっている。社会もメディアも、何かを成し遂げた人や、成功した人をもち上げては、僕らにこうなるべきだ、こう生きるべきだというイメージやコンセプトを押しつけてくる。(ジェイ・シェティ)

私たち現代人は絶えずよりよいことを求めています。名声、お金、華やかさを追求しますが、それを手に入れたととしても、すぐに次の何かを追い求めます。満足感を得られない私たちは、欲望を募らせ、イライラしながら日々ストレスを高めています。

元僧侶(モンク)の経験を生かして作家として活躍するジェイ・シェティは、僧侶のように思考し、行動することで、人生を豊かにできることに気づきます。「モンキー・マインド」は、こっちの考えからあっちの考え、この問題から別の問題へと、せわしなく飛び回るだけで、何一つ解決しない心の状態を指します。このモンキー・マインドにさよならし、「モンク・マインド」を手に入れることで幸福度をアップできます。

モンク・マインドは僕らを混乱と注意散漫の沼から引き上げ、ものごとを見きわめる明晰さと、人生の意味と方向性を教えてくれる。

■モンキー・マインド
ものごとの枝葉末節にとらわれている
人生という車の助手席に乗っていて、自分では運転していない
愚痴をこぼす、比較する、批判する 考えすぎる、先延ばしにする
こまごましたことに気をとられている
目先の満足を重視する
注文が多く、特権意識がある
きまぐれ
ネガティブな感情や恐怖を増幅させる
自己中心的で思い込みが強い
マルチタスキング(一度に複数のタスクをこなそうとする)
怒り、悩み、恐怖に支配されている
楽しければ何でもする
快楽を求める
一時的にしのげればよしとする

■モンク・マインド
ものごとの根っこの部分を見据えている
意図と自覚をもって生きている
優しくて、思いやりがあり、協力的
分析する、明確に説明できる
整然としている
先々の利益を考える
熱心、決心が固い、根気がある
使命感、ビジョン、目標をもって取り組む
ネガティブな感情や恐怖を分析する
他者の役に立つために自分を大事にする
シングルタスキング(一度に一つのタスクに専念する)
エネルギーをコントロールし、賢く使う
自制心を働かせようとする
意味を求める
根本的な解決策を探す

自分の価値観を明確にしよう!

「モンク・マインド」は、僕らに、今とは違う人生観、違う生き方を見せてくれる。その新しい生き方では、反骨心、無執着、再発見、目的、集中力、自制心、奉仕が鍵を握る。モンク・マインドがめざすのは、エゴ、嫉妬、欲望、不安、怒り、不満、悩みから自由になること、だ。

モンク・マインドに至る旅は次の3つのステージに分かれると著者は言います。
■第1のステージ→「手放す」
成長を押しとどめている外的要因、自分の内側にある障害物、恐怖などをそぎ落としていきます。

■第2のステージ→「成長する」
人生で様々な決定を的確に行うために、意図、目的を明確にし、自信を持てるようにします。

■第3のステージ→「与える」
世界に目を向け、感謝の気持ちを広げ、分かち合い、人間関係を深めていきます。

ほんとうに自分らしい人生を送りたければ、周囲の雑音にフィルターをかけて、自分の内面を見つめるしか道はありません。今の生き方のべースになっている価値観の棚卸しをして、その価値観が、ほんとうになりたい自分、ほんとうに生きたい人生と合致しているかどうか考えるようにすべきです。

自分の価値観が分かっていれば、ほんとうに付き合うべき人たちのいる環境に身を置くようになりますし、人からたとえ反対されても、自分の進むべきキャリアを決断できるようになります。私は14年前に断酒しましたが、その際、自分の人生を見直し、付き合う人を変え、自分の時間の使い方を徹底的に見直しました。

今より有効に時間を使いこなし、重要なことに集中できるようになることで、私の人生は以前とは全く別物になったのです。自分の価値観が分からないままでは、どうでもいいものに気をとられて、流されてしまいます。

自分と向き合うためには以下の3つの方法を実践するとよいでしょう。

①毎日、その日を振り返る時間をつくること。
その日がどんな1日だったか、自分が何を感じたかを考えます。
②月に1回、知らない場所に行ってみること。
新しい環境に身を置いたとき、自分に何が起きるかを探ってみましょう。
③自分にとって意味のある活動に取り組むこと。
趣味でも、慈善活動でもよいので、価値あることを実践しましょう。

私も感謝日記を習慣にし、インプットやアウトプットに時間を使うことで、よいことが起こるようになったので、このアドバイスには共感を覚えました。

また、自分の選択が自分のほんとうの価値観を反映しているかどうかも検討すると、時間とお金の使い方が変わります。 価値観に照らした行動をすることで、結果を変えられます。価値観の同じ人たちと付き合うこと、自分もこんな人間になりたいと思うような人たちと付き合うことで、未来の自分を変えられます。

ネガティブなことに遭遇しても、状況を観察することでマイナスな感情にならずにすみます。 物理的にではなく心理的に一歩引くことで、外から状況を客観視することで、「無執着」になれます。自分の置かれた状況と心理的に距離を置けば、一方的な決めつけ抜きで状況を理解できるようになります。

マインドフルネスの父と呼ばれる仏僧ティク・ナット・ハンの言葉を読むと手放すことの重要性に気づけます。

手放せばわたしたちは自由になる。自由は幸福の唯一の条件なのです。怒りであれ、不安であれ、物欲であれ、心の中で何かにしがみついていては自由になれません。(ティック・ナット・ハン)

ネガティブな考えや感情の引き金になる物を処分したり、場所を回避したりすると手放せるようになると著者は言います。以前の恋人からもらった洋服を処分したり、気まずい友人としょっちゅう鉢合わせしているカフェには、行かないようにするとよいと著者は述べています。

ネガティブなコメントも手放しましょう。自分がどれだけネガティブなコメントを発しているか観察し、1週間、それを記録します。ネガティブなコメントをレコーディングすることで意識が代わり、自分の発言を変えられまあす。

身近なところにいるネガティブ人間一人につき、ポジティブ人間3人と付き合うようにする「25対75の法則」も効果があります。スポーツのように自分よりうまい選手とプレーするとより早く成長できます。自分の時間の少なくとも75%は、気持ちを落ち込ませるような人たちとではなく、自分の励みになるような人たちと過ごすようにしましょう。

また、以下の著者がすすめるメソッドを実践することも効果があります。このブログでいつも書いているようなことを著者もレコメンドしています。
・やることリストだけでなく、なることリストをつくる
・呼吸瞑想
・朝の新しいルーティン
・環境への気づきを高める
・自信をつけたいことを具体的に書いてみる
・効果的なフィードバックの受け取り方
・視覚化する
・交友関係を現実的にとらえる
・注意をそらすものを片付ける

「こんなとき、僧侶ならどう考えるだろう?」という思考法を身につけ、習慣にすることで、人生をよりよくできることを本書は教えてくれています。いくつかのメソッドをまたこのブログで紹介していきます。

ブロガー・ビジネスプロデューサーの徳本昌大の5冊目のiPhoneアプリ習慣術がKindle Unlimitedで読み放題です!ぜひ、ご一読ください。

 

 

 

 

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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