ME TIMEをSEEメソッドで楽しむ方法。ME TIME 自分を後回しにしない「私時間」のつくり方(池田千恵)の書評

round grey alarm clock at 2:40

ME TIME 自分を後回しにしない「私時間」のつくり方
池田千恵
ディスカヴァー・トゥエンティワン

本書の要約

自分の人生を思いっきり生きるためには、自分が何に時間を使っているときがいちばん幸せなのかを知り、何を求めているかを知ることがポイントになります。自分の人生をShow(見える化し)、Edit(編集)することで、人生をEnjoyできるようになります。SEEメソッドを活用し、自分らしい人生を送りましょう。

ME TIMEを実現するSEEメソッドとは?

「ME TIME(ミー・タイム)」とは、自分だけの時間、自分のための時間、「私時間」のことです。リラックスして過ごす自分だけの一人の時間を表す口語として、単なる自分の時間を指す「MY TIME(マイ・タイム)」とは区別して使われています。(池田千恵)

自分らしい人生を送りたいのに、タスクが山積みになることで、時間に追われる人が多いのではないでしょうか?タスクが多くなることで、物事の優先順位の判断がつかなくなります。結果、ミスが起こり、ますます忙しくなるネガティブループに陥ります。

忙しい時間が続いたら、自分を追い詰めないためにも、いったん立ち止まってみるとよいと著者は言います。タスクの重要度と優先度を見極めないと、自分の頭が混乱し、気持ちが落ち込みます。

著者は「朝4時起き」の提唱者として有名ですが、自分らしく生きるためには、朝時間だけを変えるのではなく、24時間そのものの捉え方を変える必要があることに気づきます。

私たちが今最もすべきことは、限られた時間を何に使いたいかを知り、これから何に時間を使うかを選び取ることです。 「1日24時間じゃ足りない!」と嘆いても、24時間以上に増やすことは誰にもできません。それならば、すべきことは、24時間を48時間にする努力ではなく、限られた24時間の枠の中で大切なことを大切にできるよう、必要がないものをやめ、大事なあなたの時間をどう使うかをしっかり考え、自分の価値観をもって厳選しようとする努力です。

そのためには、最初に、自分のための豊かな時間「ME TIME」を確保することです。自分のやりたいことを優先し、残った時間を相手のために使うようにするのです。 

時間の優先順位を、いつも「自分」をいちばんに置くことで、思考と行動が変わります。 自分の貴重な時間を無駄にしないために、ME TIMEをしっかりと確保するのです。

ME TIMEを自らつくり、自分らしいワクワクな人生を楽しむための著者の「SEEメソッド」の3つのステップを紹介します。
・ステップ1:Show 時間を「見える化」する。
・ステップ2:Edit 時間を編集する。
・ステップ3:Enjoy 時間を楽しむ。

このステップを繰り返すことで、Have to型の人生からWantを優先する生き方にシフトできます。15年前に著者の影響を受け、私も朝時間を楽しむようになりました。その後、自分の人生をを変えると決め、以下の4つのことが重なることを仕事にすると決め、自分の働き方を変えました。
①自分が楽しいこと
②世間が必要とすること 
③世間から金銭がもらえること 
④自分が得意なこと 

広告会社をやめ、ベンチャー企業や上場会社の経営者の「壁打ち」を仕事にすることで、ワクワクな時間を過ごせるようになりました。自分が好きな人のために、好きな仕事をすることで、充実した人生が送れるようになったのです。仕事だけでなく、プライベートにも時間が割けるようになることで、家族との楽しい時間も増えました。

自分の人生を楽しむために大切なこと

時間がないと焦る原因として、Have toとWantの区別がつかない問題以外にも、脳内キャパシティ(以降、脳内キャパ)がパンパンで、本来やめてもいいものも、やめる判断がつかなくなっているという状態が考えられます。頭のメモリをめいっぱいまで使いすぎると、疲労で考えられなくなってしまうのです。

忙しくなると頭が多くのタスクに支配され、気持ちがどんよりと落ち込みます。私は日々タスクをEvernoteに書き出し、頭の中を整理整頓しながら、優先順位を決めていきます。自分のビジョンを実現するために、やらないことを明確にすることで、時間を捻出できるようになりました。やりたいことを明確にし、それを自らの意志で選択することで、不要なことを意識しなくなります。

著者は、「やりたいこと」「忘れてはいけないこと」「モヤモヤして答えが見つからないこと」などを、まずは全部頭の中から出しきり、その中から、まず取り掛かるべきもの、取り掛かりたいものを選び取るようにすると言います。(全出しからの選び取り)

全部出しきったら、次に「これだけは譲れない」を選びます。そして、残った他のタスクはやめるようにします。結果、やめることが「あきらめたこと」ではなく、「自分でやりたいことをしっかり選びきった結果」に変わります。 これを続けることで、「やめること」が決めやすくなり、やりたいタスクに集中できるようになるのです。

私は独立後、仕事と遊びの境目がなくなりました。休んでいるときにも仕事のためのアンテナを立てておくと、クライアントのためのアイデアが見つかります。休日を完全にOFFにするのではなく、ゆるいONモードにすることでビジネスにもよい影響を与えます。

ダラダラしたり、ぼーっとする、退屈な時間を過ごすことも重要です。余白や遊びがあるから、メリハリがつきます。戦略的に休息をとることは、自分のためへの投資です。退屈な時間を持つことで自分との対話が進み、本当にやりたいことが見つかります。

時間の使い方を決めるということは、命の使い方を決めることです。どんな人生を送りたいかが、時間の使い方に表れるのです。

私たちは日々、貴重な人生を送っています。私は広告会社に勤めているとき、仲間が過労死をする様を何度も見てきました。自分が使っている時間は、他の誰かが使いたかった時間だと考えることで、私は今ここに集中できるようになりました。

自分の人生を思いっきり生きるためには、自分が何に時間を使っているときがいちばん幸せなのかを知り、何を求めているかを知ることがポイントになります。自分の人生をShow(見える化し)、Edit(編集)することで、人生をEnjoyできるようになります。SEEメソッドを活用し、自分らしい人生を送りましょう。


この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
徳本昌大 Amazonページ >
 

徳本昌大をフォローする
習慣化書評生産性向上ブログアイデアクリエイティビティライフハック時間術
スポンサーリンク
徳本昌大をフォローする
起業家・経営者のためのビジネス書評ブログ!
Loading Facebook Comments ...

コメント

タイトルとURLをコピーしました