富を「引き寄せる」科学的法則
ウォレス・ワトルズ
KADOKAWA
本書の要約
競争原理で生きるのではなく、創造性を使うこと、思考と行動を一致させること、決意と確信と信念と前向きな姿勢を持ち、感謝の心を持つこと、今やっていることを心をこめて完全にすること、全ての人々に豊かな人生を与え、誰からも奪わないことを自らの行動指針にすることで、自分の人生を豊かにできます。
ネガティブなことを思考してはいけない理由
創造力を働かせて豊かになった人はみな、何千人もの人のために道を切り開き、その人々が後に続けるようにインスピレーションを与え続けます。 (ウォレス・ワトルズ)
ウォレス・ワトルズはアメリカの100年以上前の思想家で、デカルト、スピノザ、ライプニッツ、ショーペンハウエルなどから影響を受けたと言います。本書は成功哲学のバイブル的存在で、人間の思考と創造性の重要性について、私たちにさまざまなことを教えてくれます。
あのロンダ・バーンもワトルズからインスパイアを受けたと述べています。思考は現実化するとよく言われていますが、ポジティブな思考だけでなく、ネガティブなことばかり考えているとそれが実現し、自分の人生から豊かさを奪ってしまうので注意を払う必要があります。
自らの意思の力によって、頭の中から貧困というイメージを排除しなければ、豊かになれません。自分の望むもの(ビジョン)を明確にし、それを日々考える習慣があなたを豊かにしてくれます。
ネガティブなことを考えるのは時間の浪費であり、自らのチャンスを奪います。自分の実現したいことを明確にし、それにフォーカスしなければ、結果を出すことはできません。
世界が豊かになるためには、競争ではなく、創造力を働かせることによって、あなた自身が豊かになるしかないということを心に刻んでおきましょう。
自分のスキルを使って、日々、他者への貢献を実践することによって、感謝される存在になれます。感謝があなたに富を持たしてくれるのですから、自分自身を最大限に生かすことを考え、周りの人のために行動すべきです。
過去の失敗にこだわるのをやめ、今自分がやるべきことに時間を使わなければ、現状を変えることはできません。ゴールから逆算し、今日すべきことに全力を尽くすようにしましょう。今ここに集中することで、未来を変えられるようになります。
他者への貢献が豊かさをもたらしてくれる?
どんな職業であろうと、他の人々に繁栄をもたらし、それを彼らが感じることができれば、あなたのもとに人々は集まり、あなたはお金持ちになれるでしょう。 未来に起こるかもしれない不測の事態を心配して、時間を無駄にするのはやめましょう。
過去だけでなく、未来のことを心配するのも無意味です。明日のことは心配せずに、今日の仕事に全力投球すべきだと著者は言います。
明日、何かが起これば、その時に対応すればよいのです。万が一、起こるかもしれない未来の問題に悩むより、今日の重要なタスクに集中すべきです。今すぐやらなければトラブルになるという緊急事態以外は、放っておけばよいのです。
時間の無駄遣いをやめ、自分のビジョンを実現すること、他者への貢献に時間を使うようにします。豊かになりたいならば、日々、自分のビジョンについて深く考えるようにし、そのためのプランニングを行い、それに全力を費やしましょう。もしも、結果が出始めているなら、そのことについて感謝の気持ちを持つようにします。自分のもとに幸運を運んできてくれた人に、感謝の言葉を伝えることを習慣にするのです。
確信を持ち続け、決意を保持し、感謝の気持を持って、毎日、その日にできることはその日のうちにやり終えるならば、失敗と見えたものは、実は良い結果をもたらしてくれるのです。失敗をするのは、あなたが十分に求めなかったからです。求め続けなさい。そうすれば求めている以上にすばらしいものが、確実にやってきます。
競争原理で生きるのではなく、創造性を使うこと、思考と行動を一致させること、決意と確信と信念と前向きな姿勢を持ち、感謝の心を持つこと、今やっていることを心をこめて完全にすること、全ての人々に豊かな人生を与え、誰からも奪わないことを自らの行動指針にすることで、自分の人生を豊かにできます。
スピリチュアル色が強い本ですが、創造性と他者への貢献の重要性を気づかせてくれました。本書を読むことで、奪うのではなく、与えることの大切さを再認識できました。競争するのではなく、他者とのWin-Winの関係を築くことをこれからも考えていきたいと思います。
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