60歳を超えても楽しそうに第2の人生を謳歌している人は、間違いなく50代の過ごし方が充実していた人だ。換言すると60歳になって意識が変わった人ではなく、50歳くらいからいろいろと考え、立ち回り、準備をしてきた人たちだ。(麻野進)
人材コンサルタントとして活躍している麻野進氏の新刊
ポジティブな人生を送るために50歳からやっておきたい51のことを読了しました。
麻野氏は私と同じ50代なのですが、「50代こそ自分らしく生きろ!」という彼のメッセージは
私の考え方に近く、とても共感しました。
麻野氏は20歳年下の友人を作るとよいと本書で紹介していますが
私もこれを数年前から実践しています。
2007年にソーシャルメディアとiPhoneに出会ってから、私の人脈は広がりました。
TwitterやiPhoneの初期のユーザーは若い人が多く、必然的に若い世代と交流していたのです。
30代だけでなく、20代の仲間と話すことで、 若い感性を取り入れられるようになったのです。
彼らのエネルギーをもらうことで、私はアクティブになれ、柔軟に生きられるようになったのです。
彼らと一緒にいることで、若いエキスをもらえ、脳も体も若返りました。
麻野氏も若い世代と付き合うことで毎日に張り合いが出ると書いていますが
本当にこれは効果があるので、ぜひ自分より若い世代との交流を考えてみましょう!
麻野氏は傾聴力を養うことで、いろいろな世代の人から好かれるようになると書いています。
我々は、自分のことを「価値ある存在」だと思いたい、という「自己重要感」に対する欲求が常に存在していると言われている。そして「傾聴」は相手の自己重要感を高める行為のひとつである。老若男女間わず、相手が自分の話に耳を傾けてくれることでこちらは嬉しい気持ちになるし、自分を分かってくれていると思える人が職場にいると、それだけでも満たされる。
多くの人は自分の話を聞いてもらいたいのですから
意識して聞き役に徹することで、あなたのファンが増えるのです。
自己重要感は人間関係を改善するキーワードです。
もし、人間関係で悩んでいるのなら傾聴力を活用しましょう。
話を聞いて共感することで、相手の自己重要感を高めればよいのです。
また、麻野氏の50代は肩書の断捨離をすべきだというメッセージが印象的でした。
モノへの執着を「断ち、捨て、そこから離れる」ことで、自身の過去へのこだわりや執着から解放され、家が綺麗になるだけでなく、苦しかった心も解放されるという。50歳という人生の節目を向かえて重要なことは、「これまでどう生きてきたか」という過去の振り返りはほどほどにして、「行く末をどう楽しむか」に意識を向けると、必然的に肩書は気にならなくなる。
会社を離れれば、今までの肩書など意味はありません。
これまでの人生を棚卸しして、肩書が必要がないと思ったなら
断捨離して、気持ちをスッキリさせた方がよいのです。
過去にとらわれずに、新たな気分で生きると違う景色が見えてきます。
自分のやりたいことをやったり、若い世代と付き合うときには
偉そうな肩書が邪魔になることもあるのです。
会社以外の人と会うときに、私はほとんど名刺を使わなくなりました。
ブログやアマゾンのマイページを見せるほうが、相手と仲良くなれることに気づいたからです。
私にできることを伝えたほうが、何かを始めるときの参考になります。
自分の好きなことを相手に知ってもらうことで、コラボする可能性が高まるので
初対面の方と話すときには、相手に貢献できることを話すようにしています。
ポジティブな人生を送るために50歳からやっておきたい51のことは、
50代だけでなく、40代の方にぜひ読んでもらいたい一冊です。
人生後半戦の計画は50代から始めるよりも、40代からスタートした方がよいに決まっています。
実りある50代、60代を楽しむためには、いろいろな選択肢があってよいと思います。
そのための準備を可能であれば、40代後半から始めてみてはいかがでしょうか?
飛躍する50代になるための指南書として、本書をおすすめします。
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