睡眠はビジネスの世界で過小評価されている。なぜ5時間で足りると豪語する人がいるのでしょう。わたしがこれまでに読んだものによると、5時間では足りないはずです。それに、5時間睡眠だと、睡眠不足のために不適切な行動が表れるのを見たことがある。わたしなら睡眠不足の翌日は、通常通りに見えたとしても何もできません。(最高の自分を引き出す 脳が喜ぶ仕事術より)
PDFA習慣術の徳本昌大です。
キャロライン・ウェッブの最高の自分を引き出す 脳が喜ぶ仕事術の書評を続けます。
今日のテーマは仕事と睡眠の関係です。
私たちはストレスを感じたり、仲間ともめている時に
歯をくいしばって、なんとかしようと必死に行動します。
しかし、リラックスしない限り、私たちの脳の働きは落ちてしまいます。
疲れていることを認識できずに頑張り続けることで
適切なコミュニケーションや行動ができなくなり、ますます泥沼に陥ります。
ストレスが常態化して、さらにイライラがつのります。
これを防ぐ方法は3つあるとキャロライン・ウェッブは整理しています。
レジリエンスを鍛えるためには、睡眠・運動・マインドフルネスが欠かせないのです。
3つの中でも特に、ビジネスマンにとっては睡眠が重要です。
睡眠不足が脳の働きをダメにすることが多くの研究結果からわかっています。
脳神経学者は、検査装置に横になっている参加者に不快な画像を見せ、脳の断層画像に現れる違いを観察した。睡眠を十分にとっていない参加者の脳では、十分にとった人に比べて扁桃体の活動が活発になった(最大60%)。言い換えれば、生存回路が疲れると神経過敏になり、困難なことや不確かなことに直面したときに闘争・逃走・すくみ反応を示す可能性が大きくなる。また、疲れた脳はいったん興奮すると平静の状態に戻りにくいことも、研究から明らかになっている。さらに、睡眠不足の参加者の前頭前皮質に活動レベルの低下が見られることから、熟考システムが働かず、より慎重な考えを受け入れられないこともわかった。睡眠が足りないと失敗を笑顔で乗り越えにくくなるのも当然だろう。
7時間の睡眠をとることが、心と体を健康に保つために必要なのです。
(詳しくは、うつの常識、じつは非常識の記事を参照ください)
最高の自分を引き出す 脳が喜ぶ仕事術 [ キャロライン・ウェッブ ] |
では、忙しいビジネスマンはどうやって睡眠をとればよいのでしょうか?
キャロライン・ウェッブは、以下の3つのメソッドを紹介しています。
1、睡眠を仕事上の重要な武器の1つととらえ、困難な状況に対応するための優先事項とする。
2、十分な睡眠がとれるかどうかは、睡眠環境の光の量に大きく左右される。寝室を薄暗くして、くつろげるようにする。寝る前に明るい画面を見ない。
3、もっと仮眠をとってみる、耳栓アイマス、仮眠用の枕を用意する(それができない場合は、色の濃いサングラスでもよい。)
まずは、睡眠をビジネスの重要な武器だと意識を変えましょう!
そして眠る環境を整えるのです。
脳のために運動をすることも大事です!
運動時間は消費ではなく、自分のための投資なのです。
運動や息抜きをしたほうがよい人間でいられると書かれていますが
自分のスケジュール帳に1日1回運動する時間を割り当てるのです。
私は移動中には、ウォーキングをいつも意識しています。
適度な運動が心を落ち着かせることもわかっています。
気分の高揚をもたらすエンドルフィンが運動によって分泌されるのです。
実際、実践者の脳を分析したところ、マインドフルネスはネガティブな出来事に対する生存回路の反応を抑えるのがわかっている。そうなれば、難局に直面しても防衛的な行動をすることが少なくな窃。つまり、マインドフルネスを実践する人は防衛モードに陥りにくい。マインドフルネスは思考力を向上させると同様に、情緒の安定性を高める点でも有効なのだ。(キャロライン・ウェッブ)
マインドフルネスの書籍を読み、それを実践することで
私は心の平穏を取り戻しました。
朝晩30分のマインドフルネスによって、疲労や不安を和らげることができるのです。
以前に比べ、私はストレスに強くなったように感じています。
もしも、あなたが人生をよりよくしたいなら、脳の特性を理解することです。
睡眠、運動、マインドフルネスを生活の中に取り入れてみましょう!
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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