「ダメだ」というつぶやきには、いくつか問題があります。その後の可能性を切り捨ててしまっています。「ダメだ」と言い切ってしまうと、そこから先、よいことは何もないと思えます。過去にできたことまで見えなくなってしまいます。(大野裕)
大野裕氏は「こころの力」の育て方の中で
ダメだと考える習慣が未来を暗くすると書いています。
自分の口癖や思考が「ダメ」という言葉に支配されているのなら
今すぐ、それを捨て去りましょう。
ダメだと思うことで、自分の行動を制限してしまうのです。
逆に、これまでにできたことにフォーカスしてみましょう!
これまで、できたことはいろいろあったでしょう。これからだって、何が起きるかわかりません。ところが、「ダメだ」と言ってしまうと、これまでの過去も、これから先のことも、すべてがダメだと言い切ってしまうことになります。それでは、自分の力を信じることができなくなり、ますます自分がダメ人間だと思えてきます。
ダメだと言い切るのではなく、自分にも「できる!」と考えることで
脳はその可能性を探る始めます。
未来の可能性を開くために、ダメという言葉を封印するのです。
「ダメだ」と言ったとき、「何が」ダメかがはっきりしていないということも問題です。私たちの生活の中で、すべてがダメということはありえません。うまくいっていないことだけでなく、うまくいっていることもあるはずです。まさに、現実から遊離した催眠状態です。こうした催眠状態から抜け出してほしいのです。そうすればいままで以上に力を発揮できるようになります。
自分にネガティブな催眠をかけるのではなく
ポジティブな言葉を使ったり、過去の良かったことを思い出すことで
まずは、自分にできること=次の行動を考えてみましょう!
「こころの力」の育て方 [ 大野裕(精神科医) ] |
何かに失敗したときに、 「いつも失敗ばかりしている」と考えているときが、そのときです。たしかに、これまでにも失敗したことがあるかもしれません。しかし、「いつも」と言うと、過去から未来まで、すべて失敗続きだと自分に思い込ませることになります。
しかし、よく考えてみれば、過去は未来に全く関係ないことがわかります。
過去に失敗したからといって、未来も失敗するわけではありません。
もし、今あなたが悩んでいるのなら、対処しないといけないのは
「いま」実際に起きている問題なのです。
「今ここ」に集中して、課題を解決しましょう!
「何をやっても失敗ばかりだ 」と心の中で思っていたら
次も失敗する可能性が高まります。
いつも失敗するのではなく、たまたま以前は
実力が足りなかったり、タイミングが悪かったから
失敗したのかもしれません。
こう考えて、目の前のタスクに全力で当たりましょう!
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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