マインドフルネス、瞑想というと、ヨガや座禅といったものを思い浮かべるかもしれませんが、脳科学に基づく実践法なのです。(荻野淳也)
マインドフルネスでキラーストレスを溜め込まない!
現代人は緊張や不安をたくさん抱えています。働き過ぎでストレスを溜め込むと自律神経に支障をきたし、心と体の病を引き起こすことがわかっています。過度に活動しているとき、緊張しているとき、ストレスを感じているときは、いろいろなものに追われて、脳のバランスが崩れ、交感神経が優位になりがちです。交感神経と副交感神経のバランスをとって、ストレスを減らすようにしないと自分の心と体を追い詰めてしまいます。
不安や恐怖を感じると脳の扁桃体が活性化し、視床下部に指令が届きます。その結果、自律神経が興奮→心拍数が増える→血圧が上昇→ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールなどが副腎から分泌される→それが血流に乗って全身の臓器や自律神経に影響を与えてしまいます。これらは免疫細胞や脳の海馬にも悪影響を与えますから、ストレス管理を怠ってはいけないのです。
一つひとつは小さくても、多くのストレスが重なると、キラーストレスともいうべき危険な状態に陥ります。すると血管が破壊され、脳卒中や心筋梗塞などの引き金にもなるのです。なお、慢性的にストレスにさらされると、扁桃体が大きくなり、小さなストレスにも過敏に反応するようになるという。
小さなストレスをバカにせずに、しっかり解決し、キラーストレスにを作らないようにすべきです。ストレスが増えると「交感神経」と「副交感神経」のバランスが崩れます。荻野氏は副交感神経の働きをよくするために、マインドフルネスを取り入れるべきだと述べています。瞑想を習慣にすることで心と体の健康を維持できます。実際、私もマインドフルネスを生活に取り入れることで、ストレスを減らせました。良質な睡眠を確保することで、心と体のバランスを取ることができるようになったのです。
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コンパッション・マネジメントで思いやりマインドを身につけよう!
マインドフルネスを実践して副交感神経が優位になると、精神がリラックスします。すると、頭と心がクリアになって集中力が高まったり、人への思いやりが生まれたりする。こうした状態でマネジメントを行うことを指してコンパッション・マネジメントと呼びます。つまり、他者を思いやることが組織の信頼醸成になるという考え方です。
さらに、このマインドフルネスを習慣化することによってコンパッション・マネジメント(思いやりによるマネジメント)が可能になります。マインドフルネスによって、EQを鍛えられるようになります。他者への思いやりの心が強くなり、人間関係を強化できます。EQには、自己認識力・自己統制力・モチベーション・共感力・ソーシャルスキルの5つの要素がありますが、マインドフルネスによってこれらすべてが高められます。思いやりを強化することで、免疫力やレジリエンスを養えることもわかっています。
本書には3つの瞑想法が紹介されています。このメソッドを自分の生活に取り入れてみましょう。
1、呼吸に集中する
自分の呼吸に集中することで、メタ注意力を高めることができ、より自己を認識できるようになります。呼吸に集中することで自分を取り戻せます。怒りが爆発しそうになったら、呼吸を繰り返し、心を落ち着けましょう。
2、ボディスキャンで体の声に耳を傾ける
マインドフルネスを鍛錬する手段として、体の感覚に注意を向ける方法のボディスキャンもあります
3、慈悲の瞑想
他者への思いやりを高める究極の方法が慈悲の瞑想です。自分自身に対して、『健康でありますように』『幸せでありますように』と念じます。
まとめ
多くのストレスが重なると、
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なお、本書はSBクリエイティブから献本いただきました。
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