メタビューを取り入れ、マインドフルになることで幸せな気分を味わえる!

つまり私は、距離を置いたのだ刺激と反応のあいだに空間をつくったとも言える。その過程で、思いやりの気持ちも取り戻していた。いったん距離を置くことで、自分の考え、感情、主張に流されるのではなく、自分の価値観に基づいた行動を選択できる。コンテクストに敏感になり、行動をいま目の前にある状況に役立つよう切り替えられるのだ。(スーザン・デイビッド)


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脳の中にメタビューを取り入れ、自分の視野を広げよう!

怒りを爆発させたり、悲しみに打ちひしがれるとその感情に流され、自分を失うことがあります。何かトラブルが起こった時に私たちは思考の罠に陥り、一つの視点で相手や状況を判断するようになります。この状態を続けていると視点が偏り、いつしか人生がつまらないものになります。

私たちは思考の罠にはまると、たった一つの見方や答え、行動様式にとらわれてしまうものだ。自分の考えや感情、言い分に引きずり込まれ、知らぬ間に行動が制限され、柔軟性を失っている。そして後になって「自分は何を考えていたのだろう?」と思うことがよくある。そこから距離を置いて初めて、もっと違った角度から状況を見られたのではないかと気づくのだ。

マインドレスになると思考の罠に陥ることがわかっています。自分の気持ちを閉じることで怒りやイライラから抜け出せません。マインドフルになることで対象を異なる視点で見られるようになり、別のことを引き寄せられます。目の前のトラブルに距離を置き、何をすればよいかを考えることで、コンテクストに敏感になり、より多くの可能性を考慮できます。自分の意志に沿って人生を有意義にするためには、今いる場所ではなく、より高い場所から景色を見るようにするのです。大きく深呼吸をして、「怒って幸せになれるか?」「落ち込んでよいことが起こるか?」など自分への問いかけをすれば、本当の豊かさが手に入ります。自分の人生をよりよくすると決め、好奇心を失わなければ、別のよい選択肢が見つかります。

マインドレスではなく、マインドフルな状況を瞑想で作り出すのです。瞑想を行うことで、自分や他人の感情について客観的になれます。多様な視点(メタビュー)を持つことで、自分との対話が始まります。脳の中にメタビューを採用し、自分の視野を広げましょう。

失敗も別のアプローチで捉えよう!

メタビューがとくに役立つのは失敗したときだ。私たちはちょっとした失敗でも思い悩んだり、封じ込めたりして自分を苦しめることがある。

19世紀ドイツの有名な陸軍元帥ヘルムート・フォン・モルトケ(大モルトケ)は、「いかなる戦闘計画も、いざ敵を前にすれば修正を余儀なくされる」という名言を残しています。失敗とは多くの場合、物事が計画通りに進まないことだと理解できれば、別のアプローチを考えられます。私たちは失態を演じると、正しい選択や行動ができなかったと自分を責めますが、そればかりでは成長できずに、終わってしまいます。これが最善だとどんなに強く確信しても、世界は流動的であり、予測はつねにあてにならないと考え、落ち込むのをやめましょう。

結果的に最善ではない決断をすることは避けられないのだ。しかし、失敗を別の角度から捉えることもできる。たとえば「良い」失敗からは、「知らない飼い犬には駆け寄ってはいけない」といった教訓が得られるだろう。そんなふうに考えることで、学ぶべき教訓や成長の可能性が見つかるのだ。そういう知識を得るには、自分の失敗を多角的に分析する能力を養わなくてはいけない。

先ほども書きましたが、多様な視点を養うためには瞑想を習慣化するとよいのです。最近、ハーバードの研究者たちがマインドフルネスの効果を検証する実験を行いましたが、その効果を見ると瞑想の効果を理解できます。ストレスの軽減を目的とする8週間の瞑想プログラムの参加者16人について、プログラムの開始前と終了後に脳のスキャンを行いました。その結果、脳のストレスに関わる領域だけでなく、記憶や自己意識、共感に関わる領域にも変化が起きることが明らかになったのです。マインドフルネスの訓練をすると、脳内のネットワークの結びつきが向上し、集中力が高まります。

瞑想によって、メタビューができるようになり、人にも優しくなれます。これにより人間関係も改善できます。それ以外にも健康、寿命、記憶力や創造力、気分なども向上します。周囲で起きていることにしっかりと注意を払うことで、私たちはもっと柔軟になり、洞察力を深められるのです。

まとめ

思考の罠に陥ると幸せが遠ざかります。それを避けるためにマインドフルな状態を瞑想によって作り出しましょう。呼吸を繰り返し、マインドフルに自分を観察(客観視)することで多様な視点が手に入ります。マインドフルネスによって、柔軟になり、自分をよくする選択を繰り返すことで、人生をよりよくできるのです!

参考図書 スーザン・デイビッドのEA ハーバード流こころのマネジメント――予測不能の人生を思い通りに生きる方法

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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