寄せては返す不安の波は、日々の生活をむしばんでいく。(ゲイリー・ジョン・ビショップ)
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自分との対話をポジティブなものに変えよう!
ゲイリー・ジョン・ビショップのあなたはあなたが使っている言葉でできているを読了しました。著者のゲイリーは人はみな、2種類の会話をしながら生きていると言います。一つはほかの人との会話で、もう一つは自分との会話(セルフトーク)です。
私たちは自分自身との対話に多くの時間を費やしています。その対話が人生に大きな影響を及ぼしていることが明らかになりました。アラバマ大学のウィル・ハート教授は、被験者に楽しかった出来事とつらい出来事、そのどちらでもない中間的な出来事を思い出してもらう実験を行いました。その結果、何かの出来事をまるで今それが起こっているかのように語る人は、中間的な出来事を楽しい思い出のように、つらい出来事は実際よりもっとつらいことのように感じていることがわかったのです。
つまり、どう表現するかで自分が置かれた状況のとらえ方や感じ方は変わってくるし、人生の過ごし方や、さまざまな問題への対応の仕方もずいぶん違ってくるということだ。
言葉によって、人の人生が左右されるのです。もし、あなたが自分との会話をネガティブにしているなら、それがリスクになるのです。ささいな問題を大問題のように見せ、ありもしない問題をつくり出し、未来を暗くしてしまうのです。
ネガティブな対話を続けているとやがて、それが習慣になります。この状態を脱しない限り、つらい時間を過ごすことになるのです。
ネガティブな声は人生の大敵だ。「大変だ」と自分に言うほど、本当に大変な気がしてくる。残念ながら、私たち人間はそうした自動思考を常に耳にし、ネガティブな声が頭の中で鳴るのに慣れている。そうした思考の影響に気づかないまま、頭の命じるがままに行動している。
ネガティブな声をポジティブに変えるために、私たちは良い言葉を使わなければなりません。言葉のパワーを活用することで、人生を豊かなものにできるのです。
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セルフトークをアサーティブなものに変える!
自分にとっての現実は、自分の頭でつくり出すことができると考えていた。 痛いと思う気持ちを否定すれば、痛み自体もなくなる。(マルクス・アウレリウス)
ストア学派のマルクス・アウレリウスが指摘したように、人生のあり方は、状況や事情ではなく、 自分との対話の仕方によって決まってきます。
自分の思考をコントロールするためには、使う言葉をポジティブなものに変えればよいのです。そのために、 自分のためにならないしゃべり方はやめて、ためになるしゃべり方を意識しなければなりません。
正しい言葉を使い、問題を別の角度からとらえ直すことで、ものの見方、世界との関わり方は劇的に変わる。
「自分は~だ」
「~を歓迎する」
「受け入れる」
「主張する」といった現在形の力強い断定的な言葉を使うようにしましょう。アサーティブ(意見表明)な言葉を使うことは、人間の心と体に大きな影響を与えるだけでなく、今の現実を変える力も持っています。セルフトークを会話型からアサーティブに変え、今ここに全力を尽くせば、結果をよくできるのです。
何年も苦しみが続き、出口が見当たらないような状態が続いても、自分を励ます言葉を使うのです。現実を変えるためには、自分の言葉をアサーティブなものに変えるのです。著者のゲイリーは言い訳はなしだと述べています。
「仮にどうしようもない出来事が起こったとしても、そのあとどんな人生を送ったかは100パーセント自分の責任だ」と。どんなときも、必ず。言い訳はナシだ。
本書に紹介されている言葉を自分の頭の中で繰り返し、嫌な現実を変えることからスタートしましょう。実は昨日、落ち込むことがあったのですが、本書を読むことで、自分のマインドセットを変えることができました。本書を活用し、セルフトークを変えることで、自分の人生をコントロールできるようになるのです。
まとめ
「心のなかの自滅的な声」は自分の未来を暗くしています。自分との対話の形をアサーティブなものに変えない限り、良い結果を得られません。「仮にどうしようもない出来事が起こったとしても、そのあとどんな人生を送ったかは100パーセント自分の責任だ」と捉え、自分の人生をコントロールしましょう。
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