谷本有香氏の世界のトップリーダーに学ぶ 一流の「偏愛」力の書評

AIの時代になり、やりたくないこと、作業的なことはコンピューターやロボットがやってくれるようになります。つまるところ、人間は「好き」なことだけをしていけばいいのです。「好き」に忠実に生きていくことで、成功をも引きつけることができるー自分自身の「好き」が武器になる時代なのです。(谷本有香)


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ビジネスリーダーの新たな資質、それが偏愛力!

谷本有香氏の世界のトップリーダーに学ぶ 一流の「偏愛」力を献本いただきました。Forbes Japanの副編集長の谷本氏は3000人以上のトップリーダーを取材するうちに、リーダーの資質が変わってきたことに気づきます。時代が変わる中で、売上や利益の数字を追い求めることにしか関心がない強欲的なリーダーは、もはや誰からも信頼してもらえないという事実を発見したのです。

顧客はもちろんのこと、従業員やその家族、地域の人たちに受け入れられて、はじめて売上につながるという考え方。今、時代は「信頼」のべースが不可欠になっているのです。

顧客や仲間から信頼を得られることがリーダーには不可欠ですが、そのためには仕事を楽しむことが重要だと谷本氏は述べています。仕事を楽しむイノベーティブ型のリーダーが、これからの世の中を変えていくのです。

イノベーティブ型のリーダーは「仕事だけ」を楽しんでいるわけではありません。「仕事」「家庭」「趣味」などのカテゴリ分けを一切せずに楽しむことをモットーにしています。

仕事をしている時間がプライベートの時間でもあり、仕事をしている時間が趣味を楽しむ時間にもなっているということです。その意味では「仕事を楽しんでいる」ことを通して「人生を丸ごと楽しんでいる」といえるかもしれません。ここが、ただ「仕事を楽しむだけ」とは違う部分です。

「仕事を楽しむ」「好きを仕事にする」ことが、AIと共存するこれからのビジネスシーンを生き抜くための武器になります。AI時代に生き残るリーダーとは「代替不可能な人材」で、それを可能にするのが「好き」を仕事にすることです。

「好きなことを仕事にし、それで世の中に貢献する」という新たな時代のビジネス・アイデンティティを身につけることで、人から信頼され、ビジネスがうまくいくようになるのです。

これからのリーダーは「ビジネス・アイデンティティ」の有無が条件となります。ビジネス・アイデンティティがあれば、リーダーの条件として市場から求められる「偏愛」「共感」「信頼」の三本柱が自然と備わるからです。「どうしてもこれをやりたくてたまらない」「とにかくこれが好き」という「偏愛」から生まれた仕事には、その思いに「共感」した人が集まり、チームや組織を作ります。そのチームから産みだされた商品・サービスには高い信頼が寄せられます。

確実な理論、確実な戦略に基づいてビジネスをする既存のやり方には限界があります。好きなことを仕事にするためには確実性を打破し、常識を超えたアイデアを出せるかがポイントになります。偏愛からの共感、信頼を得るためには、今までと同じことをするのをやめ、自分の感性を磨き、好きなことを発信することがスタートラインになります。

「好きなこと」が見つかれば、どのように他者に貢献していくかも自然と見えてきます。だからまずは「好きなこと」に気づいたり、新しく興味を持ったりする習慣をつけることが大切です。

感性が鋭くなれば、自分の感情に敏感になり、自分の好きなものが見つかります。新しい情報をキャッチしやすくなるので、新たな興味を発掘してビジネス・アイデンティティの幅を広げられます。

感性は意識しないと、日常の慌ただしさにもまれて、擦り切れてしまいます。それを避けるために、人との出会いをデザインしたり、クリエイティブでエキサイティングな場に身をおくべきです。人との出会い、新たな体験から「カオス」が生まれます。多くの成功者たちは「偶然」を手に入れる努力をし、「偶然」を見逃すことなくキャッチし、その「偶然」を活用できたから成功できたのです。カオスを作ることで、既存のアイデアを打ち破ることができ、チャンスが広がります。

 

ビジネス・アイデンティティを複数持とう!

ビジネス・アイデンティティは「一人にひとつ」とは限りません。好きなこと、やりたいことが複数ある場合は、自然とその数だけビジネス・アイデンティティを持つことになります。

たとえば、「イラスト」と「英語」が好きな人は、他者貢献さえできれば「イラスト」を軸にした仕事と「英語」を軸にした仕事ができるし、「イラストと英語」を融合させればさらに独創的で高付加価値の仕事ができるるようになります。

「上下関係」のない多様性のあるコミュニティに所属することで、自分の可能性が広がります。自分の好きなことを発信するうちに、多くの人から声がかかるようになります。人脈が広がることで仕事の幅も広がり、自分の肩書きが増えていき、やがては何屋だかわからぬようになるのです。

偏愛性から生まれるものには自然と熱意やこだわりが加わり、それが他者の心に届くことで共感を生みます。この偏愛と共感の両面があってはじめて、人はそこに「信頼」を置くのです。その意味で、ビジネス・アイデンティティを形成する二つの要素、「熱中できるほど好きなこと」「他者貢献」はそれぞれ、「偏愛」「共感」に対応しているといえます。

偏愛と共感による「信頼」の結びつきが多くなれば、自分の可能性が広がり、仕事を複数持つことが可能になります。私も広告会社時代に、好きだったソーシャルメディアやiPhoneの情報を発信するうちに著者になれました。執筆の仕事をするうちに、インタビューやセミナーの仕事が加わり、どんどん仕事の幅が広がりました。独立後も好奇心のおもくまま働いていたら、様々な会社からお声がけいただき、好きな仕事だけで食べていけるようになったのです。

メインの名刺をひとつだけ持つという、これまでの固定観念は捨てて、いくつもの本業を複数持つことが正しい選択になるはずです。肩書きなどない「何屋だかわからぬ存在」になり、仕事を複数持つことで幸せな体験を増やせます。自分の好きなことで、世の中に貢献することで稼げる自分に変われるのです。

まとめ

偏愛(好きなことを仕事にすること)によって、私たちは共感を得られるようになります。「好きなことを仕事にし、それで世の中に貢献する」という新たな時代のビジネス・アイデンティティを身につけることで、人から信頼され、ビジネスがうまくいくようになります。いくつかのビジネス・アイデンティを持ち、何屋だかわからぬ存在になることで、幸せとお金の両方が手に入るようになるのです。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。
■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。

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