嫉妬を減らし、人生を楽しむ方法。ロルフ・ドベリのThink clearlyの書評

嫉妬は、身体的な障害や経済的な破滅より、もっと人生の満足度を低下させる。だからこそ、嫉妬をコントロールする能力は人生には不可欠であり、そのコツを身につけられればよい人生を手に入れるための基本的な条件を満たしたことになる。だが、嫉妬の感情は進化のプログラムに組み込まれてしまっているため、それを抑え込むのは簡単ではない。(ロルフ・ドベリ)


People photo created by yanalya – www.freepik.com

「他人と比較する」行為が、幸せを遠ざける

ロルフ・ドベリThink clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法の中で、嫉妬は人生の満足度を低下させるよくない感情だと述べています。嫉妬をコントロールする能力を身につけないと、幸福感を減らすことになります。では、どうすれば、この嫌な感情を退治できるのでしょうか?

著者のドベリは他者との比較を止めるべきだと言います。

「嫉妬に対する対処法」は自然と明らかである。誰とも自分を比べなければいい。そうすれば、嫉妬とは無縁の人生を送ることができる。他人と自分を比較するのを一切やめてしまえばいいのだ。それが嫉妬を感じずにすむ、一番の近道だ。

インターネットやソーシャルメディアの普及で、リアルタイムに他人の行動を知ることができます。仲間のフェイスブックのレストランや旅先の投稿を見ることで、他人との比較が始まります。誰かの何気ない投稿があなたの感情に波風を立て、あなたを不幸にします。ソーシャルメディアを使うことで、私たちは、知らず知らずのうちに、常に不満を抱えるようになります。

感情をコントロールしたければ、答えは簡単で、比較をやめるためにソーシャルメディアの時間を減らせばよいのです。

現代ほど、他人との比較がさかんに行われたことはない。インターネットのおかげで、嫉妬はいまや社会に蔓延する悪癖のひとつになってしまっている。

ソーシャルメディアを使わないという選択肢が難しいようなら、使用時間を減らしましょう。気持ちが落ち込んでいる時や不安を感じている時には、ソーシャルメディアを見るのをやめ、気持ちを落ち着かせるために、大きな深呼吸を心がけ、別の楽しいことに時間を使いましょう。

 

嫉妬を減らすと幸せな時間を増やせる?

人は自分と似たような人の成功を嫉妬する傾向があります。もし、感情を乱したくなければ、そういった人と付き合わなければよいのです。たとえば、同窓会に出席するのはやめれば、嫉妬を感じる機会を減らせます。

高級住宅街に住むことで、嫉妬する回数を増やしてしまうなら、住む場所に注意を払うことが必要です。著者のロルフ・ドベリは、住む場所も、自分がその地域の「上流階級」に位置するような町や地区を選んだ方がよいと述べています。自分が心地よいエリアに住んだり、コミュニティに属した方が幸せな時間を増やせます。

人間の嫉妬は、彼らがみずからいかに不幸に感じているかを告げるもので、彼らが他人の行為に絶えず注目しているのは、彼らみずからが退屈していることを示すものだ。(ショウペンハウエル)

暇なときには、余計なことを考えがちです。私は嫉妬を感じたら、大きく深呼吸して、自分を取り戻すようにしています。また、自分の感情を書き出すことで、気持ちが落ち着きます。自分の身持ちをクリアリングし、自分がやりたいことを思い出すと、感情をコントロールできるようになります。

あなたの近所にも交友範囲にも行動範囲にも、必ず自分よりよい人生を送っている人はいます。彼らに嫉妬するのではなく、彼らにアドバイスをもらったり、長所を真似することに時間を使った方がよいのです。「嫉妬」を感じた時には、頭を切り替えどうすればよい人生を送れるかを考えるようにしましょう。

自分が本当にやりたいことを書き出し、そのためのアクションを起こすことで、自分の中の嫌な気持ちを追い出せます。他者への嫉妬を感じたら、大きく深呼吸をして、自分の視点を変えるのです。感情をコントロールし、違うことに時間を使った方が、結果を出せますし、幸福度もアップできます。

まとめ

嫉妬は、身体的な障害や経済的な破滅より、もっと人生の満足度を低下させます。人生をよりよくしたければ、嫉妬をコントロールする能力を身につけるべきです。その方法は簡単で、他人との比較を止めるべきです。ソーシャルメディアの時間を減らし、本来やるべきことに集中するのです。

ロルフ・ドベリThink clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法書評

ブロガー・ビジネスプロデューサーの徳本昌大の5冊目のiPhoneアプリ習慣術がKindle Unlimitedで読み放題です!ぜひ、ご一読ください。

 

 

 

 

 

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
徳本昌大 Amazonページ >
 

徳本昌大をフォローする
習慣化書評生産性向上名言その他ブログアイデアクリエイティビティライフハック
スポンサーリンク
徳本昌大をフォローする
Loading Facebook Comments ...

コメント

タイトルとURLをコピーしました