9ルール~自分を変える「黄金の法則」
ニール・パスリチャ
大和書房
本書の要約
常に「続き」を考える、失敗と自分を切り離す、「今」だけを見ない、視点を変えて「恥」を手放す、時間と経験に投資する、悩みと後悔は心の外に出す、小さな場所で自信をつける、ノイズゼロの日をつくる。振り返らず、前に進むことで、レジリエンスが身に付き、豊かな人生を送れるようになります。
レジリエンスを身につけるための9つのルール
ピリオドを受け入れれば、人生の状況に屈し、「動かしようがない」「無理だ」「つらすぎる」と感じる物事を前に、抵抗をやめることになる。ピリオドとは、降参することなのだ。(ニール・パスリチャ)
レジリエンス(やり抜く力・再起力)の能力を鍛えることが、現代人には欠かせません。本書の冒頭で、中国の「人間万事塞翁が馬」の故事が「紹介されていますが、思いがけない連続の人生で、心を平成に保ち、前進を続けるためには、農夫である翁の姿勢を身につける必要があります。著者のニール・パスリチャは、本書で「折れない心をつくり、理想の自分になるルール」を9つ紹介しています。
①常に「続き」を考える。
②失敗と自分を切り離す。
③「今」だけを見ない。
④視点を変えて「恥」を手放す。
⑤時間と経験に投資する。
⑥悩みと後悔は心の外に出す。
⑦小さな場所で自信をつける
⑧ノイズゼロの火をつくる。
⑨不要なこだわりを捨て、前に進む。
以前の私も脆い存在でいつも心配事に頭を支配されいましたが、多くの書籍を読み、著者たちのアドバイスに従い、行動することで自分を変えることができました。本書にはそのエッセンスがまとめられており、9つのルールを実践することで、自分を強い存在に変えられます。
あなたがするすべてのこと、選ぶすべての道、すべての診断結果、ぶち当たるすべての壁、すべての挫折、すべての失敗、すべての拒絶。そうした経験はどれもこれも、あなたの人生のストーリーにおける「完結していない文」だ。
日々が成功の連続であれば、逆に人生は楽しくなくなります。さまざまな努力を重ねながら、困難を乗り越える方法を見つけることが、今の私の喜びになっています。本を読み知識をストックし、スキルを持った人との出会いをデザインし、多様な体験を重ねることで、脳の中で点と点がつながり、課題解決のヒントが浮かんできます。この瞬間が訪れる時が最も私は幸せな気持ちになれます。その気持ちを味わうために私は日々考え、行動を続けています。
著者もブログを書き続けることで、レジリエンスを身につけていきますが、私もこの書評ブログを毎朝書くこと、集中する時間をもつことで、結果を出せるようになりました。
人生を豊かにしたければ、9ルールを実践しよう!
自分の人生の完結してない文章をつくるつもりで、時には(…)で続きを書き足せるように学びの時間をもつことも大切なのです。結果が出ない日、ただ前進する日もあると捉えることで、未来の自分のためになる経験を積み重ねられます。
何かを手に入れたとしても、人生は続きます。結果が出てもそこでアクションをやめるのではなく、また1からの闘いが始まると考えるのです。
いつでも次のストーリーを紡ぐことを考え、点々々(…)を書き足して、選択肢をつぶさないようにしましょう。ストーリーを紡ぎ続ければ、新たな力が生まれます。コスタリカに負けた後も日本のサッカーチームは決して諦めることなく、(…)を書き足すことで、スペイン戦での勝利を手にしました。
自分に選択権があると考えられれば、失敗した年としても別の新たなストーリーを選べます。私たちは失敗のストーリーを書き替えられますし、自分を励ますことができます。失敗した自分にも親切にすること、他人の力を借りることで、困難を乗り越えられるようになるのです。
自別のストーリーを語るために 著者は以下の3つの質問が効果的だと言います。
1、これは死ぬときに重要なことか?
2、これは自分で何とかできることか?
3、これは自分が自分に語っているストーリーなのでは?
失敗しながらでも前に進むことが、レジリエンスを身につけることが、 真の成功だ。真の成功なのだ。 失敗することも負けることも、挑戦をいとわない人たちにとっては、プロセスの一部でしかない。
若い頃の私はいつも失敗を恐れていましたし、失敗を人に話せませんでした。今は「失敗すればするほど、人は成長する」と考えられるようになり、次の新たなストーリーを考え、チャレンジできるようになりました。
常に「続き」を考える、失敗と自分を切り離す、「今」だけを見ない、視点を変えて「恥」を手放す、時間と経験に投資する、悩みと後悔は心の外に出す、小さな場所で自信をつける、ノイズゼロの日をつくる。振り返らず、前に進むことで、レジリエンスが身に付き、豊かな人生を送れるようになります。著者の9つのルールを実践することで、幸福な時間を増やせます。
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