思慮深い献身的な市民の小さなグループが世界を変えられることを決して疑ってはならない。それはまさに起こったことなのだ。(マーガレット・ミード)
「ほしい未来」は自分の手でつくる(鈴木菜央著)を読んでいて
久々にマーガレット・ミードのこの言葉に出会えました。
良い言葉に再開できるのも、読書の醍醐味かもしれません。
アメリカの文化人類学者のマーガレット・ミードには
素晴らしい言葉がたくさんあります。
特に、家族について書いたこの言葉は刺さります。
人類は太古の昔から、帰りが遅いと心配してくれる人を必要としている。
私たちは何のために働いているのか?
多くの日本人は足し算式の仕事で、多くの貴重な時間を失っています。
greenz.jp発行人の鈴木氏も忙しさに忙殺されて
子供の成長を奥さんと一緒に楽しめないという悲しい体験を繰り返します。
(私は今でも奥さんに迷惑をかけていしまっていて、本書を読みながら反省しました。)
多くの男親の悩みを鈴木氏は、なんとか解決しようとします。
彼は3冊の書籍から、自分の行動を変える気づきをもらうのです。
手塚治虫氏のブッダやコヴィー博士の7つの習慣を読みながら
彼は働き方を引き算式に変えていくことを決めていきます!
ところが、世の中のあらゆるものが有限だという見方から出発すると、「足し算」では、とてもじゃないけど人生の目的に達することはできません。何が自分の人生にとっていちばん大事なのかをとことん考え、自分の人生を豊かにすることに集中する。そうでないものは「やらない」勇気を持つ。「引き算」で日々の仕事を見つめ直してみると、それまでの自分が、いかに日々を無駄に忙しくしていたかも見えてくるようになりました。(鈴木菜央)
自分でやらなくてもよいことを決めて
やりたいことだけをビジネスにすることにしたのです。
私も何回も読み返した小さなチーム、大きな仕事からも
多くのヒントを得て、ビジネススタイルを一気にシフトしていくのです。
やはり自分が苦労して決意すると、人生は変わります。
書籍をメンターにし、自分の頭で考えることで、鈴木氏は解決策を手にします。
足し算式の仕事の仕方では無理だと気づいた鈴木氏は
引き算式=自分の情報を全て共有し、メンバーからも
アイデアやアドバイスをもらうやり方に切り替えていきます。
これが功を奏し、彼はは自分のやりたいことができるようになり
greenz.jpを素敵な組織に変えていきます。
ボランティンや会員組織を作り、読者(ファン)も巻き込みながら
組織を黒字にしていくのです。
自分のやりたいことを決めることから、未来は変わります。
ドラッカーのいう様に優先順位と劣後順位を決めることの
重要性をこの若い著者から学べました。
私が影響を受けた書籍が何冊も紹介されていて
本書を読むことで、自分の読書体験を追体験できました。
良い言葉は何度読んでも、自分に刺激を与えてくれます。
マーガレット・ミードの「未来とは、今である!」を具現化した良書だと思います。
今日もお読みいただき、ありがとうございました!
photo credit: The Ukelele Warrior via photopin (license)
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