砂糖、塩、油はマイルドドラッグ?危ない食事を避ける方法。

35年前の東京の街角は現在、全く異次元の風景に進化を遂げてしまったと感じているのは私だけではないでしょう。ファストフードのレストラン、牛丼屋、 24時間オープンのコンビニ、甘ーいドリンクメニューが豊富なカフェ …など、35年前にはさほど見ることのなかった外食産業で埋め尽くされ、それにつれて食卓もずいぶん様変わりをしたのではないでしょうか。日本には、みそ汁、玄米、煮物に焼き魚…というすばらしい「和食」のスタイルがありましたが、外でふらりとランチというときに、ずいぶんと違うスタイルを選ぶ人が多くなったのではないでしょうか?35年前と変わらぬパリの味と食のスタイルを楽しむパリジェンヌを観察すると、ほとんどメタボの人を見かけない。アメリカに行くと都会でも田舎でも、視野のどこかにメタボが映ります 。つまり、食の歴史を守り、食を大切にする国にはメタボがいないのです。(白澤卓二)

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「砂糖」をやめれば10歳若返る! 白澤卓二著を読むと
この数十年で日本の食文化がおかしくなってしまったことがよくわかります。
伝統的な和食がファストフードやコンビニ食に侵され
日本人の健康を蝕んでいるのです。
食文化を守ったフランス人には、メタボは少ないのですが
アメリカや日本ではメタボの人が増えていると白澤氏は指摘します。
自国の食文化を守らなかった日本人は
自らの健康を害す選択をしてしまったのでしょうか?

気軽にいろいろなテイストの料理を楽しめるようになったとはいえ、それがただ化学調味料を駆使して「それらしきもの」の味を再現する、日本人好みの味を追求する、というようなものでは、栄養的な面ではたがが外れてしまいます。消費期限を伸ばす、目に見えるカロリーを少なくする、お客を増やす味 、脳に直接的に 「おいしい」と訴えるような刺激の強い味をつくる…そんな「便利さ」を追求することが優先され過ぎているようにも感じます。

日本人の食事はいつの間にかマイルドドラックと言われる
砂糖、塩、化学調味料、炭酸飲料など脳に直接的においしいと
感じさせる刺激的な食材に毒されています。
これらは精製された食品で、中毒性が高くなり、人体に影響を及ぼします。
低価格で提供されるこれらのマインドドラック
ファストフード、外食産業や加工食品に使われることで
軽度のドラック患者が日本で増えているのです。
特に、白砂糖にはニコチンやアルコール、そして麻薬のような中毒症状があり
摂り続けると常習化してしまい、やめることが出来なくなるのです。
白砂糖、塩、油に依存することで、日本人の味覚がおかしくなり
スナック菓子やジャンクフードを絶えず食べるようになり
日本人の生活習慣病を増加させているのです。
(ラーメン中毒などもこれにあたります。)

現代の日本の食卓に上がるのは精製されたものばかりです。精製されていない自然のものは、加工する手間がかかるので大量生産ができず、価格も高めになります。そのため、安価で使いやすい白砂糖、食塩、旨み調味料など加工(精製)されたものが、毎日の食事で活用され、子どもの頃からマイルドドラッグを口にしています。さらに、ハンバーガーやドーナツなど子どもが好むジャンクフードも立派なマイルドドラッグです。これらのマイルドドラッグを 、子どもの頃から食べていれば、大人になる頃には立派な回路ができてしまうわけです。これを解決するための究極の方法は、離乳食を精製されていない、自然に近い食べ物で始めるべきだと私は考えています。

白砂糖や食品添加物が入った食品をとり過ぎてしまうと
血糖値を上げ、いろいろな病気を惹き起こし、老化の原因にもなります。
最近では、癌の原因にもなると指摘されています。
日本では癌患者の数が年々増加しています。
今や日本人の2人に1人が癌にかかり、3人に1人が癌が原因で死亡しています。
欧米諸国では癌が減少し続けているのにもか
アメリカと比較すると、人口10万人当たりのがん患者の数は
何と1.6倍にもなり、日本の異常さがわかります。

食品添加物のなかには、いろいろな化学物質が入っています。アメリカのFDAや日本の厚生労働省が認可しているものは、短期的には副作用が出ないからで、長期的にみてガンの発症率を上昇させるかどうかまでは調べていません。それは歴史が確認しつつあるというだけのことで、証明するのは非常に難しいことです。ただ、私が医学部の学生だった頃は、いまほど若い年代に乳ガンは発症していませんでした。ところが、たった30年で乳ガンの発症年齢はがらっと変わり、若年化しました。いまでは30~40代の女性の発症率がもっとも多くなっています。たった30年では遺伝子の変化など起こりようがありません。30年前といまで変わったものというと、食事くらいしか残らないのです。

このマインドドラックの波を断ち切り、病気にならないためには
和食という伝統食に回帰すべきなのです。
今こそ、加工食品や精製された危ない食材を
食べないことを心がけましょう。

精製されていない食べ物のなかでも、もっともバランスがいいものは発酵食品ではないでしょうか。例えば、塩の代わりに塩麹。砂糖の代わりに麹。麹は甘みがあるのですが、これは精製されたものではなくて、天然の菌が作っているものです。天然の菌が作っているので、アミノ酸やブドウ糖のバランスが非常によくて、栄養源としてはもちろん、中毒性もほとんどありません。天然に近いものほど中毒性が低くなり、人の手が加わるほど中毒性は高くなります。マイルドドラッグの害を避けるためには、いかに自然のものを選ぶかが大切になります。加工食品のように、一度人間が分解してしまって改造したものは、いろいろな意味でバランスが崩れてしまっています。

知識を持って、加工食品の成分表示をしっかりと見れば
怖くてそれらの商品が買えなくなります。
中毒性のマイルドドラッグが数多く使われています。
日本が世界に誇れる麹など、ナチュラルなものを摂取すべきなのです。
私たちは子供達にタバコを吸わせませんが
中毒性のある白砂糖やかスナック菓子は食べさせてしまいます。
これが糖尿病の若年化や、患者の増加を増やしているのだとしたら悲しすぎます。
加工食品や白砂糖を摂取しないようにすることが、生活習慣病の予防になります。
また、アンチエイジングにもつながるのです。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

   

photo credit: Apple Pie via photopin (license)

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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