忘れてはいけないのは、ずっと頭を使い続けることはできないということです。人間の脳が冴えている時間には限りがあって、どんなに優秀な人でも、ずっと考えていればバカになります(笑)。つまり、寝ないで仕事をしたら頭は冴えないということ。365日、脳をちゃんと働かせようと思うなら、一晩徹夜して多少仕事を進めても意味がない。きちんと寝て、規則正しく起きることが大切です。(築山節)
脳を使い続けることは不可能で、脳に休息を与えないと頭が冴えません。
脳をしっかりと働かせるためには、規則正しい生活が必要です。
夜遅くなったとしても、毎朝同じ時間に起きるなどして
生活パターンを崩さないことが、今時のビジネスマンには求められています。
無理を続けて、人間らしい生活ができなくなると、脳も破綻しますから
残業をしないように、朝と昼の時間帯に集中すべきなのです。
長時間働くことが正しいと多くの日本人が洗脳されていますが
脳科学的に見るとこれは大きな間違いで、今すぐにでもやめたほうがよいのです。
最初から「私生活を削って一日かけてもいい」という発想で仕事をしているので、どこでも基本回転数が上がらない。基本回転数が落ちているときには、注意力が散漫になり、余計なことを考えがちになるものなので、時間をかけている割には仕事がはかどらず、休憩や気分転換の時間が長くなる。いつの間にか何時間も過ぎている……。(築山節)
ダラダラ仕事をするのは、脳のためにもよくありません。
デッドラインを作らないと、残業が当たり前になり
一日中仕事をするようになりますが、これでは脳の基本回転数は上がりません。
長時間労働を習慣にすると集中力を欠いたり、注意力が散漫になるなど
逆に、脳の生産性を下げてしまうのです。
長い時間仕事をしていること自体に安心感を求めだすことです。そうすると、ダラダラと一日中仕事をするのをやめられなくなり、就寝時間が遅くなる。生活のリズムが崩れてくるので、ますます脳が働かなくなる。そういう悪循環を自覚したとき、まず必要なのは、時間の制約を取り戻すことです。
会社で長時間働くことで、安心感を得られたとしても
自らの生産性を落としてしまっていますから、この労働は意味がありません。
やがては脳も体も疲れ始め、健康を害します。
生活リズムが崩れるとますます泥沼化し、イライラが止まらなくなります。
脳の働きが低下することで、より生産性が落ちてしまうのです。
そうならないために築山氏は、早寝早起を徹底すべきだと言っています。
遅くとも12時前に就寝し、6時間以上は寝る。そして、起床時間を一定にする。当たり前に思えるこの生活リズムをしっかり確立して、生活の原点をつくることが脳活動を安定化させるためにも大事です。朝時間のリズムを失うことは、強い言い方をすれば痴呆予備軍になるリスクがあると私は考えています。
朝の時間の過ごし方が、脳に極めて大きな影響を与えます。
起床したらすぐに手・口・足を動かすなどの準備運動を習慣化して
朝時間をコントロールしましょう。
この運動によって、脳はアクティブに動き始めます。
脳のエンジンがかかったら、仕事中はダラダラせずに
デッドラインを設けて重要なタスクに集中するのです。
このルールを導入するだけで、私たちの生産性を一気に高められます。
規則正しい生活を送ることで、私たちの脳の働きは強化されるのです。
(本記事は築山節氏の脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高めるを参考にしています。)
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
photo credit: Little Mrs. Sunset via photopin (license)
コメント