五郎丸歩氏にリスクを避ける人間になっては、ダメだと教わる。

地位が固まれば固まるほど失敗というリスクを避けて通るようになる。これだけスポットライトを浴びて、評価もしてもらって、国内にとどまっていたら、本当にリスクを避ける人間になってしまう。その意味でも海外に挑戦して、まだまだ日本人のラグビー選手は弱いだろう、と思っているオーストラリアに行くのが楽しみなんですよ。選手寿命もそう長くはない。ラストの海外チャレンジ、すなわち、ラストの失敗の場でもある。そこから成長、成功できるチャンスかもしれない。失敗も批判も自分のためになる。そこは気になりません。(五郎丸歩)

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昨年、私にとって最も印象的だったスポーツ選手が
ラグビー代表の五郎丸歩氏でした。
マスメディアでは彼のポーズが話題になっていますが
実は、彼の魅力は類稀な行動力とチャレンジスピリットにあることを
いろいろなインタビューで知り、ますますファンになりました。

その彼のインタビューが、週刊現代に掲載されていました。
人間力あふれる発言は素晴らしく、彼の言葉を読めば読むほど
彼の思考法と行動力をモデリングしたくなります。
特に、彼のリスクと失敗に関する言葉は
我々ビジネスマンこそ参考にすべきだと思い、今日のブログの冒頭に引用しました。
リスクを避ける人間は成長できないという彼の発言に、私はとても刺激を受けました。

私たちは良い意味でも悪い意味でも習慣に頼って生活しています。
会社で仕事をしていても、昨日と同じことをしがちです。
実は、それはとても居心地が良いことなのです。
なぜなら、昨日と同じことを続けていれば、ほとんどリスクがないからです。
リスクを避けたければ、新たなチャレンジは必要ありません。
しかし、その選択を習慣にすると、やがては成長が止まってしまいます。
定年が保証された以前のビジネス環境であれば、それでも良かったはずですが
この数年の環境変化で、未来は全く読めなくなっています。
今や、ビジネスマンにとって、チャレンジをしないことが最大のリスクになっているのです。

また、ミドル世代になると、新たなチャレンジをしづらくなります。
地位が固まれば固まるほど失敗というリスクを避けて通るようになる」という
五郎丸氏の発言は、我々ミドル以降の日本のビジネスマンへのメッセージにも読み取れます。
「新しいことを避ける人生」にさっさとサヨナラしないと
本当に生き残れない時代になってきたのです。

新しいことをやりたいと多くの人が思っているはずです。
しかし、そこには必ずリスクが存在します。
新しい行動をする際には、必ずリスクが伴い、それが恐怖感を生み出します。
また、何かにチャレンジしようと思ったら、そのための時間とスキルが必要になってきます。
スポーツ選手の五郎丸氏には年齢という制約条件がありますから
悩む時間がほとんどないために、決断を早くできます。
当然、チャンスも限られていますから、すぐに決めなければなりません。

しかし、我々ビジネスマンには、締め切りがないため
いくらでも悩む時間を作れてしまうのです。
その結果、リスクをたくさん見つけてしまい
それに恐怖を感じることで、先延ばしをしてしまい
チャンスをつくれないまま、年を重ねていくのです。

以前の私もこの先延ばしの天才でした。
悩むだけ悩んで、結局は変わろうとしなかったのです。
私は9年前に自分を変えるために、断酒にチャレンジしました。
この時の経験で、まずは始めてみることの重要性に気づけました。
お酒を飲まない人生を選んで、自分を変えると覚悟を決め
飲まない日々続けることで、私はなんとお酒をやめられたのです。

リスクを考え始めると、人は行動ができなくなります。
まずは、行動をスタートすることで、自分を変えてみるのです。
最初は小さなやりやすいことからスタートして、それを習慣化させましょう。
継続することで、結果が出始め、自信が生まれるようになります。
この繰り返しによって行動力がつき
だんだんとリスクをとることが怖くなくなっていきます。

チャレンジするためには、スキルアップが欠かせませんから
読書や勉強、アウトプットなどをまずは習慣化するのもよいかもしれません。
考えるだけでは、結果は生まれませんから
まずは、行動を起こすことからスタートしてみましょう。
五郎丸氏の今回のインタビューはそのキッカケになるかもしれません。
小さな行動がやがては、セレンディピティを生み出し
あなたのもとにチャンスを運んできてくれるのです。

今日もお読みいただき、あいがとうございました。

   

photo credit: _MG_1590.jpg via photopin (license)

 

 

 

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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