毒素に囲まれた悪い環境にいれば、自分が持っている病気の素という遺伝子にスイッチが入ります。反対に良い環境にいれば、自分の遺伝子の良いところが発現して、悪いスイッチは入らないというものです。(アイザック・H・ジョーンズ)
世界のエグゼクティブを変えた超一流の食事術(アイザック・H・ジョーンズ著)では
日本人の癌が増え続けているのは、食事に原因があると指摘しています。
(本書については、昨日のブログにも書いていますので、こちらをお読みください)
長寿国として有名な日本ですが、1975年以降癌患者が増加傾向にあり
この30年で癌患者は315%まで増えています。
今や日本人の2人に1人は癌になり、3人に1人は癌で亡くなっているのです。
心臓病、うつ病やアルツハイマー病にかかる人も増えるなど
日本は、長寿大国でありながら、病気大国にもなっているのです。
その原因を著者は、日本人は悪いアブラを取り過ぎているからだと考えています。
よいアブラ(多価不飽和脂肪酸」のオメガ6とオメガ3)は
炎症を防ぎ、体を病気から守ってくれます。
一方、最近の研究で食事が癌の遺伝子に影響していることがわかってきました。
世界のエグゼクティブを変えた超一流の食事術 [ アイザック・H.ジョーンズ ] |
テキサス州立大学MDアンダーソンがんセンターが衝撃的なレポートを発表したのです。そのレポートのタイトルは『がんは予防できる病気』というものでした。レポートには次のように記されています。「食事を変えることによって、がんの遺伝子を発現させないことができる。遺伝子はほとんどの病気の原因ではない。環境、すなわちライフスタイルが90~95%の慢性病の原因である。あなたは90~95%の慢性病を自分でコントロールできるのだ」自分が病気になるカどうかは9割以上は自分でコントロールできるこれは非常にエキサイティングなレポートでした。私たちの遺伝という運命は、環境で変えることができるのですから。まさに未来に光が見えた瞬間でした。
癌が食事を変えることによって防げることが、アメリカの研究によってわかってきました。
ヒトゲノムやエピゲノムなど最新の技術が、癌の原因を明らかにしています。
遺伝子はほとんどの病気ではなく、環境やライフスタイルが病気の原因になっています。
また、病気は自分でコントロールできると思えれば
自分のライフスタイルを変えるモチベーションになります。
さらにカリフォル二ア大学バークレー校のディーン・オー二ッシュという循環器系のメディカルドクターが、このレポートの裏付けになる報告をしています。それによると、乳がん患者と前立がん患者のとライフスタイルを変えることによって、がんを推進するような遺伝子のスイッチをオフにし、健康にする遺伝子のスイッチをオンにできたというのです。
遺伝子のスイッチをオフにするために、私たちは食生活を見直すべきなのです。
また、癌の原因が悪いアブラであることがわかってきました。
さまざまな病気の中で、がんは特にアブラと、深いつながりがあります。それは、「なぜ、がんになるのか」という原因を考えてみるとよくわかります。がんになる原因は大きく3つに集約されます。1つ目は細胞間のコミュニケーションがスムーズでない場合、2つ目は細胞の中の酸素濃度が低い場合、3つ目は悪い細胞に対して「プログラムされた細胞死」の信号がうまく届かない場合です。
この3つの原因すべてに、悪いアブラが関わっているのです。
この悪いアブラをよいアブラに置き換えることで、癌を予防できる可能性が高まります。
「悪いアブラ」でつくられた質の悪い細胞膜は、硬くて透過性が悪いので、重要な栄養素や酸素を細胞内に取り込めません。細胞同士のコミュニケーションも下がってきて、組織としての統制がとれないため、どこかの細胞が変化してがん化しても、抑えることができないのです。 2つ目の酸素の問題も、アブラと関係します。そもそも質の悪い細胞膜だと、酸素が十分取り込めません。がん細胞は低酸素状態で増殖するので、酸素が足りない細胞は大歓迎です。
悪いアブラは、大事な栄養素の摂取を邪魔します。
また、がん細胞をどんどん増殖させてしまう危険な物質なのです。
人間の体の中では、毎日どこかでがん化しかかった細胞が生まれています。するとその細胞内の自爆装置が働いたり、あるいは周りの細胞が情報をすかさずキャッチして、自爆を促す命令を発したりします。こうしてがん細胞は日々退治されているのですが、「悪いアブラ」でつくられた細胞では、情報をキャッチする細胞膜の機能も悪く、細胞間のコミュニケーションもうまくいっていません。
悪いアブラの代表格は、トランス脂肪酸と言われるアブラです。
米食品医薬品局(FDA)では、食用油などに含まれるトランス脂肪酸を
2018年6月までに食品添加物から全廃すると発表していますが
日本の厚労省は驚くべきことに全く対策を取っていません。
(食品ラベルにトランス脂肪酸の表示義務もないのです!)
この悪いアブラはマーガリンやショートニング、加工食品
そして、外食の揚げ物などに大量に使われています。
このトランス脂肪酸は細胞を猛撃する毒性があり
代謝されて消えるまでに240日間かかると言われています。
トランス脂肪酸を食べるということは、体内に危険物質を残留させることと同義なのです。
日本人はトランス脂肪酸やGMO(遺伝子組み換え作物)に囲まれた生活をしています。
政府や外食産業を信じるのではなく、本を読んだり、海外の情報を収集するなど
自分で自分の身を守らないと、健康で長生きできないと考えたほうがよさそうです。
悪いアブラ(トランス脂肪酸)をよいアブラ(多価不飽和脂肪酸」のオメガ6とオメガ3)に
変えることで、癌を防げるようになります。
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今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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