マイケル・フランゼーゼの最強マフィアの仕事術の書評

マフィアは取引を持ちかけるのがうまいと思われている。それには交渉力がものを言うが、もう一つ重要なのは、よい取引を見分けることができるかどうかだ。(マイケル・フランゼーゼ)


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成功する人は、つまずいても再びチャレンジする!

マイケル・フランゼーゼ最強マフィアの仕事術を読了しました。著者は裏稼業であるマフィアをやめ、執筆や講演という自分の強みを見つけ、幸せな人生を歩めるようになりました。失敗を繰り返しながら、自分の価値を見つけることで、人生を立て直したのです。

著者は成功したければ、失敗を厭わないようにすべきだと述べています。運を高める人と出会い、良い取引をするためには、時には痛い目にあい、自分の眼力を鍛えることが欠かせません。取引には、自分にメリットがある取引、自分が損をする取引、話にならない取引の3つがあります。著者は多くの体験を通して、自分にメリットがある取引を見極められるようになったのです。様々なトラブルを体験することで、直感力が鍛えられ、成功する確率を高めることができたのです。

どれだけ直感が鋭くても、不利な取引すべてを避けることは難しい。不利な取引をした経験がないというなら、それは単なる経験不足だ。失敗を経験することなしに、直感を鍛えることはできない。

多くの成功者たちも失敗をしながら、チャンスを引き寄せてきました。失敗を乗り越えなければ、私たちは彼らのプロダクトやサービスに出会えなかったのです。彼らが失敗を気にせず、顧客を喜ばすことを追求してくれたおかげで、私たちの生活は便利になり、幸せな時間を過ごせるようになったのです。先人たちの多くの失敗があったからこそ、人類は進化しているのです。

マクドナルドの創設者レイ・クロックは、その前に不動産事業で失敗した。ヘンリー・フォードは、今のフォードの前に自動車会社を二社倒産させた。R・H・メーシーも、ニューヨークでメーシーズ・デパートをオープンさせる前に7店経営したが、いずれも失敗に終わった。盛田昭夫と井深大は炊飯器を開発したが、米が焦げてしまうこともあって百台しか売れなかった。その後、日本初のテープレコーダーを制作・販売してようやく、ソニーの土台が生まれた。ヒューレッド・パッカードのビル・ヒューレットとデイビット・パッカードも、レタス収穫機や体重減少装置などを制作して失敗した。あのウォルト・ディズニーですら、「アイデアが稚拙」という理由で新聞記者をクビになっている。

成功する人は必ず、失敗でつまずいても再び立ち上がります。何度つまずいても、あきらめずに立ち上がったから、彼らは結果を残せたのです。

 

自分との対話の時間を持つことで、新しいアイデアが生まれる!

失敗をしたら、その原因を明らかにして、プランを練り直すべきです。成功というゴールに到達するためには、自分との対話が欠かせません。そのために以下の質問をするとよいと著者は指摘します。
計画のどこに欠陥があったのか?
同じミスを繰り返さないためにはどうするべきか?
計画の実行の仕方やタイミングに悪い点はなかったか?
チームの弱点とはどこか?どうすれば克服できるか?
気づいていなかった欠点はないか?
あきらめずに前に進むためには、自分の内面をどう変えるべきか?

失敗は確かにつらいものです。私もなんども失敗を繰り返してきましたが、44歳の時にマインドセットを変え、自分の人生をよくすることを決めました。それからは日々、振り返りの時間を持ち、どうすればよくなるかを考えるようにしました。多くの本を読み、良いと思ったアドバイスを実行に移すことにしたのです。

私が自分の強みにフォーカスし、苦手なことをやらなくなったのも多くの著者たちのおかげです。マイケル・フランゼーゼも得意分野に集中すべきだと述べています。

自分の強みや弱みというものがある。私が自分の得意なことや苦手なことを知ったのも、失敗を通じてだった。自分の得意なことだけに専念し、残りは他人に任せたほうがいいということも、失敗から学んだ。

「失敗は成功への可能性を高めるためのもの」とマインドセットを切り替え、自分への質問を繰り返し、新たなプランを練ることを習慣にするのです。たとえ、お金を失っても、健康とよい仲間がいれば、立ち直ることは可能です。心と体が健康で、自分の土台がしっかりしていれば、何歳からでもやり直せるのです。

まとめ

成功するためには、失敗が欠かせません。失敗したのちに新しいアイデアを練り、新たなチャレンジを繰り返せばよいのです。明確なゴールを定め、そのためのアイデアを出し、実現に向けたプランを立てましょう。その際、金を稼ぐだけでなく、家族や周りの人を幸せにすることを考えるべきです。本当の成功は金を稼ぐだけでは、手に入れることができないという元マフィアの言葉が響きました。

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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