日本は世界で最も高齢者が多い国です。定年退職制という馬鹿げた制度を続けるのではなく、働き続けたいと思う高齢者の雇用機会を確保し、彼らを最大限に活用する方法を見つけるべきです。肉体労働で高齢者を雇うのではなく、管理者やアドバイザー、監督など、自我が仕事の妨げにならないところで高齢者の能力を活かせばいいのです。(ジャレド・ダイアモンド)
定年退職制度は馬鹿げた仕組み?
|
自分の無形資産を大事にしよう!
これからの「マルチステージ・ライフ」(複数のステージが存在する人生)では、自分自身で変化をマネジメントすることが求められます。自分は一体どうなりたいのかを選択しなければならないのです。だから私は、「無形資産」の柱の一つとして「変身資産」を位置付けたのです。具体的には自分自身に対する深い理解や、変化を助ける多様なネットワークが挙げられますが、変身できることそれ自体が、これからは資産になってくるのです。
本書にはLIFE SHIFTのリンダ・グラットンのインタビューも掲載されています。リンダは人生100年時代を賢く生きるためには、無形資産が重要だと指摘します。家やお金の有形資産だけでなく、変身資産・生産性資産・活力資産の3つの無形資産を持つことで、人生をより楽しめるようになるのです。
自分を絶えず変身させることで可能性は広がります。人脈を広げることで、思いもしなかったチャンスに出会えます。自分がつくった小さな箱から飛び出し、新たな自分を創造するのです。私も会社という箱から飛び出すことで、自分の可能性を広げることができました。
重要なのが、余暇の時間を意味する「レクリエーション」ではなく「リ・クリエーション」(再創造)に時間を使うことです。余暇の時間は引退後ではなく、人生のあらゆるステージに細切れにやってきます。その時間を学ぶ時間として使うべきです。
自分を変身させるためにお金と時間を投資することが未来の自分を明るくしてくれるのです。
2つめの「生産性資産」とは自分の生産性を高めて、ビジネスを成功させるための資産です。生産的であるためには、コーチやアドバイザーなど自分を指南してくれる人を持つとよいでしょう。深く話をすることができる人との関係を強化することで、自分の強みを見つけたり、価値を強化できるようになります。リンダは人間関係は無形資産の中でも最も重要な要素だと述べています。社会関係資本をもつことで、人脈が豊かになり、スキルを高められるようになります。人とのつながりを強化することで、人生の新たなステージを切り開く力を養えます。
3つめの活力資産は健康、友人、愛など自分を元気にしてくれる資産です。活力資産は私たちに幸福感と充実感を持たせ、前向きな気持ちにさせてくれる資産です。仕事だけでなく、自分を元気にしてくれる人たちとの時間を大事にしましょう。お金や名誉だけでは人は幸せになれず、人生100年時代の成功者にはなれないのです。
まとめ
65歳に定年退職しても、それまでに蓄えた資産で生きることは難しくなっています。お金や家などの有形資産だけでなく、変身資産・生産性資産・活力資産の3つの無形資産を持つようにしましょう。ライフステージに合わせて、変身させること、人とのつながりを大切にすることで、人生100年時代を楽しめるようになります。
ブロガー・ビジネスプロデューサーの徳本昌大の5冊目のiPhoneアプリ習慣術がKindle Unlimitedで読み放題です!ぜひ、ご一読ください。
|
コメント