デビッド クルーガーのお金のシークレットの書評

ノーベル経済学賞を受賞した経済学者とそのほか数人の研究者グループが、「幸福感」ともっとも強い相関関係がある人生の要素について調べた。すると、お金と幸福感の相関関係はそれほど強くないことがわかったのである。では、幸福感ともっもと相関関係が強いのは何だったか。それは結婚生活だ。お金を稼ごうとすれば、多くの場合、結婚生活はまっさきに犠牲になる。ところが、実は結婚生活こそ幸福度をもっともよく表わす第一の要因だったのだ。結婚生活に次いで幸福と強い関係があるのは、家族や友人などとの人間関係、充実した生活、運動、それに精神の充実だった。これらはすべて、金銭的な富を得るために犠牲になる場合が少なくない。(デビッド・クルーガー)


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人はお金だけでは幸せになれない!

多くの人はお金がたくさんあれば、幸せになれると考えますが、それは間違っていると精神科医のデビッド・クルーガーは言います。日本の内閣府の調査でも、世帯年収1000万~1200万円が最も幸福感が高いという結果がでています。収入がその額を超えると幸福度はなだらかに低下していきますから、そこそこのお金があればよいと考えてみましょう。

逆に友人や家族との関係が希薄だと幸福な気持ちにはなれません。ある程度のお金があり、家族と楽しく過ごせれば、人は幸せを感じます。稼ぐこと、仕事を優先し、家族との時間を犠牲にしてはもとも子もありません。

「お金」のシークレット―人生を変える“感情”と“お金”の法則の中で、デビッド・クルーガーはマインドセットを変えることで、お金を稼げるようになると述べています。アメリカの経済誌『フォーブス』の推定によれば、世界有数の資産家の三分の二は無一文から財産を築いているそうです。彼は親から財産を受け継いだのでもなく、宝くじに当たったわけでもありません。

『ハリー・ポッター』シリーズの作者であるJ・K・ローリングは第一作を書きはじめたとき、シンングルマザーとして生活保護を受けていました。彼女は書くことにフォーカスし、文章を書き続けます。その4年後ローリングは本の執筆で数十億の資産を築いた最初の人間となったのです。自分が稼げるようになると考え、本当にしたいことのために時間を使いましょう。

自分の人生の作者として、書き換え、編集し、新しい章を追加することができる。そして、あなたの人生についていえるのとは、あなたの「お金の物語=マネー・ストーリー」についても言えるのである。 私たちの間に、深く根を下ろした神話が一つある。「もっとも社会的に成功した人たちは誰よりも仕事熱心で、休みなく働き、家族やときには健康さえ犠牲にして高い成果を追求する」という神話である。この神話の問題点は、それがまったく正しくないということだ。

幸福と成功は両立できないわけではありません。人々は巷に流布されるお金の嘘に騙されています。自分のマネー・ストーリーを書き換え、本当に自分のやりたいことで稼げるようになればよいのです。そのために、自分との対話を重ね、自分の価値を発見する必要があります。自分とのやりたいことをし、家族との時間を大切にしても、お金を稼げることに気づきましょう。

 

富は人生の副産物だと考えてみよう!

ハーバード大学の心理学者ジョージ・ヴァイヤンは数十年にわたる研究の結果、幸せな人の特徴を明らかにしました。
■結婚生活や友人との親密な交際を楽しんでいる人たちは、仕事上でも相当の成功を収めている傾向が強い。
■健康で長生きするためには、遊びと創造的な活動、新しい友人付き合いや社会的ネットワークの開拓、そして知的好奇心と生涯学習がプラスになる。
■成功した人たちの多くが自分と自分の目標に自信を持っており、大企業の幹部になって高い給料をもらうより、小規模でも自分の好きな仕事を続けることを望む。

この研究の結果、ヴァイヤンは「人はただ人生に年月を加えるのではなく、年月に命を与えることができる」と考えました。自分のやりたいことに時間を使い、家族や仲間との関係を改善することで人生をよりよくできます。その結果、富もついてくるのです。

自分が情熱を持てることを見つけることで、人生を変えられます。著者が提案する次の3つをヒントにし、新たな行動をスタートしてみましょう。
■新しい活動に参加し、新しい知り合いをつくる。好奇心のおもむくまま、普段ならやらないことをやってみよう。
■子どものころを思い出してみる。好きだったものは何だろうか?大人になったら何になりたいと思っていただろうか。
■誰かに相談する。親しい友人や配偶者に、あなたが本当に生き生きとした姿が見えるのはどういうときか教えてもらおう。

「お金=目的」という等式からは、私たちに情熱を与えてくれるすべてのものが失われてしまう。私たちが毎日働くおもな目的がお金だったとしたら、人生は味気ないものになるだろう。誤解のないように言っておくが、豊かであること、そして豊かになりたいと望むことは、けっして悪くない。しかし、富は成功の本質ではなく、副産物にすぎない。

真の成功への鍵は人々との調和です。自分の核となる理想に時間と情熱、エネルギー、そしてお金を費やせば、充実した人生は必ずついてくると著者は述べます。自分の価値を他者に提供し、人間関係をよりよくできれば、人生をより豊かにできるのです。

まとめ

人はお金だけでは幸せになれません。稼ぐことにフォーカスするのをやめ、自分の本当にやりたいことを考え、そこに時間を費やしましょう。家族や仲間との調和を重視し、やりたいことにエネルギーを使えば、豊かな人生を送れるようになります。富は人生の副産物だと考え、自分の価値を高めるようにしましょう。

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