須藤憲司氏のハック思考〜最短最速で世界が変わる方法論〜 の書評


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ハック思考〜最短最速で世界が変わる方法論〜 
著者:須藤憲司
出版社:幻冬舎

本書の要約

人生100年時代になりましたが、私たちは変化が激しい、不確実な時代を生きることになります。様々な構造や状況の中から規則性や法則を見つけ、それを構成するシステムのスキマをハックして、どんな時代になっても自分の価値を提供することで、豊かな人生を送れるようになります。

たった2つのステップで世界をハックしよう!

世界をハックするのに複雑なプロセスは必要ありません。①人と違う規則性や法則を見つけて、②その規則性や法則を構成するシステムのスキマに介入するという たった2つのステップで実行できます。(須藤憲司)

Kaizen Platformの代表取締役の須藤憲司氏から献本をいただいたので、早速本書を紹介したいと思います。須藤氏はリクルート出身で、創業2年半で顧客の売り上げを240億増やしたスーパーグロースハッカーとして活躍しています。

現代人は以下の3つの問題を抱えていて、一つの会社で働くことは難しくなっています。自分の思考と行動を変え、生産性を高めなければ、人生100年時代をつまらなく過ごすことになりそうです。自分の未来を明るくするためにも、ハック思考を身につけましょう。

問題の1つ目
世界中で今まで想定もしていなかった相手と競争しています。例えばGAFAなどの新しい競争相手はこれまでのルールをどんどん書き換えていきます。誰もが予測下能な、不確実生の時代に突入しているのです。

問題の2つ目
人生100年時代になり労働寿命が延びる中で、企業寿命が短くなっています。誰もが複数の企業、産業、職種を複線的に渡り歩く時代が来ていますから、自分の思考や働き方を時代に合わせて、変えていかなければなりません。

問題の3つ目
そんな中で、これから日本は急速に人口が減るので、働き方改革で時間当たりの生産性を高めないといけません。

結論としては、前代未聞の無理ゲーに突入しようとしているということです。過去の蓄積などでは到底太刀打ちできないため、何とかして単位時間当たりの成果を高めないといけない。その解決策として、皆で世界をHackすることを提案したいわけです。

様々な構造や状況の中から規則性や法則を見つけ、それを構成するシステムのスキマをハックして、事業の成長を加速させることで、唯一無二の存在になれ、多くの仕事のオファーをもらえるようになります。

人生のすべてを引き出しにしよう!

これまで経験してきた苦労や挫折のすべてが、あなたが世界をHackするための引き出しになる。

視点・方法・勇気の引き出しを持つことで、人はハック思考を身につけることができますが、著者はそれを統合して、人生のすべてを引き出しにすべきだといいます。過去の失敗や挫折がヒントになり、顧客の課題を発見できるようになります。優れた課題を設定すること、自分への問いかけのスキルを磨くことが、優秀な経営者やコンサルタントには求められています。

経営というのは、「インプットとアウトプットの反復」で、その反復の中で結果と徹底的に向き合うことで、精度があがっていきます。この反復によって、問いの質が高まっていきます。経営はまさに自己学習するプログラムで、アウトプットを続けることで、社員や顧客、パートナーらからのフィードバックを得ることで、経営の質を改善できるのです。

VUCAの時代において、成功体験を拡大再生産するPDCAサイクルから予測不能な未来へ対応するOODAループにシフトしています。
「観察(Observe)」
情勢判断(Orient)」
「意思決定(Decide)」
実行(Act)」によって、未来をよりよくできるのです。
 
この不確実性の時代にもっとも必要なものは知恵で、人類は今までずっと知恵で問題を解決してきました。社会の問題を解決するためには、失敗がつきもので、それを乗り越える勇気とやり抜く力が必要です。挫折から明るく立ち直り、知恵と体験を通じて、課題にチャレンジするうちに、ハック思考を養えるようになるのです。一朝一夕では、このハック思考は身につきませんが、著者の冒頭の2ステップのフレームと様々なケーススタディを活用することで、課題解決のスピードがアップします。

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