理想の集中状態を生みだす「5つの材料」 エドワード・M・ハロウェルのハーバード集中力革命の書評


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ハーバード集中力革命
著者:エドワード・M・ハロウェル
出版社:サンマーク出版

本書の要約

集中力を高めたければ、エネルギー、感情、エンゲージメント、仕組み、コントロールの5つの材料を重視しましょう。睡眠、栄養摂取、運動、瞑想、刺激、つながりを大事にし、貴重な時間を自分の本当にやりたいことに使うことで、人は集中できるようになります。

理想の集中状態を生みだす「5つの材料」

あなたの脳は明らかにあなたの身体の一部である。その身体に準備ができていなければ、あなたは自分のゲームに勝つことも、作りたいものを作ることも、集中することも、学ぶこともできない。(エドワード・M・ハロウェル)

誰もが集中力を高めたいと思っていますが、それを発揮することはなかなか難しく、多くの人が無為な時間を過ごしています。集中力を高めるためには、どうすればよいのでしょうか?

医学博士、精神科医のエドワード・M・ハロウェルは、ハーバード集中力革命の中で、理想の集中状態を生みだす「5つの材料」を紹介しています。
■エネルギー
■感情
■エンゲージメント
■仕組み
■コントロール

1.エネルギー
「すばらしき6項目」(睡眠、栄養摂取、運動、瞑想、刺激、つながり[人との肯定的な接触])を実践すれば、上手にエネルギーを管理できます。逆に、これらの6項目のいずれかを無視すれば、集中力は失われてしまいます。

あなたが自分の脳と全身のためにできる最高の行為の1つは、十分な睡眠をとることだ。

エネルギー管理において実践すべき項目は以下の6つです。
①睡眠
②栄養摂取
③運動
④瞑想
⑤刺激
⑥つながり

人間として機能し、健康でいるためには、まず初めの3つ(睡眠、栄養摂取、運動)を大事にすべきです。この中で、特に重要なのが睡眠です。次の2つ(瞑想、刺激)は心と身体両方の健康を向上させます。そして、最後のつながりは見過ごしがちですが、とても重要な要素だと著者は言います。

人間関係は、世界中でもっとも強力な、成長と健康と満足と喜びの源だ。

著者ははつながりを「ビタミン・コネクト(Vitamin Connect)」、「もう1つのビタミンC」と呼んでいます。ビタミンCがなければ、人間は壊血病にかかって死んでしまいますが、同じように、ビタミン・コネクトがなければ、人間は感情的にも身体的にも苦痛を覚えます。人は孤独になることで、自らの寿命を短くしています。つながりによって他者から感謝されることで、私たちはパフォーマンスを高められます。

仕組み(ルーティン化、スケジュール化、習慣化)の力を活用しよう!

2. 感情
情熱は達成を促進してくれます。自分の感情の状態を制御できるようになると集中力を高められます。信頼が置け、かつ、懸念の少ない環境で働くこと、自分の最高の能力を発揮できる立場で働くこと、そして、自分をカッとさせる「発火ボタン」や自分の感情的な弱点を知り、上手に管理する方法を学ぶことで、集中力を高められます。自分をご機嫌にする方法を見つけ、それを習慣にすることがとても大切です。

3.エンゲージメント
自分が好きなことと本当に得意なこと、さらに任務が果たせたり対価が得られたりすることが重なる「スイートスポット」で作業しているときに、人はフローな状態になれ、目の前のことに没入できます。

4.仕組み

「柔軟な集中」は仕組みによって確立し、仕組みは計画を立てること、そして、あなたが無意識に手放していたコントロールを取り戻すことによって確立するのだ。

CDE方式」で自分の習慣を見直しましょう。「減らす(Curtail)、ゆだねる(Delegate)、止める(Eliminate)」という3つのポイントで、日々の行動をコントロールするのです。自分の生活を身体空間的にもスケジュール的にも吟味し、やるべきことを決めていきます。人に任せられること、自分がやるべきことを書き出しましょう。

仕組み(ルーティン化、スケジュール化、習慣化)の力を使うことで、集中力を高められると考え、自分のスケジュールをコントロールしましょう。優先事項と重要事項を明確にし、本当にエネルギーを使うべきことに時間を使います。私はエネルギーが一番ある朝時間に重要なタスクをこなすようにしています。朝のゴールデンタイムを重視することで、結果を出せるようになりました。

5.コントロール

理想の集中状態を手に入れる基本プランは、現代生活にあなたをコントロールさせるのではなく、自分がコントロールする権利をもつことによって成立する。それぞれの環境に応じて、また人によって、コントロールのレベルは異なるが、今日のほとんどの人間は、実際に行使しているよりもずっと多くのコントロールできる力を保持しているのである。

現代人のタスクは、信じられないぐらい多くなっています。自分に向いていないことは、なるべく引き受けないようにすることで時間と感情をコントロールできるようになります。自分が好きなことと本当に得意なこと、人から感謝されることが重なる「スイートスポット」のための時間を増やしましょう。

集中力を高めたければ、エネルギー、感情、エンゲージメント、仕組み、コントロールの5つの材料を重視しましょう。睡眠、栄養摂取、運動、瞑想、刺激、つながりを大事にし、貴重な時間を自分のやりたいことに使うようにすることで、人は集中できるようになります。

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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